こども芸術学科

【特別講義】落語家 桂花團治師匠 笑い×こども芸術学科

昨年末、落語家の桂花團治師匠をお招きし、特別講義を行っていただきました!

 

●●桂花團治 師匠 とは●●●●

昭和 57 年二代目桂春蝶に入門し蝶六、 平成 27 4 26 日に三代目桂花団治を襲名。

吃音や赤面症に悩み、 暗黒の少年時代を送るも、 「笑わせる」 楽しさを知ったことからいじめを克服。 古典落語に心血を注ぐ一方、 自身の悩みや経験を元にした講演が教育機関 ・ 企業 ・ 自治体の評判を呼び、 自他ともに認める 「大阪で一番多く教壇に立つ落語家」。

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なぜ今回、桂花團治師匠の特別講義が実現したかというと、実は、こども芸術学科の教員である住岡先生が、花團治師匠に弟子入りしており、落語をご指導いただいていた、という御縁があったからなんです!

ということで、この本文においても「師匠」と呼ばせていただきます。

 

まずは、花團治師匠ご自身の事について、幼少期から落語との出会い、弟子入りについてまでのお話を伺いました。

上記で紹介したように、幼少期からひどい吃音に悩まされ、人前で話すのが苦手で、引っ込み思案だった花團治師匠。グループになって何かを発表する、という授業があったとき、仲間に入れてもらえず、同じく1人になっていた男の子と組んで、当時はやっていた漫才を2人で発表しようと、一生懸命練習したそうです。本番当日、何とか2人で漫才を始めると、クラスのみんなが「おもしろい」と言って笑ってくれたそうです。

師匠は「今まで「人に笑われる」ことはあっても「人を笑わせる」ことは初めてで、その経験がずっと心に残っている」とおっしゃっていました。

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また「みんなの「輪」から外されてしまったことで、ずっと別の視点から同級生の事を観察していた。そのことが、物事を違った視点から見る、考えるということにも繋がった」「この学科も、こどもと芸術、そして教育や保育について総合的に考えていくためには「違う視点から物事を見る」ということが必要でしょ?」と、おっしゃられていたことが、とても印象的でした。

その後も、「二字上がり」の発音のお話や、大勢に向けてに話をする際、あえて「あなた」という言葉を取り入れ、対象を絞って語りかけ、「大勢とわたし」から「あなたとわたし」のコミュニケーションに切り替える、対話のコツについてもお話してくださいました。

 

さぁ、いよいよ「落語」が始まります。お師匠が特別講義をされるということで、なんと、住岡先生が前座を務めることとなりました!

 

住岡先生は普段、教育を中心とした講義をされています。しかし、落語が始まると一転、コミカルな動きやセリフで様々な登場人物を演じておられ、その普段とのギャップに、学生からは絶えず笑いが起こっていました。

 

そして、いよいよ花團治師匠の落語が始まりました。

2人の登場人物によって、話が進んでゆくのですが、師匠の所作、声色の切り替えによって、2人演目のの会話が本当に自然に流れていき、あっという間に話に引き込まれました。

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時代背景が江戸時代ということもあり、学生達にとっては、出てくる単語の意味が分からなかったり、聞きなれない言葉遣いもあったようでしたが、いつの時代にもいる、ちょっと変わった人、ドジな人に焦点を当てた話に、学生からもドッと笑いが起こっていました。

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本物の落語を見ることができて、学生たちは終始大興奮でした!最後に、狂言の表現を真似て、大きな声で、全員で「はっはっは!」と言ってみました。言っているうちに笑顔になるのがいいですね。桂花團治 師匠、本当にありがとうございました。

 

●●お知らせ●●●

参加者募集中!高校生対象のワークショップ「こども芸術クラブ」の大学第3回が開催されます。

【開催日】2020年1月25日(土)13:00~15:00 「ひたすら磨く!こっぱ つるピカ キーホルダーづくり」

【開催場所】京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス S棟(至誠館6階)S61教室

Webからのお申込み、詳細はこちら→こども芸術クラブWeb

 

 

 

 

 

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