- 2021年4月23日
- 日常風景
2021年度 基礎美術コース授業スタート! 1年生
基礎美術の授業をレポートしていく今回のシリーズ。今回は1年生の授業です。
基礎美術コースは日本人の表現者の「基礎」は日本の伝統文化にある、という考えのもと日本文化を幅広く学んでいくコースです。
1年生の最初の授業は「いけばなⅠ」。
「いけばな」とはいえカルチャースクールで習ういけばなとはかなり内容が違います。
しかも今年から教員が交代となり、同じ花道ながら新しい授業内容となりました。
華道家の片桐功敦先生をメインの先生に迎え、竹工芸の田辺竹雲斎先生、文化人類学者の赤坂友昭先生、森の案内人の三浦豊先生の個性豊かな4名の教員が力を合わせて授業していきます。
昨日の4月22日は森の案内人の三浦先生と大学がある瓜生山の植物の観察を行いました。
「森」とは語源が盛り上がるの「盛り」であり、「林」は語源が「生やす」であることから、森は人が手付かずの状態のもの、林は人の手で植林し手入れをしているもの、など眼から鱗のレクチャーが続きます。
瓜生山の森や林の木々の一本一本をまるで木の目線で語る三浦先生。早足で歩けばものの30分ほどで歩いて回れる散策コースを160分かけて丁寧に木々の説明をしていただきながら一緒に歩きました。
説明していただいた木の数は主だったものでも24種類。
一つ一つの木を語るときの三浦先生の表情に木々への愛情が感じられ、こちらまで幸せな気分になりました。
また、仕切りに三浦先生が「キャンパスの中にこんなに自然がある環境は本当に恵まれている」と仰っていたのが印象的でした。
この日は快晴で、季節的にも気持ちいい時期だったため、学生たちも本当に楽しく山歩きすることができました。
日本文化は自然から影響を受けたものがたくさんあります。木々の種類や性質を知ることで、どんな成長を学生がとげてくれるのかこれから楽しみです。