芸術学コース 毛利 直美
円山応挙といえば「写生画」。一般的に応挙の作品=写生という図式があります。確かに当時の他作家の作品と比較すると応挙の絵はかなり写生的です。しかし、「雪松図屏風」や「藤花図」のように、「写生」という言葉では割り切れない大作も残されています。それではその違和感について卒業論文で向き合ってみたいと思い、円山応挙を選択しました。
しかし、テーマが漠然としすぎていてなかなか絞り込むことができず、指導教員の先生方に大変な心配をかけてしまい申し訳なく思っています。結果的に京都で流行した応挙の作品がどのように江戸に伝わったのか、という方向性でまとめることができ、応挙と同じように関心があった谷文晁や酒井抱一、鈴木其一についても調べることができました。論文には取り上げきれませんでしたが、テーマを探るうちに得た応挙の作品に対する知見は決して無駄ではなく、これから先、応挙の作品について向き合う際の指針になります。
論文を作成する上でお世話になった指導教員の先生方、論文を使わせていただいた研究者の方々、並びに当時様々な角度から自分の作品と向き合い、作品を残してくれた円山応挙や江戸の画家たちに感謝申し上げます。
東京都
円山応挙の「写生画」が江戸の画家に与えた影響について
毛利 直美
芸術学コース
このコースのその他作品