アートプロデュースコース

徳雅美さん 特講報告

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上写真の”鉄腕アトム”(左)は、今回の特別講師 徳雅美さんの息子さんの描いた絵です。アメリカの子ども達は、足から上に向かって書くとか。なので、お尻でっかちで、頭の小さいアトム。これを聞いただけでおもしろい!と思った学生も多かったと思います。

息子さんが小さい頃から描いた絵を年齢ごとに追いながら、自分の嗜好の原因がどこからきているかを発見、理解し、言葉で伝える能力が鑑賞する上でも必要だということや、自分を知ってその上で他者を理解していくということなど、米国の「芸術鑑賞教育」の在り方と今後の方向性についてお話いただきました。

徳さんが、鹿児島の奄美にて実施されているワークショップに興味をもった学生もたくさんいたに違いありません。マイクなしで1時間熱くご講義ありがとうございました。

 

▼以下、学生の感想です。

 

・アメリカの美術教育では一般大学にでさえも必ず学ぶ授業に「美術鑑賞」があることに驚きました。おそらくアメリカでは、美術そのものが重要なのではなく、「なぜ自分はこう考えるのか」ということを自分で考え、相手に伝える能力、あるいは相手の言っていることや考えていることを察っする能力を養うことが目的なんだと思います。それは、芸術鑑賞の場面に関わらず、社会のそんなシーンにおいてもその能力は役立つと思います。

 

・鑑賞を通して、自分の好みや動機を言語化していくトレーニングを一般の人がやっている。日本では考えられない。アメリカの方が、より自分に引き付けて関係のあるものとして美術を扱っている気がした。

 

・ACOPでナビをするときに「皆の意見をうまく聞こう」とか「まとめよう」としていたけれど、楽しませることができていないから全然うまくいかなかったと思います。今日の先生のように、人に楽しんでもらえる話がしたいです。

 

・今日のお話の「嗜好の好き嫌いの原因をどこから来ているか学ぶ学問がある」という話に、ただ言葉や文字にする能力が私になかったのだと知りました。理由なき好き嫌いはないのですね。私も自分の嗜好を言葉にしてみたいです。カリフォルニアの大学にとても興味を持ちました。芸術への言葉にならない感動を言葉にする能力を持ったとき、他者を受け入れることを成すというのは納得です。

 

・今、ACOPで鑑賞教育の授業を受け、入学時から比べると自分の中に様々な変化がありました。ASP学科で、アートの学び方に発見があったのは本当によかったと思い、たくさんの人に、この鑑賞教育の授業を知って欲しいと思っていますが、それを知らない人に説明し、、またどんなメリットがあるか未だ人に伝えることが出来ずにいます。しかし、この講義で「鑑賞教育とは何か?」「どんなことが身につくのか?」などを改めて説明してもらうことにより、次に自分が人とこのことを話すときにとても役立つと思いました。

 

 

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