文芸表現学科

3年生・上村裕香さんが第21回「女による女のためのR-18文学賞」にて大賞受賞&「小説新潮」5月号に作品が掲載されています!

こんにちは、文芸表現学科です!

 

 

新潮社主催の文学賞「女による女のためのR-18文学賞」にて、3年生・上村裕香さんの小説『救われてんじゃねえよ』が第21回大賞を受賞されました!

 

過去に山内マリコ(第7回・読者賞)さんや、窪美澄(第8回・大賞)さん、町田そのこ(第15回・大賞)さんなど、たくさんの人気作家を世に送り出し、映画化された作品も数多くある注目の文学賞です。

 

第21回となる今回は史上最多の980作品が応募され、選考委員からの強い支持を集めての受賞となったとのことです。

 

気になる作品の全貌や、上村さんによる受賞の言葉、選考委員による選評が、4月22日に発売された「小説新潮」5月号に掲載されています。

 

 

作品はヤングケアラーである少女を主人公に、読者の想像を越えた先の現実を描いています。

 

鮮明な描写で表現される物語に、読者は少女の現実を受け入れていくしかなく、次の一文を読むこと、次のページをめくることに戸惑っているにもかかわらず、作者の圧倒的な文章力で読み進めていかざるを得ないような、そんな強い力のある作品です。

 

 

選考委員である窪美澄さん・東村アキコさん・柚木麻子さんは、作品についてそれぞれ次のように選評されています。

 

 

読み手の胆力を問うような緊張感と切れ味をこの作品は内包している 窪美澄

 

作者が読者に影響を与えられる才を持っている 東村アキコ

 

我々の想像力の限界をナイフでメッタ刺しにするような切迫感 柚木麻子

(小説新潮5月号・選評より抜粋)

 

 

 

これまでもクオリティの高い作品をいくつも書きあげ、学生たちの第一線を走り続けている上村さんの、まさに圧巻の作品です。

 

次にどのような作品を書いていくのか気になるところではありますが、まずは、彼女の代表作になっていくであろう一作を、ぜひお手にとってご覧ください。

 

 

 

 

 

「小説新潮」2022年5月号掲載

上村裕香著『救われてんじゃねえよ』

築五十年、八畳一間のアパートで、わたしは難病の母を一人で介護しながら高校に通う。散財癖のある父、真っ当だが頼りにならない担任、恵まれた生活を送るクラスメイト……。ハイレベルな作品が並ぶなか、選考委員からの強い支持を集めて受賞。救うことも救われることも容易ではない。想像の先にある現実を描いた衝撃作。(小説新潮5月号より)

 

著者:上村裕香 ほか

出版社:新潮社

価格:1,000円(税込)

発売日:2022年4月22日

 

「女による女のためのR-18文学賞」HP:https://www.shinchosha.co.jp/r18/

 

 

 

 

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