2020年7月
2020年7月31日 インタビュー
こんにちは、副手の原田です。
今日は「あじのひらきラジオ」をご紹介します。
山城ゼミに所属する3回生の5人大倉さん・小寺さん・廣橋さん・細川さん・室津さんが運営しています。
コロナ禍により、学生たちがオンライン上でしか集まれない状況でも、思考錯誤を重ねながら頑張っている様子をお届けします。
「あじのある話」がコンセプトのラジオです。あじのひらきラジオを通して、興味がないものや深く知らないことに対して、聞いてくれた人や企画する自分たちの視界がひらくようなラジオを目指しているそうです。
興味が広がること
ゲストのお話を聞いたり、ラジオ収録前の事前勉強のために、オススメされた動画を見て準備をする中で、今まで興味を持たなかった分野のテーマにも興味が出てきたそうです。「(興味のあることが広がって)どんどん色々なことに繋がっている。」と実感されていました。
編集担当の大倉さんは、「今まで編集はしたことがなく大変だけれど、毎回新しいことに挑戦できる。」と、初めての編集作業を楽しみながら取り組んでいるとのことでした。
「やりたい」を言いやすい環境
毎週金曜日のゼミでは、全員で企画について話し合うそうです。
山城先生は、「これをやりたいですと言うと、『こういう方法もあるよ』とか、『いいじゃん! 』と後押ししてくれます。」提案したことを受け入れてくれる存在だそうで、学生の言葉からゼミの雰囲気が伝わってきます。
ラジオを“やりたいという思いから、実行”に移すまでには、難しい部分もあったそうです。「ゼミの誰か一人だけがラジオをやりたいと思ったり、言ったりしていただけでは、配信するという形まではいかなかったんじゃないかな。」と。
メンバー全員が学科の授業や大学生活の中で得た知識や経験などを持ち寄って初めて、実行に移せたとのことでした。
また、ACOP(※)の授業を通して、自分が思ったことや感じたことをしっかりと言葉にできる力を身に付けられたことも、ラジオ配信を続ける上で大切なことだったそうです。
迷ったら原点に戻ればいい
ACOP2(※)の授業の中で、目標・目的をしっかり立てた上で、スケジュール管理や必要なものを考えることを実践的に学びました。その経験が今も役立っているとのこと。
ラジオ企画で何を目標にしていたか見失った時にも、「目標・目的」を明確に設定することが、手助けになったそうです。
演劇制作者・野村政之さん(※)とのラジオ収録が実現したことで、「より良いラジオを届けなければならない」という意識が生まれました。その意識が次回のラジオ収録へのプレッシャーになってしまいました。そんな時に“そもそもあじのひらきラジオはゲストとの会話を大切にしたかったはず”という目的を話し合いました。メンバー内で改めてラジオの目的を確認することで、悩みが解消されたというエピソードを話してくれました。
表現する人と同じフィルターを持つ
“アートプロデュース”ときくとアーティストや美術館の「裏方」のイメージを持つ人が多いと思います。
室津さんは、 “アートプロデュース”は、企画や運営といった裏方だけではないと実感していることを話してくれました。
「表現をする人たちと同じフィルターを持っていないと、見えないものが、たくさんあります。だから、自分達も表現する側でもありたいです。表現する側の人達が、見る世界を知っていることで、できることがあるはずです。表現者に寄り添える存在になりたいな。」とのこと。
以前から考えていた “アートプロデュース”の意味がラジオの配信を通してより明確なったそうです。
最後にこのブログを読んでくれた人に向けたメッセージをお願いしました。
みんなでじっくり考えて答えてくれました。
「今後も、みなさんの新しい興味をひらけるよう味のある話を色々なゲストを呼んで話をしていきます。まだ聞いたこと無いよ〜! というあなたも、もしよかったら味見してみてください! 」
自分の得意分野や個性を生かし、補い合いながら、社会とのつながりを作っていっていることが分かりました。
山城ゼミの5人の手で生み出されたラジオ。ラジオへの情熱がインタビューを通して、とても伝わってきました。聞く人に届くように考えながら話すことの大切さを改めて感じます。
さて、今後どんなゲストが登場するのでしょうか。とても楽しみです◎
ぜひ、 🐟あじのひらきラジオをお聞きください👂
配信はこちら
最新情報はあじのひらきラジオTwitterへ
※ACOP
みんなで1つの美術作品をみながら発見や感想、疑問などを話し合うコミュニケーションを通して行う鑑賞法。アートプロデュース学科のカリキュラムの中で1年生全員が参加する授業。
※ACOP2(アートプロデュース表現演習)
アートプロデュース学科で学べる3つの社会実装科目のうちの1つ。
1年生で受講する「ACOP(対話型鑑賞)」の手法を応用して、展覧会や舞台公演などの作品をより楽しんでもらうことや、アートへの関心を世 に広めるための普及プログラムの企画に実際に挑戦する授業。アートを通してコミュニケーションや学びの場を創出し、アー トの社会的意義を高める教育プログラムの開発・実施に取り組んでいます。
※野村政之さん
あじのひらきラジオvol.3のゲストとして出演してくださる。演劇制作者/ドラマトゥルク/全国小劇場ネットワーク代表/長野県文化政策課オープンネットワーク理事/舞台演劇制作者オープンネットワーク理事/こまばアゴラ劇場・青年団。
※ARTZONE(アートプロデュース表現演習)
ASPで学べる3つの社会実装科目のうちの1つ。展覧会、ワークショップ、トークショー、鑑賞会、研究会など様々な企画を立案・実施し、アーティストや来館者と関わりながら学べる演習科目。
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8/2(日)「アートプロデュース超入門」
授業内容
「アートの現場では必ず行われるのに、高校までの美術で出会うことがない「アートプロデュース」の世界。この授業では、高校生が知らないアートプロデュースの世界とその魅力を、ワークを通して理解します。将来、アートの現場で仕事をする人にはジャンルを問わず必要な、プロデュースの視点を知る超入門授業。」
アートプロデュース学科ならではの体験ができるプログラムとなっています。
みなさまの参加お待ちしております。
詳細はこちら↓
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2020年7月17日 インタビュー
こんにちは、アートプロデュース学科(通称:ASP)の副手の原田です。
ASPで起こっているラジオブームをご紹介するシリーズ、今回は第2弾です。(第1弾はこちら)
このブログを通して、アートプロデュース学科の学生たちの雰囲気や授業でどんなことを学び、どんな活動に繋がっているのかをお伝えできればと思います。
第2弾は、この春からラジオを企画し配信を続けている学生へインタビューしました。
今回は、「KIRADIO」を運営する4回生の吉良さんです。
吉良さんは、アートプロデュース表現演習(ARTZONE)という授業の中で、現場ディレクターとして展覧会の企画・運営に携わったり、展示設営について学んできました。
現在就職活動真っ最中です。
研究室はリセットされる場所
吉良さんにとって大学の研究室は“くだらない会話が生まれる場所”、「家みたいな存在だった」そうです。授業が終わった後や空き時間には研究室に行き、そこには必ず誰かがいて、日頃のことや自身のことなどを、学年関係なく話していたのこと。
研究室は先生方も通りがかりますが、学生同士が気軽に話せ、しんどい時なども会話を通して、リセットされる場所だったそうです。
用事があって研究室に入ったのに、なぜか全然違うくだらない話題で話が盛り上がってしまい、ついつい話すぎちゃうなんてことがよく起こります。そのくだらなさ、ゆるいやりとりをオンライン上で作ることができないかと思ったそうです。
意識がちょっと発信する側に変わった
最近は、バラエティ番組をみる時、出演中の芸人と一緒になって必死で大喜利を考えるというエピソードを話してくれました。学科の授業では、授業を受けるだけでなく発信者側に立ち、場を回すことの難しさを知ったそうです。芸人が限られた時間の中で面白いことを言ったりする場面を見て、改めてそのすごさを感じるとのこと。
これまで楽しむ側としてテレビを見ていたのが、今は出演者と同じ立場になったつもりで一緒に考えるようになったそうです。「ラジオを自分で企画し、発信する経験を通じて、意識がちょっと発信する側に変わったからなのかな。」と発信する側への意識の変化について教えてくれました。
自分の苦手を克服
2年生で受講したARTZONE(※)の授業の中で、作家が実現したいことに対して、どうやったら形にできるかということは、よく考えていたので、“ 発信することのサポート”自体には慣れていたそうです。反対に、自分で何か問題に対して形にしていくことは苦手だったそう。この春、4年生になり、ゼミやラジオ配信を通して、自分から何かを話したりアクションを起こしたりすることに対して、苦手意識はなくなっていったと実感されていました。
就職活動中の面接の場面でも、準備していた質問とは違う質問が来ても、すぐに反応して話せたというエピソードを教えくれました。
「文章を作って話すことに対して成長したなっと自分でも思います。」と笑顔で答えてくれました。
最後にこのブログを読んでくれた方へ向けたメッセージをもらいました。
「コロナで自粛、ちょっとは解除し始めたとは思うんですけど、息苦しさを感じたりとか、しんどいなと思った時に聴いてください。」
ラジオを配信することが、アートプロデュース学科の授業を通して培われた「話す力」や「1つの事を色々な角度から考える思考力」のアウトプットの場になっていることが分かりました。
ぜひ、Kiradioをお聴きください👂
最新情報はKIRADIOTwitterへ
※アートプロデュース表現演習(ARTZONE)
ASPで学べる3つの社会実装科目のうちの1つ。展覧会、ワークショップ、トークショー、鑑賞会、研究会など様々な企画を立案・実施し、アーティストや来館者と関わりながら学べる演習科目。
※ASPTV
コロナ禍の中で何かできることはないかと考え出された「アートプロデュース学科の教職員・学生による、教職員・学生のためのYutube番組」。現在は、学科の学生限定で不定期に配信している。
//////1日体験入学オープンキャンパスのお知らせ 誰でも芸大生になれる特別な1日!//////
8/2(日)「アートプロデュース超入門」
概要
「アートの現場では必ず行われるのに、高校までの美術で出会うことがない「アートプロデュース」の世界。この授業では、高校生が知らないアートプロデュースの世界とその魅力を、ワークを通して理解します。将来、アートの現場で仕事をする人にはジャンルを問わず必要な、プロデュースの視点を知る超入門授業。」
アートプロデュース学科ならではの体験ができるプログラムとなっています。
みなさまの参加お待ちしております。
詳細はこちら
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2020年7月2日 イベント
こんにちは、アートプロデュース学科研究室です。
オープンキャンパスが、7月5日(日)と8月2日(日)に開催されます。
7月5日(日)は、オンラインで学科の授業が体験できるオープンキャンパスです。
「アートプロデュース学科が、どんな学科なのか?」知ることができます。
オンラインでの開催なので、遠方に住んでいる人も自宅から参加できます!
「オンラインだから一方的に説明を聞くだけ??」と思われるかもしれませんが、
ご安心ください!実際に大学で行われているような授業に参加できるんです。
皆さんからの質問をチャットや音声で伝えることができるプログラムを用意しています。
↓ 詳しくはこちら ↓
授業は「マンガでわかるアートの魅力」です。
授業を担当されるのは、伊達隆洋(だて たかひろ)先生。
先生は、心理学をご専門にACOPといって対話型鑑賞の授業などを担当しています。
「マンガでアートが分かるの?」と疑問に思った高校生の皆さんは、ぜひ、参加してご自身の目で確かめてみてください。
当日は、大学生も一緒に授業に参加します。
大学の雰囲気や学生生活について等、なんでも直接質問することができます。
アートプロデュース学科の雰囲気を体験できるチャンスです、ぜひご参加ください😄
体験授業の申し込み、お待ちしております!
昨年の授業の様子も、ぜひ ご覧ください。
お申し込みは☞こちら
コース・分野を選択してください
京都芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科23コース、通信教育部4学科14コース、大学院、認可保育園こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。
各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。