- 2022年2月11日
- イベント
「読む」おもしろさを知る、はじめての「卒展」【学生ブログライターによる執筆】
こんにちは、文芸表現学科です!
学科ブログライターの中島です。
現在、京都芸術大学では、2月5日(土)から13日(日)までの9日間に渡って卒業展・大学院修了展が開催されています。
大学で学んだ日々の集大成として、制作された作品たち。
文芸表現学科においても、魅力的な空間が広がっていました。
文芸表現学科卒業展の会場は、大階段のある「人間館」の4階です。
「ことばがかさなる場所」をテーマに、今年もブックフェアが行われています。
まず目に入ったのが、右手に広がる黄色い壁。
クリエイティブ・ライティングコースの歴史を辿れる、クロニクルです。
15年の間に起こったこと、たとえば今や当たり前に存在している名物授業や学科のイベントなどの由来を、わかりやすく知ることができます。文芸表現学科の1回生である私自身、初耳だったことがたくさんあって、所属しているコースについて詳しくなれました。
文芸表現学科の卒業制作作品は、本となって展示・販売されています。
ぐるりと見渡すと、ほんとうに至るところに本が並んでいました。
卒業制作作品を手に取って読むことのできる、丸いテーブル。
その中央には、モビールが展示されています。
作品中から引用されていることばたちは、揺れるたびにくるくると表情を変えます。
照明も相まって、幻想的な美しさがありました。
(ちなみに、このモビールには隠れた仕掛けがあるそうです。
しばらく見つめて考えていると、急にそれに気づいて、ひとりで感動していました。細部にまで工夫が凝らされたモビールの仕掛け、ぜひ探してみてください)
こちらでは、卒業制作作品の本と、「卒業制作作品」あるいは「書くことそのもの」のきっかけとなった本やCD、写真などとともに、作者自身のことばが飾られています。作品を書くまでにどういった経緯があったのかがわかり、改めて、これまでの人生で経験したさまざまなことが、卒業制作作品を書くうえで活きるのだと思いました。
作品が本の形式で展示・販売されていることから注目したいのが、表紙などの「装丁」。
どの本も、実際に本屋で置かれていても違和感のないものになっています。
キャプションを見ると、その表紙の多くは、京都芸術大学の情報デザイン学科や美術工芸学科、マンガ学科の学生が関わっていました。一方で、装丁の一部、あるいはすべてを自ら手がけている作者も。内容はもちろん、本の外見も一人ひとりまったく異なっていて、文章以外の部分からも熱意とこだわりが伝わってきます。
会場では「装丁賞」が実施されていました。
良いと思った装丁の本を選び、投票すると、本のデザインをもとにした栞がもらえます。
※ご好評につき、現在はご購入いただいた方にのみお渡しとさせていただいております。ご了承ください。
表面には表紙の絵や写真、裏面には作品の中の一文が引用されています。惹き込まれて、展示されていた栞を眺めながら、どれにしようかじっくりと悩んで選びました。
誰でも気軽に審査員として投票でき、さらに素敵なものを持って帰れることがすごく嬉しくて、充実した体験でした。
文芸表現学科の卒業展の魅力は、「読む」ことによって増します。
展示物に書かれているキャッチーな一文を読むこと、学生や先生の思いが込められた文章を読むこと、そして、卒業制作作品として販売されている本を読むこと。
ただ「見る」だけではなく、その空間にあることばを自分なりに咀嚼してみることで、生まれるおもしろさがあると卒業展に行って感じました。
(学生ブログライター1年・中島明日香)
2021年度 京都芸術大学 卒業展 大学院修了展
開催期間:2/5(土)〜2/13(日)
開催時間:10:00-17:00
入退場:事前予約制・入場無料
開催会場:京都芸術大学 京都・瓜生山キャンパス
(文芸表現学科:人間館4階・NA412教室)
詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/sotsuten2021/
来場申し込み:https://e-tix.jp/kyoto-art-sotsuten2021/
\文芸表現学科 オンラインストアも営業中/
BUNGEI BOOKSTORE
URL:https://kua-bungei.stores.jp/
運用期間:1/31(月)〜2/20(日)12:00予定
「NEWS」ページにて作者ひとりひとりのインタビューを掲載していますので、そちらもぜひご覧ください!
キャンパス全体が展示会場に✨卒業生の集大成約800点を一度に見学できます🎨
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