2017年6月
2017年6月28日 授業風景
アートプロデュース学科の卒業生を招いて毎年開催されるキャリアイベントが6月14日(水)に行われました。
ASP全回生が参加し、各々にとって進路について考えるきっかけや就職活動における心構えや方法を学ぶことができました。
イベントに参加していただいた卒業生は、辻口実里さん(14年度卒)、花見堂直恵さん(14年度卒)、中山咲子さん(15年度卒)の3名。それぞれ学生時代を振り返りながら、現在の活動内容やどのように就職活動を行ったのかなどをお話いただきました。
注文住宅の設計・施工を行っている株式会社 楓工務店で、中山さんはコンシェルジュ(家に関するお客様の相談に対応する部署)として働いています。お客様の状況や家族の関係性などを重視し、お客様に似寄り添ってサポートをする働き方は、ASPでの学びを違う環境でも活かし続けているように思いました。就活に関して「就職することをゴールにしない」とう意見はとても印象に残りました。
特定非営利法人 鳥の劇場で制作部として働く辻口さんは、自身の活動や経験を紹介していただきながら、「言葉と身体(相手に伝える、伝わるとは?)」、「変化(人と交流することで自分を変化し続ける)」、「豊かさ(お金以外の豊かさとは?)」という大まかに3つのテーマで「働く」ということについてお話いただきました。どのような職場であっても、常に「なぜ」という疑問を持ち続け、「職業と自分とつなげる」ことが大切だとおしゃっていました。
プレゼンテーションの後は、それぞれ3つのブースに分かれて学生たちの就活に対しての質問や相談事に答えていただきました。ASPを卒業した先輩方にお話を聞くことで、人によって多様な働き方があるのだと知ることができ、今後大学での学びをどう進路に活かしていくか具体的に考える機会になったのではないかと思います。
辻口さん、花見堂さん、中山さん、貴重なお話ありがとうございました!!
以下、学生の感想から抜粋
●それぞれ仕事内容は異なっているが、人と関わっていくことをしていかないといけないことは共通していた。(中略)”こうだろう”と決めつけて話を進めたり、あきらめるのではなく、どうして?どうやったらいいのか!?を常に頭において仕事をしているのだな、と話を聞いて思った。
●実際に生の声を聞くことでお仕事のつらい部分や大変なことを含めて、より生々しく現実を知ることができました。(中略)先輩方のお話を聞いて、在学中の過ごし方は違えど同じ学科で勉強をしてきた先輩方が、実際に働いてトークイベントができるまでに成長しているのだと思うと自分の励みになりました。
●就職。就活って難しい、大変だというマイナスイメージを強く持っていました。ですが3人のお話を聞いていると、職に就くのがゴールじゃなく、準備期間なのかなと考えると少し楽になりました。お金と足を使って、モノをみる、体験する事が大切だと思いました。
●知らなかった自分に出会うことは知らなかった他人に出会うこと、自分を変えることは他人を変えること、という意識の持ち方はとても良いことだと思った。逆に自分自身が変わらなければ、何も変わらないと強く感じた。
●知らずのうちに閉ざした可能性に気づかせてくれた。(中略)自分の閉ざした可能性を今一度開くことが、将来自身の得心のいく仕事にめぐり会えるではと感じ、もっと広く目を向けようと思った。
2017年6月26日 ニュース
2017年6月23日 インタビュー
ASP学科では1日体験入学オープンキャンパスの第2回目、そして7月に2日間連続で開催される夏のオープンキャンパスに向けて着々と準備を進めています。
そこでASP学科では、今年の4月に入学した田染早都さんに彼女の進路決定についてインタビューを行いました。
田染さんは、さまざまな芸術大学のオープンキャンパスに参加しました。たくさんある関西の芸術大学を見ていく中でなぜ造形大に決めたのか、今後の大学生活をどのように過ごそうと考えているのかを聞いてみました。高校生のみなさんはぜひぜひ参考にしてみてください!
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●田染早都さん:インタビュー
高校ではもともとデザインの勉強をしていました。1年生で構成や色彩といった基礎を学び、2年生で技術をつけて、3年生では卒展に向けてひたすら制作する日々でした。作ることは好きだったのですが、途中周りにいるセンスが良くて才能もある人をサポートしてあげることの方が向いているかもと思いだしました。制作系というよりは企画や作家サポートの方に興味が出たので、そういう方面に特化している学科を探しはじめました。
オープンキャンパスに参加することと、いろんな大学の合同説明会には積極的に参加していました。あと、美術系の高校だったので、美大の情報は学校や自宅に届くパンフレットや周りの先生たちから入手していました。その中で印象的だったのが、「日曜日に気になる大学を見に行ってみなさい」と先生に言われたことですね。日曜に行けば、オープンキャンパス時や平日の雰囲気とは違った教職員や学生の過ごし方、大学の学生への対応が見られるからって言われて。実際に普段の大学の様子がよくみえたので、このアドバイスは役に立ちました。
関西では、京都造形芸術大学、嵯峨美術大学、成安造形大学、京都精華大学。関東では、女子美術大学のオープンキャンパスに参加しました。
その他、話をきいたり資料をみたりしていたのは、神戸工科大学、京都工芸繊維大学、大阪芸術大学、武蔵野美術大学など、専門学校も含めいろいろ調査していました。造形大のオープンキャンパスには、6回参加しました(笑)
オープンキャンパスに参加したとき、実際に大学内を歩き回って施設や設備を見ながら、授業や行っている活動について話してくれる「キャンパス見学ツアー」があったんです。学生生活を一番イメージしやすい体験でした。大学の説明会やオープンキャンパスって、話をきくだけっていう対応が多いと思うんですが、造形大は積極的に質問してくれたり、ツアーを行ってくれたりしたのが良かったです。その中でもASPを選んだのは、学びたいことに繋がる分野であったことと、オープンキャンパスや体験授業でひとりひとり名前を覚えていてくれていたり、実際に学科に通う先輩になんでも質問できる距離の近さが決め手でした。質問の答えに対しても、「めちゃくちゃ忙しいよ」とかネガティブなことも隠さず伝えてくれるところが進路について一緒に考えてくれている気がしました。それだけ学科のことや人と関わるっていうことに力を入れてるんだと思いました。
先輩たちに言われていた通り、課題や活動で忙しいです(笑)。でも、たくさんの人と関われるということに関してはとても充実しています。今後自分のためになるかわからないけど、いろんな人から話を聞いて、吸収したいです。そのためになんでも自分から積極的に行動しています。ASPはそういったきっかけが多いので、どんどん関わっていきたいです!
ASPの先輩たちみたいになりたいです!!大学に入学してすぐ、先輩たちと関わる機会が多いのですが、とにかくスタミナと行動力があります(笑)あと、なにか意見を言うときは、メリットとデメリットの両面から物事をみて提案をする姿勢、メールや話すときの連絡の仕方がしっかりているところなどに学べる点が多いです。高校生の自分だったら気づかなかったことを身近な人たちから学べるのでありがたいですし、早くそういうふうに動けるようになりたいと思っています。
自分とは違う視点や経験、自分が学べてないことを学べるチャンスが大学にはあります。
最初の一歩は緊張しますが、常にたくさんの人や場所、物事に関わってほしいなと思います。
◎田染さん、ありがとうございました!!
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【お知らせ】
京都造形芸術大学では、夏に多数のオープンキャンパスを実地します。
■ 7月9日(日):1日体験授業オープンキャンパス
大学の授業を実際に体験出来るオープンキャンパスです!この回で最終となります。
ぜひご参加下さい☞OPEN CAMPUS 2017 1日体験入学開催!
■ 7月22(土)、23日(日):入試対策オープンキャンパス
高校3年生にとっては夏コミの入試対策に!高校1、2年生もぜひ遊びに来てください。
詳細はこちら☞入試対策オープンキャンパス 2017!
アートプロデュース学科では、高校生アート・サポーター・プロジェクト(通称:ASPer)も行っています。
学科が運営するギャラリーARTZONEで、アートと人、アートと社会をつなぐさまざまなプログラムをご用意しています。次回で最終回ですが、まだまだ参加者募集中です!ぜひご応募ください。
■ 7月16日(日):『展覧会の裏側ってどうなっているの?』
詳細はこちら☞アートと私たちの未来をつくる「高校生アート・サポーター・プロジェクト 2017」
2017年6月21日 イベント
6月18日(日)、高校生アート・サポーター・プロジェクト「ASPer」第二回が開催されました。
今回のテーマは『アートに会いに行こう!』。
前回プロジェクトを行ったARTZONE(http://artzone.jp/)とその周辺のギャラリー、工房を巡り、展示作品の鑑賞や「アート」が生まれる現場を通して、「作品をプロデュースすること」について考えるツアーを行いました。
ツアーの前に、山下里加先生から「ギャラリー」についてのレクチャーが行われました。企画ギャラリーや貸しギャラリーといった種類からそれぞれの役割の違い、訪問時の作法などを教えていただきました。
その後、まずはARTZONEで開催中の「SHINE」展を実際に鑑賞!1Fから2Fの展示の雰囲気が大きく変化して、高校生たちからは驚きの声が聞こえました。アートプロデュース学科の学生とともに作品を鑑賞しながら、高校生たちはそれぞれ作品の魅力や気になったポイントを探っていきました。鑑賞後は、展覧会の「キャッチコピー」を考え、発表しあうワークショップを行いました。1つの作品でも見る角度が異なれば、その分作品の見方や世界が広がることを体験できたように思います。
そしていよいよ、ARTZONEを出て周辺のギャラリーを見学です!
レトロな雰囲気を出している建物は、1928年に「毎日新聞社」の京都支社として建てられたのが始まりです。現在は京都市登録有形文化財に指定されています。
同時代ギャラリーは1Fで運営されていて、その他ビル内ではカフェスペースや演劇の上演などもあります。
美術家・田中真吾さんによる「Phantom Edge」展が開催されていました。田中さん本人から実際に作品の意図や制作過程におけるお話を聞くことが出来ました。ギャラリーの方からは、空間を運営するにあたっての意見や展覧会の趣旨なども聞けて、貴重な体験となりました。
ツアー最後に訪れたのは工房。ここ「三条工房」は、約100~150年前の刺繍打敷の修繕や独自で手がけた刺繍作品の販売、作品作りの実演などを行っています。オーナーさんからはお仕事の内容紹介とともに、活動を通して刺繍文化を守りたいという想いが語られました。
長いツアーの後は再びARTZONEへ戻り、これまでの体験を全員で振り返りました。この体験を通して、「アート」作品そのものやそれを作り出すさまざまな人との関わりを楽しんでくれていたらうれしいです!
そして、ASPer第三回目の開催は7月16日(日)です。いよいよ最終回となりました。こちらもまだたくさんのご参加をお待ちしています!
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●次回(最終回!)予告
高校生アート・サポーター・プロジェクト第3回『展覧会の裏側ってどうなってるの?』
日時:7月16日(日)14:00-16:00
場所:ARTZONE
展覧会の会場には、アート作品の魅力を引き出し、お客様に楽しんでもらうためのたくさんの工夫が仕掛けられています。それがどんなものか探してみませんか?
●参加申し込み方法
下記に参加者のお名前/高校名(所属)/参加希望日をご連絡ください。
京都造形芸術大学アートプロデュース学科
電話:075-791-9296 FAX:075-791-9429
e-mail:info@artzone.jp
※メールの場合は、件名に「ASPer申込み」を記載の上お送りください。
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2017年6月20日 イベント
アートプロデュース学科10年度卒業生の宮内由梨さんの展覧会が、新潟県で7月1日(火)から開催されます。
ジャンル問わず、国内外で作品を発表されている宮内さんの展覧会。ぜひこの機会にご覧ください。
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宮内由梨 《清五郎さん WHERE HAVE YOU GONE?》
水と土の芸術祭2015で話題を呼んだ作品《清五郎さん》が縁あって新発田の地にやってきました。潟との会話を経て、ひとつ歳を重ねた、ろくろ首「お六」がめぐり逢う新しい夜の物語。
会期
2017年7月1日(火)~10月吉日
場所
顕法寺庭園 | 新潟県新発田市大栄町2丁目4-21
入場料
無料
イベント
7月1日(土)OPENING DANCE PERFORMANCE
開場18:00 開演18:30
入場料 ¥1,000
踊り(清五郎) 樋口帆波
※駐車場のご用意はありません
作家略歴
宮内由梨 Yuri Miyauchi
1988年長野県生まれ。2012年-沖縄にて美術制作を開始。土地環境と人間の生の癒着に感化され制作をしている。絵、立体、パフォーマンス、対話、ライブなど、形態は多岐に渡る。
作家HP:http://cargocollective.com/yurimiyauchi
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京都造形芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科21コース、通信教育部4学科14コース、大学院、こども芸術大学。
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各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都造形芸術大学の“プロダクション”の数々。
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