- 2020年7月23日
- ニュース
高校生 模型づくりに挑戦!(7/5体験授業 舞台デザインコース)
こんにちは、舞台研究室です。
前回に引き続き、
7/5(日)に行われたオープンキャンパスのうち
舞台芸術学科 《舞台デザインコース》の体験授業の様子と、
参加してくださった高校生の方から頂いた質問への回答をお伝えしたいと思います。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇体験授業の様子◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今回の授業は、
デザインコース主任の小野先生、専任講師の大津先生、大久保先生
の三人による『模型づくり』を体験するという内容でした。
(左から大津先生、小野先生、大久保先生)
事前に参加者には
・ダンボール
・厚紙
・30分の1スケール人型の載ったプリント
・台本
を送ってあります。その他手元にある素材を好きに使ってOKです。
今回は30分の1スケールの模型作りに挑戦してもらいました。
①まずは【人の模型】をつくります。
模型作りの際に欠かせない人を作ります。
人を置くことで、それと比べて空間の大きさや見え方がはっきりしてきます。
②実際に模型を作成
台本を読んで、キーワードを自分なりに整理して、実際に舞台模型として立ち上げていきます。
製作時間は約50分です。
**模型作りのポイント**
・写実的に再現する事よりも、”イメージをきちんと伝える”ことが重要
・やってはいけないことは無いので、どんどんチャレンジしてみる
・作りながら、少し離れて全体を眺めてみたり、近寄ってみたりして時々バランスを確認する
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以上を意識しながら製作に取り組んでもらいました。
与えられたモチーフから劇空間を考えてみると、時計の配置一つ取っても印象がかなり変わってきたり、
厚紙ひとつでも、表の白い面、裏のグレーの面、どっちを使うのかでも雰囲気を変えたり遠近感を出すことが出来ます。
③製作時間が終了し、残りの30分をかけて全員の模型を見ていきます。
自分の作品の世界観を伝えるのも重要ですが、同時に他の人がどういうイメージをもって作業をしたかをよく見るのも大事です。
同じ台本でも、人によって違った発見をしていることが体験できたかと思います。
今回の模型すべてをお見せすることが出来ないので、
サポートのために参加してくれた学生スタッフ二名(デザインコース四回生)の模型を紹介します。
劇空間の見せ方や、照明が当たった時に面白い動きがでるように、などモチーフをどう見せたいかを素材をうまく使って表現しています。
高校生の方々の模型もどれも良くできていました。
みなさん柔軟な発想を持って取り組んでいたように感じます。
実際の舞台美術模型はもっと時間をかけて作りますが、
模型づくりの基礎となる考え方、発想の仕方について学べたのではないでしょうか。
大変お疲れ様でした!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇高校生からの質問◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
体験授業終了後に、参加してくださった高校生にアンケートを取りました。
学科に関する質問がありましたので、デザインコース主任 小野先生よりお答えします。
質問:舞台デザインコースは、劇の舞台以外にコンサートなどのデザインはするのですか?
舞台デザインコースで学んだ知識、コンサートでも使えませんか?
回答:現在の授業の中ではコンサート自体のデザインをすることはありません。しかし劇の舞台公演のみではなくダンス公演やボーカル発表の音響オペ、ミュージカル公演のデザインなど様々な形態の舞台公演のデザインに携わります。
それらの授業で学んだ知識や経験はコンサートにおいても共通項目が大変多く、学んだ知識や経験をコンサートの仕事に生かすこともちろん可能です。実際に舞台デザインコースを卒業してコンサート関連の会社に就職する学生もいます。演劇を中心として舞台芸術の基礎を学び、様々な公演の経験で自分の専門性を深めていくという流れです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いかがだったでしょうか。
体験授業の様子を知りたかった方や、受験を考えている方の参考になれば幸いです。
演技・演出コースの体験授業の様子も投稿していますので、そちらも見てみてくださいね。
(URL:https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=112994 )
・8/5(日)のオープンキャンパス体験授業についてはこちら
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-05_08-02/
・入試情報に関してはこちら
https://www.kyoto-art.ac.jp/admission/