和の伝統文化コース 中島 邦枝
研究テーマを選んだきっかけは、父の遺品の中から『楳嶺画鑑』という画譜を見つけたことでした。趣味で絵を描いていた祖父が持っていたものと思われ、人物や風景、植物など多岐にわたる題材の絵が収められていて、何回見ても飽きないという印象でした。その画譜を描いた幸野楳嶺に興味を持って調べていくうちに、京都で2人目に帝室技芸員となったその技量はもとより、近世から近代にかけて京都の日本画が流派の画から画家個人の画へと変遷する過程において、教育者として大きな役割を果たした人物であったと知りました。
卒業研究は、明治維新以降に日本の文化がどの様に近代化を果たしていったのかという視点から進めたいと考えていたこともあり、楳嶺が京都画壇の近代化に与えた影響をテーマとして取り上げることにしました。具体的には、楳嶺がまだ弟子として流派の決まりごとの枠内での活動を余儀なくされた時代と比較して、自身が師となり弟子を育てる段階となった時に、教育者として若手画家の意識の変化にどのように影響を与えたかを考察し、京都画壇の発展に果たした役割を探ることとしました。
教育者としての幸野楳嶺
北海道
中島 邦枝
和の伝統文化コース
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