文芸表現学科

こんにちは、文芸表現学科です！

 

 

学生ブロガーの工藤鈴音です。

今回は、学科、コース、学年問わず参加することができる「領域横断プロジェクト」の中のひとつ、「手しごと職人のまち東山プロジェクト」に参加したことをきっかけに、素敵な活動をしていらっしゃる方と出会ったことをブログにしたいと思います。

なぜなら、出会いや発見をことばにして、皆さんと共有することも、文芸表現学科らしい編集や執筆の学びのひとつなのではないかと考えたためです。

 

「手しごと職人のまち東山プロジェクト」とは、京焼をはじめとする伝統産業の制作されている職人さんや、伝統産業に関わるお仕事をされている方々にお話しをお聞きし、それらをまとめ、情報発信を行うプロジェクトです。

このプロジェクトを通して、様々な方のお話しをお聞きする中で、特に印象に残っているお店があります。

 

職人さんのご紹介で急遽取材をさせていただいた三善路地にある、雑貨屋「ごろね」さんです。

ごろねさんのホームページのURLはこちらです。

https://gorone-kyoto.amebaownd.com/

 

 

可愛らしいハンドメイドの雑貨がずらりと並ぶ、あたたかい雰囲気のこの雑貨屋さん。

実は、ここに並ぶ雑貨は全て、障がいのある方が作業所で制作したものになっています。

それぞれが長所を生かして作品作りをしており、木工製品から染物まで、本当に様々な商品が並んでいます。

 

 

こちらの雑貨屋さんを営まれているのは久本麻央さん。

久本さんはもともとアパレル会社に洋服の生地やボタンなどを販売する会社で勤めていらしたとのこと。そんな久本さんがお店をはじめたきっかけは、知人に少し障がいのある方がいたため、障がい者と関わるお仕事をしているお友達と何かできることはないかと考え、発達障害についての学習会を開いたことだそうです。

久本さんはそこではじめて「作業所」という場所の存在を知り、障がいのある方々のお手伝いや作業所の見学をする中で、「制作のことで手いっぱいで、作品を売ることまでなかなか手が回らない」という職員さんの声を聞き、このような雑貨屋さんを開くことを決めたとおっしゃっていました。

現在は雑貨屋さんを営むだけではなく、週二日は障がい者施設でアルバイトをされているそうです。自分にできることは何か真剣に考え、行動されている点がとても素敵だなと感じました。

 

久本さんが今まで働いていた会社は、アパレル会社をお客様にしているということもあり、納期に迫られることが多く、とても忙しいお仕事だったそうです。そんな環境にいたからこそ、作業所のひとりひとりを大切にして居場所を作っている感じや職員さんと利用者さんのフラットであたたかい関係性に惹かれたとおっしゃいます。

私自身、作業所と聞くと仕事をする場所というようなイメージが強く、黙々と制作をされる場所だと思っていたので、お話をお聞きして、それぞれが自分にあったペースで、無理なくコミュニケーションを取りながら楽しく制作をする場所であるということを初めて知り、作業所の対するイメージが少し変わりました。

 

 

お店の中を見せていただく中で個人的に気になったのは部屋の端にある本棚。びっしりと障がいに関する本が並んでいます。

私はこの本棚をみて、きっと久本さんは障がいのある方の支えになりたいという気持ちだけではなく、障がいについてたくさん学ばれて、今、このような活動されているんだなと感じました。

「誰かのために」と口にするだけではなく、行動に起こすことが大切だということをあらためて教えていただいたように思います。

 

今回のブログは学科の活動紹介とは少し違った内容になってしまいましたが、このブログを読んで、少しでも久本さんの素敵な活動をみなさんにお伝えすることができたら幸いです。また、このブログの執筆を通して、これからも文芸表現学科での学びを活かし、もっとみなさんの心に響くような発信ができるよう、努めていきたいとあらためて感じました。

 

 

 

 

 

雑貨屋 ごろね

〒605-0065

京都市東山区古西町317番地 三善路地4号室

 

営業時間

木・金・日曜日：11:00-17:00

土曜日：11:00-17:30

 

HP：https://gorone-kyoto.amebaownd.com/

 

Twitter：@goronekyoto

Instagram：@gorone2020

オンラインショップ：https://gor911508.owndshop.com/

 

 

 

 

 

（学生ブログライター１年生・工藤鈴音）