芸術学コース 佐々木 こづえ
東京国立博物館内の法隆寺宝物館に展示されている、7世紀後半につくられた「四十八体仏」と呼ばれる小金銅仏群は、同時代につくられたにもかかわらず、多様な様式がみられます。以前から不思議に思っていましたが、なかでも童子形とよばれる頭部が大きく、あどけない表情の仏像は、この時代特有の様式であるにもかかわらず、これまで明らかになっていないことが多いことを知り、とにかく「知りたい」という一心で研究のテーマとして選びました。
本稿では、明治時代からの文献を調べることで「童子形」という用語の成立と、それが一般的になっていく過程を、加えて中国と朝鮮半島の作例と日本の童子形像を比較することで、その源流と日本への流入についての考察を行いました。
資料を探し、読んでまとめる。とにかくこの繰り返しに多くの時間がかかり、問いに対する結論は出てくるのだろうかと考え続けた時間は、不安でもありましたが今思えば大変貴重なものとなりました。
最後に、論文の完成まで導いてくださった先生方、いつも素早い対応をしてくださった事務局のみなさまに心より感謝申し上げます。
埼玉県
白鳳期の童子形の仏像とその源流について
佐々木 こづえ
芸術学コース
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