2018年8月
2018年8月29日 イベント
こんにちは。キャラクターデザイン学科の村上です。
前回に引き続き、台湾漫画博覧会の報告です。
今度は学生の取り組みについてピックアップしてみたいと思います。
まずは「似顔絵」。そっくりにスケッチするだけでは面白くもなんともないので、
せっかく日本人が描くなら、デフォルメをして「キャラクター化する」という形の方が台湾人にとっても
価値を感じてもらえるのではないかということで、
みんなそれぞれに作風を変えたり形を崩すなどのチャレンジをして、
お客様に満足していただける工夫をしていました。
ブースで呼び込みをする大瀬妃羅さん(三重県立昴学園高等学校)。
似顔絵に集中する稲森雅さん(大阪府立和泉高等学校出身)。真剣です。
似顔絵の合間に、デジタルでのライブペイントを実演する細川柚依さん(京都府立北嵯峨高等学校出身)。
佇まいがサマになっています。
そして、ステージを使ってのイベント。
ここでは、イラストレーターの祭典「LIMITS」のオマージュイベントとして、くじを引いてお題を決め、
制限時間内に即興でイラストを作成するという形式で行いました。
今回はキャラクターデザイン学科とマンガ学科とのバトルとして展開させました。
大勢の観客の前でイラストを描くことは初めて。ステージに上がって司会進行をするのも初めて。
もちろん外国人に自分たちの作品をジャッジしてもらうのも初めて。
そんな初めて尽くしの状況下で緊張しながらも彼らは試行錯誤をし、
少しでもステージを盛り上げようと一生懸命でした。
ステージのリハーサル風景。
音楽を入れるタイミングなど事細かに現場のエンジニアに指示を出すリーダーの深瀧颯君(北海道札幌あすかぜ高等学校出身)。
リハーサル中の中井涼さん(石川県立金沢辰巳丘高等学校出身)。と細川さん。緊張状態の中でも笑顔が保てるのは大したものです。
司会進行の谷藤若菜(大阪府立香里丘高等学校出身)さん、礒川和正君(大阪府立摂津高等学校出身)、そして通訳担当の円山君。
黄色い声援を受けてやる気になる礒川君。
少しその気になる礒川君。
燃え尽きた礒川君。
ステージイベントは2回実施されました。1回目では「緊張しすぎてワケが分からなかった」と言う司会の谷藤さん。
しかし反省と改善、緊張の克服をして挑んだ2回目では「楽しくて時間を忘れた。もっとしゃべりたかった」と語っていました。
こういう学生の成長をダイレクトに目の当たりにすると、遠くまでやってきた価値を感じることができます。
ペイントバトルの末に、キャラクターデザイン学科の作品とマンガ学科の作品のどちらが良いかを
観客たちの拍手の大きさでジャッジをするのですが、勝敗の判定は所詮オマケであり、
その拍手から学生たちが何を感じ取るかが重要。
きっと日本では味わえない特別なことをたくさん習得できたことでしょう。
終わり。
2018年8月27日 イベント
こんにちは。キャラクターデザイン学科の村上です。
8月16日から台湾で開催されていた台湾漫画博覧会に、本学キャラクターデザイン学科とマンガ学科、
そして台湾実践大学の共同でのブース出展をしてきました。
移動や設営を含め8月14日から21日までの8日間という長旅でした。
出国前の一同。
台湾漫画博覧会とは、毎年夏に台北市で開催される、マンガ・アニメ・ゲーム等サブカルチャーの祭典で、
60万人を集客する世界最大規模のイベントとなっています。
このイベントに出展するのもかれこれ3回目。
学生の作品を教室の中だけでフィードバックするのではなく、
文化の異なる国へ行って実際に展示、販売までを行うことで視野を広げ、
更に新しい表現に挑戦しようという意欲向上につなげることを目的としています。
今回参加したのは、キャラクターデザイン学科からは
プロデュースゼミ3年生の深瀧颯君(北海道札幌あすかぜ高等学校出身)、円山正大君。
ゲームゼミ2年生の中井涼さん(石川県立金沢辰巳丘高等学校出身)。
グラフィックゼミ2年生の細川柚依さん(京都府立北嵯峨高等学校出身)。
アニメーションゼミ2年生の礒川和正君(大阪府立摂津高等学校出身)、稲森雅さん(大阪府立和泉高等学校出身)、
大瀬妃羅さん(三重県立昴学園高等学校)、谷藤若菜(大阪府立香里丘高等学校出身)さん。
催しとしては、学生作品の物販の他、すっかり恒例行事となった似顔絵、ステージを使用してのライブペイントとなります。
ジャパニーズ・ニガオエはフランスのJapan Expoでも大盛況でしたが、もちろん台湾でも同じです。
単にそっくりに描くだけではなくデフォルメするという付加価値に喜びを感じていただけたようです。
また、協定校である台湾実践大学のブースも設け、実践大学の作品紹介を行いつつ我々の通訳としても活躍してくれました。
キャラクターデザイン学科、マンガ学科、実践大学での合同の記念写真。結構な大所帯です。
さて、アニメーション映画「ミライの未来」が台湾でも公開されるということで、細田守監督も来場されていました。
憧れの監督から映画の制作秘話を聞くことができてみんな興奮していました。
各種メディアの取材対応で超過密スケジュールの中特別にお時間をいただき、アニメ制作を志す本学の学生たちと一緒に記念撮影をしてくださいました。
細田監督ありがとうございました!
台湾的珍道中其弐へつづく!
2018年8月7日 イベント
ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリストであり、WBA世界ミドル級王者・村田諒太選手という世界最高峰のボクサーを被写体とし、『パンチを予見する男』と呼ばれ、世界一のボクシング・カメラマンとの呼び名が高い写真家・福田直樹さんの美麗な写真によって、村田諒太選手という稀代のボクサーが持つ魅力、そしてボクシングの持つ芸術性を余すところなくご紹介する展示「福田直樹写真展 嘱目」が京都造形芸術大学、瓜生山キャンパス人間館エントランスラウンジにて7月28日から8月12日まで開催しております。
また7月28日には「福田直樹写真展 嘱目」のオープニング記念イベントとして、京都造形芸術大学に村田諒太選手が来られトークイベントも行われました。
そこで、「村田諒太選手が大学に来られるなら、似顔絵を描いて、おもてなしをしよう!」
と、キャラクターデザイン学科の学生が、日ごろから学んでいるイラストを描く技術と知識を生かしながら村田選手の似顔絵を描きました。
ゲームやアニメーション、キャラクターイラスト、CGなどを中心に学ぶ学生とって、リングというカンバスで戦う村田選手やボクシングをどのように感じ、またそこから得たパワーを、次に自身の中でどう生かしていこうと思ったのかを、似顔絵を担当した学生のコメントを通してご紹介致します。
〔キャラクターデザイン学科3回生 宇野亮〕
記事や新聞の画像などを見て描かせて頂いたのですが、試合中の鬼気迫る顔つきとオフショットの爽やかな表情のギャップに驚きました。その二面性をどう一枚の絵に収めようか少し悩みましたが、楽しく描くことができました。
実際にご本人に絵をお渡しすると、ご本人から「ゴツいなあ!」と筋肉を強調させて描いた僕の絵にコメントして下さり、とても嬉しかったです。
写真展を見て、福田さんの写真は僕にとってかなり勉強になる所が多くて参考にさせて頂こうと思いました。ハイスピードで行われるスポーツでコンマ単位でのシャッターチャンスを逃さず撮った写真には、スピード感や臨場感、選手の感情が伝わってくるかのような迫力がありました。僕も絵描きとしてこの絵作りを参考にしたいです。
〔キャラクターデザイン学科3回生 野岸大祐 (福井県立大野高等学校出身のコメント)〕
似顔絵なので似せることも大事だと思ったのですが、完璧なものではなく特徴を捉えつつ自分の得意なテイストで描くことが大切だと感じました。僕の場合、少年漫画のようなテイストが得意なので試合の写真を見ながら、闘う村田選手を描かせて頂きました。
実際にお会いすると、試合のイメージとは違い、にこやかでとても優しそうな方で、試合中に見せる表情とはまた違った一面を見ることができました。また似顔絵をお渡ししたときに、喜んでくださり、とても嬉しかったです。
世界で闘い続ける村田選手の写真展を見て、純粋にかっこいいと感じました。ボクシングという競技で常に上を目指すという気持ちがその目に込められていたのではないかと思います。
僕はイラストという分野で全く違いますが、村田選手の姿勢を見習い、自分に妥協することなく常に上を目指したいと思いました。
〔キャラクターデザイン学科3回生 井村真子(公立北海道北見北斗高等学校出身のコメント)〕
似顔絵を描いてお渡しする、ということ自体初めての体験だったので、ペンを持って画面と向き合っている時から緊張で気持ちが一杯でした。かっこいい村田選手を敢えてかわいらしくなるように描くことが難しくも、楽しんで取り組むことができました。オーラに圧倒されていましたが、素敵な笑顔がとても印象的でした!似顔絵をお渡しすると、似顔絵を見て「これかわいいですね」と言って喜んで頂き、何よりも嬉しく思いました。
今回実際にお会いして、また写真展で村田選手がボクシングで、自分自身でパフォーマンスをされる様子を見て、沢山の力を頂きました。
私は自身でパフォーマンスをするということを苦手とする分、制作等を通して周りにプラスの影響を与えられるように、今回の機会を生かしたいと思いました。
「福田直樹写真展 嘱目」の似顔絵に参加した学生
キャラクターデザイン学科2回生 村上日向(私立大阪女学院高等学校出身)
キャラクターデザイン学科2回生 小松桃子(高知県立中芸高等学校出身)
キャラクターデザイン学科2回生 米田凪沙(大阪府立山田高等学校出身)
「福田直樹写真展 嘱目」イベント詳細はこちら
https://www.kyoto-art.ac.jp/events/1872
2018年8月3日 イベント
こんにちは。キャラクターデザイン学科の村上です。
ゲームの神様である故・横井軍平氏が設立した株式会社コトさんから、新商品に触れてみませんかとお誘いを受け、
お言葉に甘えてゲームゼミの学生を引率して会社を訪問しました。
株式会社コトHP(http://www.koto.co.jp/)
ゲームだけではなく「遊び」そのものの中にある学びやゲーミフィケーションを研究し、最先端技術の研究や普遍的な「面白い」の組み合わせから、教育や医療などフィールドを拡張して、人生を面白くするために日々奮闘しています。
故・横井軍平氏が任天堂時代に開発してきた製品がズラリ。「ゲーム&ウォッチ」や「ゲームボーイ」なら学生でも知っている人が多いですが、さすがに「ウルトラマシン」とか「ラブテスター」に触れたことがあるのは恐らく40代以上でしょうか。僕は個人的に大興奮でした。
せっかくなのでその他の新商品も紹介させていただきます。
これは、スマホやタブレットに直接スタンプを押すことができる「Digishot®(デジショット)」。
電子チケットの読み取りの他、知育玩具としても活用できる認証技術です。
「あ」と「り」のスタンプを画面に置くとそこからCGの蟻が飛び出して画面内を走り回ったりと、何気ない事柄にもインタラクティブな要素が入るとこんなに楽しくなるということを実感しました。
スマホの画像がホログラムとして浮かび上がる「AirWitch(エアウィッチ)」。
ちょっとこの写真だと分かりにくいですが、ガラス面に立体のキャラクターが浮かび上がり、しかもその空中のキャラクターに触れるとちゃんとリアクションをしてくれるのです。
糊を使わないペーパークラフトの「PIPEROID®(パイプロイド)」。
年間10万個を売り上げる大ヒット商品です。やはりアナログの手触りに勝るものはありません。
パイプロイドの制作工程を見学させていただきました。
案内役は本学情報デザイン学科卒業生で現在このパイプロイド事業部で働く板倉さん。
特別に新商品となるSTAR WARS仕様のパイプロイドをプレゼントしていただきました。
「遊び」とは何か、「面白い」とは何か、「アイデア」とは何か、「人」とは何か。
会議室でピザをいただきつつ、かつてない濃厚なディスカッションをさせていただきました。
バックトゥザ・フューチャーのドクみたいな大人が集まって「面白い」を追及し、全ての大人を子供に変えてしまう、そんな夢のある楽しい会社でした。
コトの皆さま、お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました!
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京都芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
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とどまることなく動き続ける京都芸術大学の“プロダクション”の数々。
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