情報デザイン学科

【情デの放課後】教えて、先輩!第3回: 宮城竣さん

 

大学はもうすぐ新学期!

こんにちは、イラストレーションコース1回生の外崎有香です。

 

さて、気になる先輩にお話を聞いちゃう【情デの放課後】第3回!

本日の放課後は、ビジュアルコミュニケーションコース新4年生の宮城竣(みやぎしゅん)先輩とお話しました。宮城先輩は、様々な表現方法を探究し、大学のスタッフとしても幅広く活動していらっしゃいます。

 

今回は、制作の向き合い方や大学のスタッフとしての活動など聞かせていただけました!

 

msintaview_top【高校生から大学生へ】

 

– 高校生の時にどんなことを考えていましたか?

宮城: 僕は美術系高校のデザイン学科に通ってました。デザインの中でもポスター制作をメインに作ることを学んでいましたね。高校生の頃にアートの活動をちょっとしてみたいなという気持ちがあったけど、コミュニケーションが取れるデザイナーの方が就職に有利なのかなと思って、この学科とコースを選びました。

 

– どの形式の受験を受けましたか?

秋のコミュニケーション入試(体験授業型選抜Ⅱ期)を受けました。

 

– 受験で印象深かったことを教えてください!

先生方が優しかったですね。秋のコミュニケーション入試の自分の作ったものを発表しあう時に、先生に自分の作った作品を「え!君賢いね」って言ってもらえたんだけど、たぶん先生は覚えてないと思う(笑)

 

 

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–宮城さんの中で、作品を作る時に譲れないことってなんですか?

コンセプトを探すことかな。やっぱりデザインの根本は「誰かのためにするもの」と思っているから、出された課題はどういうことを聞かれているんだろうって、頭の中で想像して第三者が楽しくなることを考えるようにはしています。

 

–これから新たにやってみたい事はありますか?

先ほどの質問に答えた「誰かのためにするもの」は常に思ってデザインしていますが、大学入る前に少し諦めてしまったアート活動や自己表現もやってみたいです。

 

【大学に入ってみて】

 

–課題への向き合い方についてお話を聞きたいです。

「あの人はどうしてあんなに上手にできるんだろう」って落ち込んでしまうことがありました。それでもその人がすごかったりするのは、見えないところで努力しているからで、すごいのはしょうがない。だからこそ自分もやるしかない。自分から動くしかないって3年生の初めに思い始めました。

 

–自分からうごくのって、ものすごくパワーを使うものだと思うんですけど、宮城さんにとって動く力の源ってなんですか?

休みができたら、美術館に行ったり図書館に行って作品を見るのがリフレッシュになっているかな。この大学に入って次から次へと作品が出来上がっているのを見て、作品を見るのがたまらなく好きなんだなって気づきました。

 

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–ウルトラファクトリー(*1)のスタッフをしていると聞いたのですが、自分の制作に活かせたこととかありますか?

めっちゃある!!

ウルトラファクトリーって、どんなものでも作りたいっていう制作意欲が満ちている場所だから、そこに身を置いていると自分も作らなきゃって気持ちになるよ。プロの現場で使う機材がある設備だから、そこで作ると完成度の高い作品ができて自信にも繋がるのもいいことだと思う。絵を描くだけだった表現がどんどん広がって、普通の大学にいたらできない精度にまで作品を作り込めるから、ぜひ1回生からたくさん使った方がいいよね。

 

(*1: 京都芸術大学の共通工房。金属や樹脂加工など特殊な技術を学べる)

 

–1年生の時は、ウルトラファクトリーに通ってましたか?

1年生の頃はなんだか怖くって通ってなかった(笑)。2年生のときにウルトラファクトリーによく通っていた友だちに連れて行ってもらってから徐々に通い始めて、2年生の後期から本格的にスタッフとして活動してます。

 

–今までウルトラで作った中で、気に入っている作品とかありますか?

『キマイラ』っていう作品で、キマイラってライオンと羊と蛇の体をした動物で、「顔だけ見たらライオン」「しっぽだけ見たら蛇」ってわかるものだけど、全体を見たらどんな動物か理解しづらいところが、シルクスクリーン(※2)の構造と似ているなと思った。

 

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(*2: 印刷技術の一種。インクが通過する穴とインクが通過しないところを作ることで版画の版を製版し印刷する技法)

 

–シルクスクリーンの作品で、こんなに精密なものを見たことがなかったのでびっくりしました!

先生も作品見たときびっくりしてくれて、初めて100点をもらった作品だった。いいものを作っていると、自然と周りの人が褒めてくれるね。

 

見る人によって作品をいいと言われたり、悪いと言われたりするよね。だからと言って自分の自信作を人の意見によって曲げる必要はなくて、あくまでひとつの意見として取り入れる。どんなに下手でもとにかく誰かに見せた方がいい。次の課題にもつながるし。

 

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【自分の将来】

 

–アルバイトはしていますか?

いっぱいしてるよ。ウルトラで働いてるのもバイトのひとつで、ウチの大学の別の施設でもスタッフしてて、酒屋さんとか、何でも屋さんもやって……(笑)。作品をつくるにはお金が必要だから、1年生の頃から週3から4は入ってるかな。

 

–両立できてすごいですね。。!

周りからも「やりすぎだよ」って心配されるよ(笑)。

 

–将来や就職について、どう考えていますか?

広告代理店のような大きな会社で、社会に通用する教養やスキルを学ばせてもらってから、自分の好きな方向に行こうかなという気持ちでいます。

 

–この大学に入ろうか迷っている高校生に伝えたいことはありますか?

芸術大学っていう普通よりも学費の高いところに行こうと思うなら、その分しっかり勉強しないといけないし、自分のやりたいことにつなげないといけないと思う。「先生が」「親が」で判断するのではなくて、どういう大学が自分にとって良いのかを考えて、自分で決めるべきだと思う。

 

–お話を聞いてて、お金のことや社会のことを考えられてて驚きました。作品にもすごいこだわっていて、自分も頑張らなきゃって思いました!

1回生のうちは先輩や先生がすごく見えるけど、その人がなんですごいのかを考えると漠然と「怖さ」じゃなくて「尊敬」になって、自分の目標も出来る、、、かもしれない(笑)。きちんと理解することがデザイナーの本分だしね。

 

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(上段左: Relationship、上段中央: Values、上段右から下段右: persona、下段左から中央: Whereabouts)

 

 

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【Tsutae 取材班】

 

外崎 有香(イラストレーションコース新2年生、北海道駒沢大学附属苫小牧高等学校出身)

吉長 恋(イラストレーションコース新2年生、奈良県立高円高等学校 出身)

西田 恵里花(ビジュアルコミュニケーションデザインコース新2年生、三重県立昴学園高校出身)

山田 ゆり(ビジュアルコミュニケーションデザインコース新2年生、大阪府立池田高等学校 出身

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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