芸術学コース 中辻 泰子
卒業研究のテーマに悩み、大好きなミュシャを取り上げることとした。流麗な曲線と、女性像や花を図案化したポスターや、装飾パネルをデザインしたアルフォンス・マリア・ミュシャは、アール・ヌーヴォーを代表するチェコ出身のフランスのデザイナーとして知られている。
1904年制作の油彩画《クオ・ヴァディス》は、デザイナーとしてのミュシャが描く装飾性の高いアール・ヌーヴォー様式と、画家としてのムハが描く写実的表現の両方を持ち合わせており、装飾芸術のアートとしての動向と、精神的な世界を表現する知的感覚の世界としての動向の、芸術の二つの動向をあわせ持つ作品である。《クオ・ヴァディス》こそがミュシャ芸術の真骨頂であると考え、ミュシャの画業をたどりながら、本作品の絵画的特徴や本作品の意味を追っていく卒業研究となった。
先生方の面談や添削を踏まえて、何とか研究論文のかたちに書き上げることが出来たときは、達成感で力が抜けた感がある。ご指導に感謝します。
大阪府
アルフォンス・ミュシャについて《クオ・ヴァディス》を通しての考察
―フランスのデザイナーとしてのミュシャからチェコの画家としてのムハへ―
中辻 泰子
芸術学コース
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