文芸表現学科

2018年10月

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2018年10月31日  イベント

詩人・小説家/多和田葉子さんから学ぶ、詩のおもしろさ

 
多和田さん04
10月25日(木)。
詩人であり小説家である多和田葉子さんをお招きし、
「多和田葉子 詩のワークショップ&朗読と講演 文学は有機交流電燈」を文芸表現学科と大学院で開催しました。
第1部では、文芸表現学科の学生に向けて「詩のワークショップ」を行っていただきましたので、
その様子をお伝えしたいと思います。
 
 

学生
 

日本内外で数々の賞を受賞し、異国の地・ドイツで執筆されている多和田さんの視点を、
直に知ることができるとあって、詩の授業「創作ワークショップⅣ/創作Ⅰ」の受講生以外にも、
1〜4年生の意欲的な学生たちが参加してくれました。
 
 
多和田さん03
この日までに学生たちには、「外来語」をテーマにした詩を書いてきてもらいました。
テーマから連想した言葉のなかで「金平糖(こんぺいとう)」という言葉が多く登場したのですが、
食べる音に着目したり、素材として掘り下げ、さらに連想していく学生など、
「1人1人の違いがみれてよかった」と、多和田さんにも楽しんでいただけたようです。
 
他にも、外来語の意味や空気感や成り立ちなど、感覚的ものから発想した作品など、
多種多様な作品が集まり、とても活発に意見が交わされていました。
 

「タイミングをずらして読んでみて」と、多和田さんのリクエストで、金平糖を食べる音を作品にした詩を朗読する学生たち。

「タイミングをずらして読んでみて」と、多和田さんのリクエストで、金平糖を食べる音を作品にした詩を朗読する学生たち。


 
 
 
多和田さん02
1つ1つの作品を丁寧に読み解いてくださった多和田さん。
詩の面白いところは「作者が思っていた以上の意味が、読者によって作品に加えられること」だそう。
 
実際に、ワークショップでの合評では、多和田さんの質問や感想によって、
学生たちは「どうしたら、よりおもしろく読めるだろう」と感じられる意見の交換を行っており、
1人きりで読んだとき以上の意味を、各々の作品のなかに見つけられたのではないかと思います。
 
 
 
 
多和田さん07
授業の最後に、「創作ワークショップⅣ/創作Ⅰ」を担当してくださっている君野先生から、
「詩を書くことで得られる効用はなんでしょう」との質問がありました。
 
その質問を受け、
理屈の言語では見えないものが観え、感覚と世界を結びつけることができることや、
ドイツの詩人・ゲーテが自分で書いた詩を毎日朗読していたので、
肌にシワがなかったと言われることから、若さを保つことに効く、とお答えくださいました。
 
 
「他のものは全部やめて、コレ(詩)だけやってればいい」くらい素晴らしいもの。
 
 
時間にすると2時間弱という短い交流でしたが、とても濃密な時間のなかで、
そのことを多和田さんはお教えくださいました。
 
学生たちにとって、今回みんなで交換し合った詩のおもしろさが、
新しい作品や言葉、交流を生むきっかけになってくれればなと思います。
 
 
 
(スタッフ・大賀)
 
 
 
 
 

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2018年10月24日  イベント

【告知】藤田祥平出版記念イベント

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台風のため延期となっておりました、
「藤田翔平出版記念イベント」を10月28日(日)に開催いたします!
 
当日は、2013年度卒業生で、今年『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』『電遊奇譚』で
作家デビューをされた藤田祥平さんに加え、
担当編集者の塩澤快浩さん、作家の海猫沢めろんさんもお招きしての開催です。
 
彼の小説に色濃く現れる「ゲーム」と小説についてのトークイベントや
作家や編集者など出版業界の方々との交流会も企画しております。
 
小説を読むことや書くことにご関心のある皆様には、ぜひお越しいただきたいです。
学生・卒業生の参加大歓迎!
 
 
皆様のお越しを心より、お待ちしております!
 
 
藤田祥平出版記念イベント
開催日 2018.10.28(日)
第1部 13:30-14:30
    「今どきの新人作家論ーデビューまでのロードマップ」
第2部 15:00-16:30
    「小説のなかのゲーム、ゲームという世界」
第3部 17:00-18:00
    「出版業界交流会」
主催 文芸表現学科
問い合わせ office@creativewriting.jp(担当:竹内・大賀)
      606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
      075.791.8039(平日:09:00-17:00)
  
お申し込みは不要です。
学生は無料、一般の方は交流会のみ有料(500円)となります。
詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
http://creativewriting.jp/
 
 
 
(スタッフ・大賀) 
 
 
 
 
 

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2018年10月19日  ニュース

【在校生の活躍】XS BOOKFAIRが始まりました!


10月16日(火)〜10月30日(火)まで河原町丸太町の誠光社で、
A6サイズ以下のZINEや本を集めた小さなブックフェア「XS BOOKFAIR」が開催されています。
 
第一線で活躍する写真家やデザイナー、イラストレーターといった方々の作品が並ぶなか、
文芸表現学科の中木屋有咲さん(文芸表現学科3年)と山上裕輝さん(情報デザイン学科3年)の
ユニットも作品を出品しています。
 
 

XS BOOKFAIR参加作家その9:中木屋有咲・山上裕輝
今回、誠光社からはチャレンジ枠として京都造形芸術大学の学生に出品オファーをさせていただきました。文芸表現学科の中木屋有咲と情報デザイン学科の山上裕輝の二人による言葉とビジュアルのコラボレーション。「短歌であり、詩であり、短編映画のようでもある、風変わりな男女の関係を描いた現代短歌集です。ビジュアルは、日常にある何気ないものや無意識に目に入った景色が、短歌と一緒に見たときに変わった角度で捉えられるようなものになっています。お互いの個性を保ちつつも、まとまりのある攻めた姿勢で挑みましたので、今までにない感覚を味わっていただければ幸いです。」(中木屋・山上)
(文・xsbookfair Instagramより
 
 
 
2人の挑戦作がどんな作品になったのか、ぜひ皆さんの目でお確かめください。
数に限りがありますので、お買い求めの際はお早めに。
 
 
 
 
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XS BOOKFAIR 2018
 
ユトレヒト(東京)
期間:2018年9月11日(火)~9月26日(水)
※期間内店休:18日(火)、21日(金)~23日(日)
時間:12:00~20:00
会場:ユトレヒト(渋谷区神宮前5-36-6ケーリーマンション2C)
概要:http://utrecht.jp/?p=27346
 
 
誠光社(京都)
期間:2018年10月16日(火)~10月30日(火)
時間:10:00~20:00(最終日・イベント開催日は18時まで)
会場:誠光社(京都市上京区俵屋町437)
概要:http://www.seikosha-books.com/event/3797
 
 
(以下の海外アートブックフェアでは、ユトレヒトブース内にて出展される予定です)
NY ART BOOK FAIR 2018(ニューヨーク)
期間:2018年9月20日(木)~23日(日)
会場:MOMA PS1
詳細:http://www.nyartbookfair.com
 
 
Unlimited Edition 10(ソウル)
期間:2018年 10月20日(土)、21日(日)
会場:Buk Seoul Museum of Art
詳細:http://unlimited-edition.org/
 
 
【参加作家】※50音順
秋山あい/飯川雄大/インセクツZINE/All you can eat press(Yuki Matsuo)/加賀美健/guse ars/Chantal Rens/Stefan Marx/STOMACHACHE./田部井美奈/長岡綾子/中木屋有咲・山上裕輝(京都造形芸術大学)/仲村健太郎/野本哲平/服部一成/長谷川有里/平山昌尚/100%ORANGE/Philieppe Weisbecker/fumiko imano/Benjamin Sommerhalder(Nieves)/ホンマタカシ/マメイケダ/ミズモトアキラ/南川史門/ミヤギフトシ/LEE KAN KYO/和井内洋介
 
 
【主催・企画】
ユトレヒト www.utrecht.jp
誠光社 www.seikosha-books.com
instagramアカウント @xsbookfair
 
 
 
(スタッフ・大賀)
 
 
 
 
 

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2018年10月18日  ニュース

【卒業生の活躍】西岡拓哉さん編集「ゲームマスタリーマガジンvol.5」発売中!

 
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創刊から1年と1ヶ月が経った、
グループSNEによるアナログゲーム専門情報誌「ゲームマスタリーマガジン」。
9月28日に発売された「vol.5」では、
2015年度卒業生の西岡拓哉さん(グループSNE所属)が編集として参加されています。
 
 


また、この号から始まった「ソード・ワールド2.5」について小説スタイルで連載していくコラムコーナーでは、
第一回目を「ゲーム・シナリオづくり」について教えてくださっている、
北沢慶先生が執筆されています。
 
 
アナログゲーム好きの方や、ファンタジー好きの方も、
ぜひ皆さん、お手にとってみてください。
 
 
 
(スタッフ・大賀)
 
 
 
 
 

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2018年10月11日  授業風景

「ことばの葉っぱ」で詩をつくろう!

 
現代詩をワークショップ形式(演習)で学ぶ授業、「創作ワークショップⅣ/創作Ⅰ」。
この授業では、1,2年生が先輩・後輩の垣根をこえて詩の創作に挑戦しています。
 
担当してくださっているのは、比較文学・日本文化・日本語表現を専門に研究されている君野隆久先生。
普段はひょうひょうとしたお茶目な先生ですが、
詩や文学の話となると研究者としての熱い一面がのぞきます。

君野先生。お写真撮らせてくださいとお願いしたら、「照れちゃうなぁ」とこのポーズ。

君野先生。お写真撮らせてくださいとお願いしたら、「照れちゃうなぁ」とこのポーズ。


 
そんな君野先生との授業ですが、10月4日(木)の授業では、
グループごとに1つの詩をつくる「ことばの葉っぱのワークショップ」が行われました。
これは和合亮一さんの『詩の寺子屋』の中で紹介されているものです。
 
 
まず、グループに分かれて、それぞれに10枚ずつ配布された緑色の紙を葉っぱの形に切っていき、
そこに自分の好きな言葉を書いていきます。
葉っぱの切り取り方も様々です。

葉っぱの切り取り方も様々です。


どんな言葉を書くのかな。

どんな言葉を書くのかな。


 
 
完成したら、グループごとにそれぞれの葉っぱを並べて、言葉の組み合わせを考えていきます。
ほかの人の言葉や感性にふれることで、小説やレポートを書くときには思いつかないような、
おもしろい言葉の組み合わせができてきます。
組み合わせに正解はありません。みんなが好いと思う組み合わせを考えていきます。

組み合わせに正解はありません。みんなが好いと思う組み合わせを考えていきます。


 
 
 
組み合わせができたら、詩になるよう組み合わせの順に文章を考えていきます。
変わっていても、意味がつながらなくても大丈夫。
このワークショップで大切なのは、みんなでワイワイしながら詩について考えるのが大切なんだそう。
このグループは、それぞれで文章を考えてから、1つの詩にしていったようです。

このグループは、それぞれで文章を考えてから、1つの詩にしていったようです。


 
 
そのなかで、特に話し合いが盛り上がっていたグループの詩をご紹介します。
 
 
葉っぱ1班
「光栄の行ったきり」
 
バイト先のネットカフェにはゴルゴ13の14巻だけない
夕焼けの帰り道にろうがふうふうけんの練習
干さない洗濯物が鼻をかすめる
さしずめ威力55命中率95
 
廃校に佇む
死にそう
いや生きろよ
 
窓から眺める青空は群青。
HERO 翡翠の狼
ランダムリピート
 
真夜中のプール
充電中につきコントロールは不能ニナッテオリマス
気づいたら雨上がりの空
黒字の白(あか)全て正解
ひとりきりの教室で赤い月を見る
シックないすに腰掛けて、虹の行く先は職員用トイレ
吐くだけ吐いたら空の身体
7.0GBは泡沫に消える
これは僕の経験則
 
葉脈
蛙の子守唄
ランダムリピート
 
あ+うん=指某
 
 
暗い昼
チェックアウトはあなたで最後。
音を消し
光も消し
 
戸締り確認
しめて電気代は1512円也
元気百倍動植物
 
ところで、君の足は細いね。
スピニングカット
 
 
———-
 
 
一緒に詩をつくるという初めての体験に四苦八苦しているグループもあったようですが、
完成した作品には、独特な表現の文章が並んでおり、読みごたえのある作品になっていました。
 
 
文章を書き上げる作業は1人で行うことが多いですが、そこに書かれている言葉は、
何かで聞いたり読んだり教えてもらったりと、初めは自分の「外」にあったものです。
学生たちにとって「ことばの葉っぱのワークショップ」での体験が、
幼かったころのように、外から言葉を取り入れることや、
外に向かって伝えることのおもしろさを思い出すキッカケになってくれていれば良いなと思います。
 
 
 
 
——————–
 
この授業を受講している学生たちには、
10月25日(木)に開催する「多和田葉子 詩のワークショップ」に参加してもらいます。
世界で活躍する小説家であり詩人の多和田葉子さんから、学生たちはどんな言葉を吸収するのか。
今から楽しみです。
(文芸表現学科の学生は聴講自由ですので、授業のないみんなは参加してね〜)
 
 
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「多和田葉子 詩のワークショップ&朗読と講演」
開催日 2018.10.25(木)
第一部 詩のワークショップ(文芸表現学科学生のみ
    15:00-17:00/NA207教室
第二部 朗読と公演(一般聴講可
    18:00-19:30/NA401教室
    ※お申し込みは不要です。
共催 文芸表現学科/大学院
問い合わせ office@creativewriting.jp(担当:竹内・大賀)
      606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
      075.791.8039(平日:09:00-17:00)
      
 
多和田葉子(小説家/詩人)
1960年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。1982年、ドイツ・ハンブルクへ。
ハンブルク大学大学院修士課程修了。チューリッヒ大学大学院博士課程修了。
1991年「かかとを失くして」で群像新人賞、1993年「犬婿入り」で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花賞、2002年『球形時間』でドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞と芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。近著に『献灯使』などがある。日独二ヶ国語で作品を発表しており、1996年にドイツ語での作家活動によりシャミッソー文学賞、2016年にはドイツで最も権威のある文学賞のひとつクライスト賞を受賞。2006年よりベルリン在住。
 
 
 
(スタッフ・大賀)
 
 
 
 
 

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