舞台裏からコンニチハ!vol.38
こんにちは!
秋の夜風に漂うキンモクセイの香りに、少しほろ酔いしている、劇場管理のくらはしです。
さて、昨日の公演はKYOTO EXPERIMENT・笠井叡新作『血は特別のジュースだ。』でした。
ダンサーさんの体の線や息遣いに引き込まれました。皆さんの肉体美はまぶしくて、皆さんの前を歩くのがちょっとはばかられました。
作品はシーンが様々に変わって、70分で見ごたえたっぷりでした。そして最後の最後はびっくりする仕掛けに、笑いと拍手喝采で、お客様のピカピカの笑顔をお見送りいたしました。私もゲネプロを見せていただいた時に、思わず声が出てしまいました!
その笑顔のタネが準備されている様子をパシャリ☆
皆さん、何を準備されているかわかりますか~??
よく見たら・・・、
ふふふ、これがラストの鍵を握るんですが、とてつもないんですね・・・これが。
そして、こうしてみると何かの取引で大金を準備している一味に見えます。
このお札のようなものがですね、色合いとかがすごくきれいで、たまたま拾ったものを後で返そうと一旦自分のデスクへ置いておいて、何かで席をはずして戻ってきた時に、「はっ!!」っとして、がっかりするくらいにきれいな出来でした。細部にこだわりがあるんですよ!これが!!
っと、何故人は、お金の事になるとこうも盛り上がってしまうのでしょうか・・・。
はてさて、KYOTO EXPERIMENT京都国際舞台芸術祭は今週末16日までです。
春秋座の次なる公演はその1作品の創生座番外公演『伝統芸能バリアブル』です!
こちらもどんな公演になるのでしょう、皆様どうぞお楽しみに~☆
くらはし
本日の京都芸術劇場は…
春秋座にて
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2011
笠井叡新作
『血は特別のジュースだ。』
がございます。
開演は14時、開場は13時30分です。
上演時間は、1時間10分程度を予定しております。
当日券もご用意しております。
劇場でお待ちしております。
舞台芸術研究センター
感謝!
カテゴリー : KPACへようこそ
こんにちは
制作担当イデです。
しばらくの間、ブログに登場しませんでしたが、
実は半年間研修で京都を離れておりました。
とある大阪の劇場で勉強させていただいたのですが、
いや~さすがは大阪。商都。くいだおれの街。
色んな意味でひと回り大きくなって帰ってきました!
不在の間、劇場を守ってくれていたスタッフみんなに感謝!
研修先の皆様にも感謝!感謝!
そして帰ってきてからの初仕事がなんと!
いつもお世話になっている友の会の会員様に感謝をこめて毎年開催している
「友の会懇親会」でした。
今年は10月1日に開催。
前半は芸術監督・市川猿之助丈の秘蔵映像や今後の公演の出演者インタビューなどを、
友の会の会員様だけに春秋座の大スクリーンでお見せする特別企画。
後半は場所を舞台裏に移し、劇場スタッフの紹介、プレゼント抽選会、舞台機構見学など。
盛りだくさん。
抽選会では春秋座に出演した、あるいはこれから出演する方々から頂いた色々なグッズが参加者全員に当たりました!
そして私、その会の中で研修から帰ってきました、ということを報告させていただいたわけです。
友の会の皆さんを前に気づけば20分くらいしゃべっていたでしょうか。
後ろにならぶ他のスタッフから「話長いよ」と聞こえてきたような。
ともかく、友の会の皆さんにはどうやら大喜びしていただけたようで
その笑顔を見ていると、さらに劇場を面白くしていこう!
と改めて身の引き締まる思いがした復帰初日でした。
イデ
「ロシア国立サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエ」とは?
カテゴリー : 過去の公演
皆様こんにちは。上田でございます。
ウィンドウショッピングをしていると冬物が並び始め、あれも欲しいこれも欲しいと色々と目移りしている今日この頃。
10年以上着ているコートとそろそろお別れをして、新しいコートをお出迎えしたいです…。
さて、本日皆様にご紹介するのは
10/22開催「ロミオとジュリエット」を上演するロシア国立サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエについて!
サンク、ト、ペ、テ… と舌を噛んでしまいそうですね(^_^;)
1966年、ロシアの文化芸術の都サンクトペテルブルクにて、サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエが設立。マリインスキー劇場バレエ(キーロフ・バレエ)【※】と並び称されています。
設立当初は「レニングラード・コリオグラフィック・ミニアチュール」という名前で、キーロフ・バレエの若手ダンサーを中心に組織されていました。
ロシア・バレエの歴史上重要な活躍をしたレオニード・ヤコブソンが中心となり、新しい創作バレエや埋もれていた作品の復活など、意欲的な作品を上演することで有名になりました。
2001年、マールイ劇場バレエ(レニングラード国立バレエ)のソリストとして長年活躍し、度々の来日で日本にもファンの多いユーリー・ペトゥホフが芸術監督に就任。
「古きロシアの伝統である正統のクラシック・バレエを守ること」、ヤコブソンの伝統を受け継ぎ、その「作品を紹介すること」、「新しい振付によるバレエを作っていくこと」、の3つを目指し実践。
2011年3月、更なるバレエ団の発展のため、マリインスキー劇場のプリンシパルとしても活躍するアンドリアン・ファジェーエフが芸術監督に任命され、あらたな道を歩み始めました。
古典から現代作品まで多彩なレパートリーを持つ同バレエ団は、これまで約80カ国で公演を行い世界中で高い評価を得ています。優雅さが特徴の「サンクトペテルブルク様式」を守りながら新しい振り付けも取り入れ、洗練された舞台をつくり続けています。
( ..)φメモメモ…
バレエ団の歴史を知ると上演時も楽しくなりますね。
古典作品でありながら、現代作品の要素も含む「ロミオとジュリエット」は、まさにサンクトペテルブルク・アカデミー・バレエの真骨頂。
このバレエ団の良さを十二分に引き出し、皆様を魅了することは間違いありません!
本公演では上演前にファジェーエフ氏のプレトークを行います。この公演に込める熱い想いや作品の見どころなど、芸術監督の視点からの話が聞ける絶好のチャンスです。
どうぞこの機会をお見逃しなく!
※マリインスキー劇場バレエ:ロシアのサンクトペテルブルクにあるオペラとバレエ専用の劇場、マリインスキー劇場のバレエ団。ソビエト連邦時代にキーロフ・バレエ(1935 – 1991年)と改称された。
世界的にも長い歴史をもち、バレエの歴史に多大な影響を残したバレエ団と言われている。
上田
【急告】オンライン予約について
カテゴリー : チケットセンター営業情報
10月5日現在、京都芸術劇場チケットオンライン予約は、システム・トラブルのため、ご利用いただけません。
ご迷惑をおかけしますが、チケットをご予約のお客様は、京都芸術劇場チケットセンター窓口、もしくは電話075-791-8240(平日10時~17時)にて承ります。
舞台芸術研究センター
舞台裏からコンニチハ!vol.37
「生命の煌き」
朝夕の冷え込みが厳しい時節となりました。
北白川周辺を散歩してみると、金木犀の良い香に思わず足を止めてしまいます。
皆さま、いつも春秋座を可愛がって頂き有難うございます。
今回は、劇場管理の井川がつとめさせて頂きます!
先日、春秋座をご贔屓に頂いています皆様には、日本芸能史でお馴染みの本学・田口章子先生によります「京都のくるわと芸能研究会」第二回シンポジウムが開催されました。
パネリストに、諏訪春雄先生・崔吉城先生・田中優子先生・鎌田東二先生をお迎えし、田口先生がモデレーターをつとめられたのですが・・・今回のテーマは「日本文化と<性>」ということで、色っぽいお話しに心がざわざわ。
当日実際のお話しを伺ってみると、現在に至るまでの宗教との関係や、春画に見る様々な要素が、あまり知識の無い私のような者でも良く理解出来る、とても素晴らしいシンポジウムでした。
来場された皆さま。次回は・・・と考えて下さっている皆さま。
次回の開催、どうぞお楽しみになさって下さい!!
井川
本日の京都芸術劇場は…
春秋座にて
シンポジウム「日本文化と〈性〉」
がございます。
開演は14時、開場は13時30分です。
上演時間は、2時間程度を予定しております。
当日券もご用意しております。
劇場でお待ちしております。
舞台芸術研究センター
追悼 五十嵐喜芳先生
カテゴリー : プロデューサー目線
9月23日、オペラ界の巨匠 五十嵐喜芳先生が亡くなりました。享年83歳。前日まで授業をされ、愛車のジャガーで帰宅。久しぶりに奥様とお嬢様の3人でお寿司屋さんに行き食事をされたそうです。ご機嫌で自室に入り就寝。ところが、翌朝なかなか起きて来られないので、奥様が見に行ったところすでに亡くなっていたそうです。
12時間前まで授業をされ、ご家族で幸せな時間を過ごされた後、そのまま旅立たれた五十嵐先生は最期まで格好いい方でした。淋しいし、悲しいけれど、颯爽とした散り方は改めて五十嵐先生らしいなあと思いました。お通夜に臨まれた、奥様もお嬢様も誇らしく気丈に振舞われていらっしゃいました。
先生には50年間何かとご縁があり、大変お世話になりました。
大学の卒業公演で、モーツァルトの「イドメネオ」を演出した際、資金がなく「五十嵐喜芳 愛を歌う」というコンサートをやっていただき60万円を捻出したのが始まりでした。
その後、宝塚のプリマドンナ加茂さくらさんとのジョイントコンサート、野際陽子さんにナレーションをお願いしたカンツオーネのコンサート、日劇の「都はるみショー」へのゲスト出演など、先生は嫌な顔ひとつせず協力してくださいました。ことに「都はるみショー」では演歌「惚れちゃったんだよ」を朗々と歌い、最後に「ラストワルツ」をはるみさんとデュエットしてくれたのです。
先生はクラシック界の方でありながら、ジャンルへの偏見が全くない人でした。私が中野サンプラザのロックミュージカル「ハムレット」を制作した時、オフィーリア役をお嬢さんの麻利江さんにお願いしたのですが、この時も先生は二つ返事でOKしてくれました。その後、麻利江さんは音楽学校の先生に破門されたそうですが、五十嵐さんは何一つ私に言いませんでした。
春秋座がオープンして3年、契約終了とともに私は一度東京に戻りました。大学時代の友人に声をかけられ、ある大学でアートマネジメントを教えるためです。大学の下見に行って分かったのですが、何とその大学の学長は五十嵐先生でした。私は京都にいる間、先生は新国立劇場の芸術監督だけをおやりになっていると思い込んでいました。ご縁の不思議さに驚きました。先生とご一緒した4年間は本当に可愛がっていただきました。飲めない私を不甲斐なく思いながらも、食事を兼ね何度も誘ってくれたのです。先生の飲み方は豪快にもかかわらず、いつも品格のある酔い方でした。
私は、定年でその大学を退職した後、京都に再び呼び戻していただき、今の仕事をお引き受けしたのですが、最初に企画した作品は先生の80歳を祝う「五十嵐喜芳親娘コンサート」でした。先生は仕事というより、昔教鞭をとっていた地にお礼をしたいといってノーギャラで出演してくれました。私は「お言葉に甘えますが、もし利益が出た場合は大学と折半しましょう」と言いました。コンサートはアットホームな雰囲気で最高でした。そして公演費を精算した結果、お互いに2万円ずつ分け合ったのです。先生と麻利江さんに1万円ずつお支払いしたことになります。先生は「大変楽しかった。ありがとう」と電話を入れてくださいました。先生はそういう方だったのです。
9月27日は、密葬で近親者のみというお通夜にもかかわらず、弔問に見えた人は数100人、亡くなる12時間前に授業を受けた女子学生が号泣している姿が印象的でした。
太陽のようにおおらかだった五十嵐先生、どうぞ安らかにお眠りください。
橘市郎
(舞台芸術研究センター プロデューサー)
トランス・・・?
カテゴリー : 過去の公演
こんにちは。
ちまたで流行っているという「秋の花粉」らしきもので
くしゃみがとまらないツカモトです。
少しご報告が遅くなりましたが、
先日当大学では学園祭が盛大に行われました!
その中のイベントのひとつである、
関西を代表するシャンソン歌手&ドラァグクィーンの
シモーヌ深雪さんのshowを見にいきました!
普段は普通のカフェがまるでクラブかのようになり、
多くのお客さんが集まり、盛り上がりました。
昔、ハロウィーンになるとロサンゼルスの
ウエストハリウッドで大勢のドラァグクィーンにまざって、
わいわい騒いだのを思い出しました。Good times!
さて、そんな素敵なショウの後、
11/3(木・祝)に行われる『アディシャッツ/アデュー』の
ご紹介をシモーヌさんに直接させていただきました。
機会をくださったシモーヌさん、学生さん、ありがとうございました。
この時話題にあがり、自分の知識のいたらなさを感じたのが
「トランスジェンダー」と「トランスヴェスタイト」の違い。
私の中では違いがあまりはっきりとしてませんでした。
『アディシャッツ/アデュー』の出演者、
ジョナタンは「トランスジェンダー」、つまり、
自分の性別に違和感を感じたりする方です。
シモーヌさんのパフォーマンスグループは
「トランスヴェスタイト」つまり、
異性装といいますか、男性が女性のような
ファッションをすること、なのだそうです。
パフォーマーの中には女性でドラァグクィーンの
格好をそれている方もいました!!
ちょっと意外でしたがとってもかわいかったです!
もしかしたら、私の説明がちょっと違うんじゃない?
という方がいらっしゃったら是非ご指摘くださいね。
シモーヌさんは本当に紳士にお話を聞いてくださって、
このブログでシモーヌさんのことを書くのを了承してくださいました!
そして、この『アディシャッツ/アデュー』という公演の
テーマの深さをあらためて感じました。
この公演はシモーヌさんのパフォーマンスのように、
かわいく、楽しく、一緒に踊りたくなる!というものではないと思いますが
ご覧いただいた方にはきっとジョナタンのパフォーマンスを通して、
人それぞれの性や生き方について何か感じていただけると思います。
ツカモト
ご紹介させていただいたシモーヌ深雪さんは毎月
川端丸太町のクラブメトロにてイベントをおこわれてます。
今月は本日30日23:00~Diamonds Are Forever presents“BAD&ROMANCE”です!
『KYOTO EXPERIMENT 2011』 始まる!!
カテゴリー : 過去の公演
こんにちは。制作助手ツカモトです。
すっかり夜は涼しくなって過ごしやすくなりましたね!
そんなお出かけ日和だった先週末、
ついにKYOTO EXPERIMENT 2011が幕をあけました!
四条通にはKEXのフラッグがはためいております!
よく見ると、写真の奥のほうにもありますよー。
先陣をきったKUNIO09『エンジェルス・イン・アメリカ』第1部 & 第2部
とザカリー・オバザン『Your brother. Remember?』を観にいきました。
KUNIO09は本当にすべてが絶妙なタイミングで7.5時間の
長時間の大作にもかかわらず、ず~っと集中して楽しめました!
すべてのキャラクターにそれぞれの人間くささがにじみでて、
人間って実はやっぱり愛すべきイキモノだなぁ、という思いでいっぱいになりました。
ザカリーの方は、アメリカの田舎に住む若者なら皆がやりそうな、
兄弟のモノマネフィルムが20年の時をを経て、
彼らをreunite(つなぐ)していることに感動しました。
二作品とも本当に秀逸で、楽しい時間を過ごせました。
さて、そんな濃い内容のKEX!当劇場でも10/10(月・祝)に
笠井叡の『血は特別のジュースだ。』が行われます!!
以前もご紹介させていただきましたが、
笠井さんは大変有名な舞踏家です。
ですが、「舞踏」ってちょっと難しそう、
と思われるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに本当に舞踏やオイリュトミーのことを勉強して
突き詰めていこうとすれば、それは本当に深い話なのですが、
私はそんな構えずにまずは、雰囲気を体験しに来ていただければ、と思います。
(あくまで私の私見ですよ!)
笠井さんの、動き、重心のかけ方、息づかいを見る、
それだけで楽しんでいただけるのではないでしょうか?
そしてこの公演なんと、日本初演!京都だけでの公演です。
ワールドプレミアは10月1日にハンガリー、ブダペストのメルソン劇場でおこなわれます!
笠井さんのインタビューが『笠井叡+白井剛+きたまり鼎談』として、KEXのHPに掲載されています。
踊ることと言葉の関係等について語られています。
こちらは私のブログよりずっと深く、読み応えがあるです!
ちなみに鼎談のお相手の白井剛さんは当センター主催の公演にも
何度かご出演いただいているダンサーさんです。
ツカモトは白井さんの大ファンであります!
普段は、おっとりとした印象の白井さん、
舞台上ではこれでもか!というくらい鋭い顔になり、
ぐいぐい彼の世界にひきこまれます。
今週末行われる白井さんの作品の『静物画-still life』を楽しみにしております!!
そして、きたまりさんはなんと言っても
京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業生(2006年)なのです!!
卒業まもないのですが、いろいろな所で活躍されており、
今後もとても楽しみです!
なんだか、てんこもりになってしまいましたが、
芸術の秋!観劇の感想書き始めたらキリがありませんね!
皆様も、是非劇場へお越しいただき、
お友達と観劇感想を語り合って秋の夜長をお過ごしいただければ、
幸いです!
公演ラッシュの劇場でお待ちしております!
ツカモト