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芸術学コース 清川 雅永

あらためて注目され始めた近代の大阪画壇。その大阪で大正期に活躍した女性画家、島成園の作品《無題》を取り上げた。2021年の「あやしい絵」展にも登場したこの作品は、当然ながら妖しい。こちらを見つめ、右頬に大きな痣のある女性。こんな自画像があるだろうか。自画像でないとすると誰の姿を描いたのか。
成園の心情に迫るため、この時期に彼女が何を見たか、何に触れたか、何を感じたかを探った。そこで具体的な「ある女性」に着目し、成園との類似性や人生での接点をさらに探る。推論をより多くの証言や事実で埋めていく作業であった。
 今となっては当然ながら真相は不明ではあるが、事実に迫るための考察は楽しく有意義なものであった。読んでいただいた方に「もしかしたらそれが事実なのかも」と思っていただけたら幸いである。


千葉県

島成園《無題》に関する考察 -描かれたもう一人の女性-

清川 雅永

芸術学コース

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