尾上さんとお話をしてきました。
カテゴリー : 過去の公演
大嶋です。
暖かくなってきました。春も近い…と思いたいのですが、おそらくまた寒くなるんでしょうね…。
スギ花粉症の皆さんには、大変な季節がやってきました。私も程度はそんなに重くないのですが花粉症でして、最近少しハナがムズムズしたり、妙に乾燥したりしています。今年は例年に比べ飛散量が多くないようなのですが、花粉症の皆さん、頑張って耐えて乗越えていきましょう。
さて、先日オペラ「月の影」の作曲をされております尾上さんとお会いしてインタビューをしてきました。内容に関しては劇場のニュースレター等、他の媒体でも掲載されますのでお楽しみに!
ここでは、作品の簡単な紹介を、インタビューの内容を元に紹介したいと思います。
尾上さんはこの「月の影」を作られる前には仏陀の生涯を描いたオペラや親鸞、平家物語を元にした「藤戸」などのオペラを作られていました。ヨーロッパでの公演の際に海外のお客様から「世界最古の長編心理小説である『源氏物語』のオペラは作られないのですか?」と聞かれ、気になって調べ始めたのが作品創りの最初のきっかけだったそうです。
源氏物語には仏典からの引用の言葉が多いこと、ちょうど平安時代が『末法の時代』であったこと、仏典と源氏物語の構成や仏陀・光源氏それぞれの設定・役割など、源氏物語が仏教(仏典)と非常に密接に関わって作品が創られていることを発見し、これはぜひ作品としてつくらなければならないと思ったそうです。「この作品を創るために今までの作品があったのではないか」とまでおっしゃっていました。
仏陀は業を捨て、悟りを開く道を進んでいきましたが、尾上さんの作品の光源氏はその真逆のような立場で、末法の世界観を描いています。
ちなみに、この作品には紫式部の役がありまして、今回は女性と男性(!)のダブルキャストです。
男の世界も女の世界も仏教の思想もこれだけ知り尽くした、とてつもない偉業といえる作品を創る人なのだから、男・女であるというものを超越した人物であろう、という尾上さんの考えの元、男女のキャストになっております。男性はカウンターテナーではありません。
この試み、とても面白いですよね!
作品の中身を知る一助となりましたか?
また近々に、今度は尾上さんの生い立ちに関してお話したいと思います。
大嶋
パゾリーニ第2弾!!
カテゴリー : 過去の公演
皆さんご無沙汰しております。
気づけばもう2月も終わりに。今年は4年に一度の閏年!ということはオリンピック!
体育会系なツチヤには待ち遠しい夏です。
さて、そんな今年、川村毅がまたもパゾリーニ戯曲を上演します!!
P.P.Pasolini’s AFFABULAZIONE「騙り。(かたり)」
2012年4月28日(土) 14:00★ / 18:00
★14:00開演の部は終演後にトークを行います
ブルジョア家族の激しい日常を、今度は父親目線で描いた過激な作品です。
さて、川村先生は今回どんな演出を仕掛けてくるのか!?
本公演に先がけて、4月12日(木)には出演の手塚とおるさんと大野さんの三つ巴トークもございます。
是非お楽しみに!
今回もチラシのイラストは宇野さん!
ツチヤ
今日はニャンの日 パート⑩ It is officially nyan no hi!
カテゴリー : 今日はニャンの日
制作助手のツカモトです。
皆様お元気でしょうか?
私は毎日の寒さで肩がいつもつったようになっています、、、。
今日は久々に10度越え。
うれしいので少し大学の山の上の方を通って出勤しました。
さて、今日はニャンの日もついに10回目!
そして、2月22日の今日は本当にニャンの日っていう感じですね!
さて、本日は一心不乱に遊ぶネコ達をご紹介しようと思います。
まずはプイプイ。
彼は紐状のものが大好きです。
そしてできるだけ動かないように遊びます!
いかんせん太ってますので、、、。
それとは間逆ですごい勢いで遊ぶのがペトチ。
スーパーボールが大好きでこんな風に
走りまわって、飛び跳ねます!!
そしてスーパーボールを私に持ち帰り、
ポトッと手に落としてくれるのです!
あぁ~、なんて愛らしい!!
何分でもずーーーっと繰り返して
動いていない私が先にバテてしまうくらいです。
そしてその後は、私の横に来て、
あたたかいストーブの前で大あくび。
そして、3匹で集まって眠りにつくのです、、、。
暖かくなってネコも人間ものびのびと
暮らせる季節がとても待ち遠しいです。
そんなころ春秋座でも公演が目白押しです。
是非劇場にお運びください。
ツカモト
舞台裏からコンニチハ!vol.47
こんにちは。管理の倉橋です!
土曜日は、吹雪の中の『春秋座―能と狂言』公演でした!そんな中、たくさんのお客様にお越しいただき、厚く御礼申し上げます。
唐突ですが、春秋座は、ロビー、客席ともにご飲食が禁止となっております。
もしご希望の際は劇場出てすぐにカフェのラウンジがありますので、そちらのスペースをご案内させていただいております。
少しご不便をお掛けしてしまうのですが、ご理解いただき、皆様にはいつもご協力いただいております。ありがとうございます。
その甲斐もあり春秋座は11年目もまだまだきれいでいられます。
実は劇場の客席清掃は、業者さんにはお願いしていません。
舞台芸術研究センターのスタッフで清掃を自ら行っております。
※先週『春秋座ー能と狂言』公演の為に、前々日に行っている模様です。
公演後に、学生アルバイトのフロントスタッフが清掃してくださり、私たちが公演の前に行っております。夏や年末はじっくりと大掃除を行ったりもしています。
専門的なことはできないですが、自分たちの劇場を自分でお掃除するのは、とても大切なことだと思います。
たくさんの人が出入りする場所はなかなかきれいな状態をキープし続けることは難しいですが、飲食をご遠慮いただく約束を守っていただき、お客様にもお力をお借りしています。
そう考えると、春秋座は本当に愛されている劇場だなと思います。
皆様、ありがとうございます。
梅の開花が遅れているようですね。まだまだ寒い日々が続きます。
皆様どうぞお体大切になさってください。
倉橋
本日の京都芸術劇場は…
春秋座にて
春秋座―能と狂言―
がございます。
開演は14時、開場は13時30分からとなっております。
上演時間はプレトーク・休憩を含めまして、2時間半ほどを予定しております。
当日券もご用意しております。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
春の京都でしっとりと…
カテゴリー : 過去の公演
皆様こんにちは。上田でございます。
少しずつ日は長くなってきていますが、まだまだ寒い日が続き暖房器具が手放せません…。
早く暖かい春が来て欲しいですね~
そんな待ち遠しい春の京都…。
4月14日(土)京都芸術劇場 春秋座にて「島田歌穂&島健デュオコンサート」を開催いたします。
ミュージカル界で世界的に評価の高い島田歌穂と、日本を代表するピアニスト・アレンジャー 島健の夫婦が皆様にお届けするアコースティックコンサート。
ジャズやポップス、ミュージカルから民謡に至るまで、夫婦だからこそお互いの魅力を最大限に引き出し、聴く人すべてを魅了します。
ご夫婦、ご家族、恋人や友達、大切な方とご一緒に素敵な歌声とピアノをご堪能くださいませ~。
YOUTUBEでもコンサートCMをアップしています。
島田歌穂さんの歌声をぜひ聴いてみてください!!
上田
本日の京都芸術劇場は…
カテゴリー : KPACへようこそ
春秋座にて
がございます。
開演は13時(開場12時30分)/17時(開場16時30分)からとなっております。
上演時間は約2時間ほどを予定しております。
入場無料です。
皆様のご来場をお待ちしております。
舞台芸術研究センター
ワークショップでわくわく!
カテゴリー : 過去の公演
制作助手のツカモトです。
先日ツチヤさんが関わっている公演を観に
舞鶴に行ってきました(初舞鶴)!
節約のため雪景色を眺めながら電車に乗ること2時間半。
記録的な大雪というだけあり、すごい雪でした!!
そして舞鶴観光協会で推しているというカキ丼を食べ、
公演自体もとても楽しかったので幸せな気持ちになりました。
(約一年前も名古屋で同じようなことをしたよーな、、、。)
いっぽう京都市内では、『go-on』の関連企画である
「伊藤キムダンスワークショップ ショーイング」の稽古が
京都芸術センターで始まりました!!!
伊藤キム先生にとって『go-on』は7年ぶりの新作!
気合も十分!
初日は小さめの稽古場だったこともあり、
ダンサー達の熱気がすごかったです!
人間って発熱しますね!!
そんな熱気むんむんの稽古の様子を我が愛すべき学生スタッフ達が
facebook、twitterでたくさん紹介してくれてます!!
いつも現場に来てくれてる彼らは本当に頼もしいです。
こんな言い方すると自分が若くないみたいで
嫌なのですが、学生たちのtwitter使いのうまさに
私は勉強させてもらってます(笑)
今後またこちらに稽古の様子などをリンクしていきます
ので是非Checkしてみてください。
ツカモト
「笑い」の生産力
カテゴリー : 過去の公演
皆さまコンニチハ。
最近「アゲぽよ」なツチヤです。
「アゲぽよ」ってご存知ですか?
最近はインターネットで検索するとすぐ答えが出てきます。
でも話のネタに友達や若者に聞いてみるのも良いかもしれませんよ。
さて前回は、2/18開催【春秋座—能と狂言—】の能「葵上」をご紹介いたしました。
今回は狂言「末広かり」の番です。
ストーリーはというと…
果報者(シテ)は多くの客を集め宴を開き、その贈り物として「末広かり」を用意したいので都で買ってくるようにと太郎冠者に申し付ける。しかし、太郎冠者は「末広かり」が何だかわからない。そこに、いかさま師が「から傘」を「末広かり」というのだと嘘を教え、さらに主人の機嫌を直す囃子物も教えてやる。太郎冠者は喜んで「から傘」を買って帰るが、主人には「末広かり」とは「扇」のことだと叱られ、家から追い出されてしまう。困った太郎冠者は囃子物を思い出し踊ってみると、主人は浮かれて機嫌を直し、再び家に招き入れる…
渡邊先生曰く、「狂言の祝言性がよくわかる」のだそうです。天岩戸がアメノウズメの踊りによって開いたように、「笑い」というものは呪力を持ち大地の生産力を回復していく儀式にも似ています。狂言は単に「喜劇」というだけでなくそういった一面もあるのですね。
最後のお囃子は本当に賑やかで、愉快でめでたい気分が舞台に溢れてきます。皆さんもその気分に是非酔っていただければ幸いです。
ところで、渡邊先生に当センターの優秀な“太郎冠者”が、レディーガガやマドンナについて身振り手振りを交えながら必死に教えている様をみると大変に狂言が身近に感じる今日この頃。
どんなことも楽しく笑いに変えられると、仕事の生産力も増すような気がします。
では、劇場でお会いしましょう!!
ツチヤ
古典の授業を思い出しました。
カテゴリー : 過去の公演
皆様こんにちは。上田でございます。
先日、友人の結婚式に出席してきました。
お色直し前の花嫁をエスコートするという大役をいただき勤めを果たしたのですが、花嫁のプライズに私の涙腺は決壊してしまい、涙が止まりませんでした。
サプライズはなんと花嫁自らブーケを渡してくれました!
末永くお幸せにね~!(涙)
そんな幸せな男女というにはちょっと程遠い(?)男女の物語、
【オペラ「月の影」-源氏物語―】。
本日は、その源氏物語をご紹介します。
先日【春秋座―能と狂言―】ブログでもツチヤさんが言っていたように、「源氏物語はもう知っているよ」という方もいらっしゃるかも知れませんが、今日はちょっとお付き合い頂ければ幸いでございます。
源氏物語の著者は紫式部。平安時代中期の長編物語で、日本を代表する古典文学として、世界的にも非常に有名な作品です。さまざまな恋物語、多彩な登場人物、平安王朝の宮廷の様子、貴族たちの日常生活のほか、平安時代の信仰・社会・文化などが描かれています。
全54帖にも及ぶ物語は3部で構成されています。2部または4部構成の諸説も有りますが、ここでは一般的な3部構成で源氏物語のあらすじをご紹介したいと思います。
第1部 桐壺~藤裏葉
桐壺帝と更衣との間に光源氏が生まれる。
葵上と結婚するも、紫上や夕顔・六条御息所・末摘花・朧月夜など多くの女性たちと恋に落ちる。
運命の紆余曲折を経ながら、次第に出世・権勢を持つようになり、成功していく。
第2部 若菜(上)~まぼろし
源氏40歳。
栄華を極めた光源氏が、兄帝の娘・女三宮と結婚してからの晩年を描く。その女三宮は柏木との間に息子・薫を授かる。葛藤や源氏の出家など栄華を極めたはずの光源氏に虚しさの陰りが忍び寄る。
第3部 匂宮~夢の浮橋
源氏亡き後の次の世代。
薫を主人公とした、宇治を舞台に展開したならぬ恋と愛の物語。(宇治十帖)
当時、宮中の女性達はこの話を読んでどう思ったのか…
「この先、光源氏と○○(女房)はどうなるの?」や「こんな男は嫌だけど、ちょっと気になるよね~」というガールズトークをしていたのでしょうか?
日本は千年の昔から本質的には変わらないな、と思ってしまいました。
【オペラ「月の影」-源氏物語-】は、物語の重要な和歌をアリアにして、現代語訳をレチタティーヴォ(旋律付きの語り)として構成しています。
春秋座ホームページ、公演チラシにはあらすじを掲載しています。
5月の公演までに予習してみてください!
私もがんばって源氏物語を勉強したいと思います(小声)
上田