淡路人形の代表作「賤ヶ嶽七本槍」のあらすじをご紹介。
カテゴリー : 過去の公演
皆様、こんにちは。上田でございます。
突然ですが、皆様の家の近くに変わった建物はありますか?
私の家の近所には伏見桃山城があります。
伏見桃山城は、豊臣秀吉が晩年の居城として桃山時代の粋を集めてつくった大城郭でした。
現在は、模型天守で作り物ですが、夜になるとライトアップされている日もあり、住宅密集地に浮かび上がるお城はなんとも不思議な光景です。
来年1月19日(土)に開催します「第二回 淡路人形浄瑠璃 春秋座公演」では、【賤ヶ嶽(しずがたけ)七本槍 清光尼庵室(せいこうにあんじつ)の段】を上演します。
先ほど豊臣秀吉の話題を出しましたが、そんな豊臣秀吉が羽柴の姓を名乗っていた頃の時代の話です。
全部のあらすじをご紹介すると長くなりますので、
今週は、まず「賤ヶ嶽七本槍」のこれまでのあらすじをご紹介します。
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本能寺の変で小田春永(織田信長)が命を落とし、逆賊武智光秀(明智光秀)も滅んだ後、小田家の跡目相続をめぐって、柴田勝家と真柴久吉(羽柴秀吉)が対立していた。
安土城の評議で、柴田勝家が押し切って春永の次男春孝を跡継に定めるが、その後の大徳寺における春永の法要では、久吉が武力を用いて春永の嫡孫(死没した長男の子)三法師を一番に焼香させ、諸大名の目の前で後継を宣言する。
一方、柴田や真柴と並ぶ小田家の重臣であった足利政左衛門時氏(前田又左衛門利家)は、小田家の跡継を嫡流たる三法師に定めるべきと考えていたが、三法師が義理の娘蘭の方の子であったため、安土城評議の席では発言をひかえ、後継が春孝に決まった後、密かに三法師を連れ帰ってかくまっていた。
(その後、大徳寺で久吉が一番に焼香をさせた三法師は偽物だった)
そうした状況のもと、政左衛門の娘深雪は、大徳寺の法要の日に柴田勝家の息子勝久と出会い恋に落ちるが、叶わぬ恋を苦に出家して尼(清光尼)となり、鏡山の庵室にこもっていた。
また深雪の姉蘭の方もこの庵室に来ていたが、小田家転覆を謀って失敗した滝川将監の養女として小田家に嫁いでいたため、三法師跡目相続の障害として、久吉は政左衛門に対し蘭の方を討つように促していた…
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いざこざの中で生まれたロマンス。しかし叶わぬ恋だと出家してしまうなんて、なんだか切ないですね…
法要で焼香させた人物が実は替え玉だったとか、義理の娘は小田家の転覆を謀って失敗した武将の養女になったとか…
様々な策略が渦巻いてなにやらとても複雑な人間関係…(-o-;)
文章を読んで既に頭が混乱しております。
登場人物が多く複雑な人間関係を判りやすく人物相関図を春秋座HPや公演チラシに掲載しています。
人物相関図とあらすじを併せて読んでいただければ判りやすいかと思います(^o^)
来週は、春秋座で上演する【清光尼庵室(せいこうにあんじつ)の段】のあらすじをご紹介します。
深雪の恋の行方は、義理の娘を討てと命じられた政左衛門は一体どうするのか…
はたしてその結末はいかに!
次回、ご期待ください。
上田
インバル・ピント&アヴァシャロム・ポラック“50分間の子供心”
11月のお奨めは、なんといっても《インバル・ピント&アヴァシャロム・ポラック ダンス・カンパニー》の『ゴールドフィッシュ〔金魚〕』です!
4人のダンサー・コメディアンが、クローゼットを舞台に、子供の夢と幻想を、音楽とダンスで展開する50分です。ヨーロッパの芸能の記憶のなかでは、チャップリンの演技に代表されるような「寄席の芸」を思い出させるものですが、何気ない仕草一つにも、見事に訓練されたダンスの身体が活かされて、お子さんたちが喜ぶこと、請け合いです。
しかも、「子供向け」と称する、それこそ「子供だまし」のショーとは違って、大人が見ても、どこかに潜んでいる子供心が開かれて、この魔法の空間に入り込み、お子さんと一緒に「50分間の子供心」を楽しむことが出来るように作られています。是非、ママと、あるいはパパともご一緒に、日常世界の中に開ける「子供の空想の世界」に、お子さんたちを遊ばせて上げましょう!
子供と同じ空想の世界を共有して楽しむと言うような機会が少なくなっている今日この頃、是非是非、京都芸術劇場 春秋座の空間で、インバル・ピントの「種も仕掛けもない」、それでいてとてもスリリングで楽しい「ダンスと音楽」に酔ってください。なお、インバル・ピントの舞台が京都で紹介されるのは今回が初めてで、日本・イスラエル国交60周年記念行事として行われます。
渡邊守章
(舞台芸術研究センター所長・演出家)
2年ぶりの淡路人形浄瑠璃です。
カテゴリー : 過去の公演
大嶋です。
今年もあと2ヶ月ちょっとになってしまったんですね…。月日が過ぎるのが本当に早いです。
もうすぐ冬なんですよね…。冬は苦手なんですが、冬の楽しみを探しながら過ごしていきたいと思います。
一番の楽しみは、淡路人形座さんによる『淡路人形浄瑠璃』の公演なんですけどね!
2年ぶりに春秋座にやってきます。
今回は、淡路人形独特のダイナミックさ、ケレンに加えて、ストーリー・人物の奥深さも味わえる作品じゃないかと思います。
柴田勝家と羽柴秀吉との間で起きた『賤ヶ岳(しずがたけ)の戦い』。2人の武将の間で揺れる前田利家とその娘・清光尼のお話を中心に物語が展開していきます。
幾分人物関係が複雑なお話なのですが、そこはホームページやブログで分かりやすく紹介できればと思っています。
淡路人形座さんはこの夏に新たに常設の専用劇場をOPENされまして、ますます活発な活動をされています。
私もこの夏行かせていただいたのですが、海の近くで景色が本当にいい場所に立てられていて、独特の形状の建物に、淡路島発の瓦や現地の木材を使った内装の立派な劇場でした。
大きな地図で見る
お時間ある方、ぜひ行ってください。
おっと、もちろんこちらでの公演もよろしくお願いします。
ただ今チケット発売中です。
大嶋
本日の京都芸術劇場は…
カテゴリー : KPACへようこそ
春秋座にて
KYOTO EXPERIMENT提携プログラム
五感で感じる和の文化事業
京都創生座第8回公演
「四神記-神降る都の物語-」
がございます。
プレトーク開始は18時より、開演は18時30分。
開場は17時30分となっております。
終演は20時30分頃を予定しております。
当日券もございます。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
カテゴリー : 過去の情報(~2016.3)
先週末の春秋座はKYOTO EXPERIMENT 2012 公式プログラム
池田亮司さんのオーディオビジュアルコンサート『datamatics [ver.2.0]』、そして
翌日は、池田さんと浅田彰大学院長によるアーティストトークでした。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
さて、うってかわって、
これから続々と古典ものが上演される春秋座ですが、
(ほぼ)毎週月曜開催のおなじみ公開講座「日本芸能史」でも
日本のさまざまな今に続く芸能をご紹介しております。
10/22 伏見稲荷大社の皆様による「御神楽」(みかぐら)の実演
木戸先生もおっしゃっていましたが、まさに空間の美学!
最後の受講生からの質問が毎回興味深く、
装束や楽器のこと、また演じる際の心構えなど、
実演の皆様や木戸先生から教えていただきました。
「日本芸能史」後期もまだまだ続きます。
来週は、毎回大変盛り上がる「石見神楽」。
どうぞお楽しみに!
川原
舞台裏からコンニチハ!vol.57
ツチヤです。
先週末は池田亮司さん『datamatics [ver.2.0]』と昨日アーティスト・トークを終え、本日は授業とフル活動中の劇場です。
さて、今日は先々週行われたオータムコンサート2日目の「ラースロ・ベルキとジプシー楽団&ダンサー」のご報告。
『datamatics [ver.2.0]』を期待していた方、ごめんなさい~もう少しお待ちを。
さてさて、今更と思わずにどうぞ、お付き合いください。
10月14日に開催いたしました「ラースロ・ベルキとジプシー楽団&ダンサー」。
ハンガリーから、ヴァイオリンのスーパーテクニックを持つラースロ・ベルキと、
彼が国中から集めた選りすぐりの奏者で結成された楽団が京都にやってきました。
劇場到着後、お出迎えに行くと、瓜生山の竹林を珍しそうに見つめる一同。
なんと、ハンガリーには竹がないのだそうです。
さて、日本ツアーとして別箇所でもコンサートをしてきた彼らですが、春秋座のみ、ダンサーとの共演がありました。舞台で相談しながら調整されていました。
楽器を準備するのも、音と踊りを合わせるのもサラリとこなされていました。
女性ダンサーのエメシェさんはお美しく!スタイルも抜群!さらに日本語も堪能!
同じ女性でも惚れ惚れ…そして、男性ダンサーのアティッラさんは奥様が日本人ということで日本でも何度か指導や公演をされていらっしゃいました。
さらに、私たちにも手作りのハンガリーのお菓子をくださいました!
アティッラさんの奥様で愛知県ハンガリー友好協会の理事もされている大塚奈美さんが
ご準備くださりホワイエでは東欧の雑貨を販売。
こちらも演奏とともに皆さんにご好評いただきました。
ハンガリーはこれからの時期、とくにクリスマスに行くと楽しいそうです。
そしたら、どこかから楽団の皆さんの演奏も聞こえてくるかも…
ツチヤ
今日はニャンの日パート⑱ 上様のおな~り~
カテゴリー : 今日はニャンの日
皆様こんにちは。上田でございます。
日ごとに寒さが増すような今日この頃。夜は薄手の掛け布団で寝るのは少し寒いですね~
あと、ミミはブラッシングが大好きで、専用のブラシを出すと目の前に来て待機します。
上様、お力加減はいかがですか?
うむ、苦しゅうない
家族が甘やかししすぎたのか、猫がとても偉そうになってきています。
それでもかわいいんですけどね~(親ばか)
それでは皆様、季節の変わり目なので体調にお気をつけ下さいませ。
上田
本日の京都芸術劇場は…
春秋座にて
KYOTO EXPERIMENT 2012 公式プログラム池田亮司『datamatics [ver.2.0]』
アーティスト・トーク 「datamatics をめぐって」
がございます。
開演は14時。開場は13時30分となっております。
トーク終了は16時頃を予定しております。
申し込み不要、入場は無料です。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
本日の京都芸術劇場は…
春秋座にて
KYOTO EXPERIMENT 2012 公式プログラム
池田亮司『datamatics [ver.2.0]』
がございます。
開演は17時。開場は16時30分となっております。
上演時間は約1時間を予定しております。
前売券は完売いたしました。
当日券は16時より若干枚数販売いたします。
売り切れ次第終了いたしますので、お求めの方はお早めにお越し下さい。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
友の会感謝デー、開催!
1年以上ぶりの登場となります、チケットセンターの関野です。皆さまお変わりございませんか?
急に秋らしい気候になり、毎朝着る物に迷います。
早く衣替えをしなければ・・・半袖のパジャマにも限界が。
さてさて、先ごろ行われました「友の会感謝デー」についてご報告いたします。
ご存知の方もおられると思いますが、これは当劇場を愛してくださる【京都芸術劇場友の会】の会員さまをご招待し、感謝の気持ちを少しでも形にすべく開催しているイベントです。
今年の第一部は10月13日(土)公演【「ミュージカルに乾杯!」鈴木ほのか&安崎求DUOコンサート】に出演の、鈴木ほのかさんミニコンサート♪
トークを交えながらミュージカルの名曲を次々と歌いあげ、その歌声に舞台袖の私もうっとり・・・
慣れない司会進行を務め、開始5分でキャパオーバーの心にすこ~しだけゆとりが生まれたような??
第二部では、ささやかながらお菓子とお茶をご用意し、茶話会をひらきながらのお楽しみ抽選会が開催されました!劇場スタッフは一年間かけて、公演に出演された方々からこの感謝デーにむけ直筆サインや縁の品を頂いているのです。
今回は立川志の輔さんの直筆サイン入りポスターや、四代目市川猿之助さんの手ぬぐい・クリアファイルなどをご用意!さらに第一部で登場した鈴木ほのかさんが、自身のCDにその場でサインしてプレゼントというサプライズもあり、会場も大いに盛り上がりました!
一旦お開きとさせていただいた後、ご希望の方には舞台機構のご案内を行い今年の感謝デーは終了しました。今年は例年よりも多くの会員さまにご参加いただき、本当に嬉しかったです!
劇場を支えているのはスタッフ、関係者はもちろん、お越しいただき、愛してくださるお客様なのだと、改めて実感いたします。感謝の気持ちを新たに、また来年も喜んでいただける「友の会感謝デー」を開催できればと思います!
ちょっぴり宣伝↓
劇場の活動をより知っていただくため、会員の皆様に公演の詳しい情報をいち早くお知らせし、また、チケット割引や先行販売を通じて、少しでも快く劇場をご利用いただけるようサービスを行なっております。
詳しくはコチラ→ http://www.k-pac.org/society.html