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【学生インタビュー|vol.4】空間演出デザイン学科、空間デザインコース4年生に聞く、就活の話。置かれた環境で、自分にとって重要な選択をし、学び続ける。

京都芸術大学のキャリア実績を正直に公開したWEBサイトを公開しました!
それに合わせて、早期にキャリアを決めた学生にインタビュー🎉インタビュアーは、文芸表現学科の出射さんです。
高校・大学時代は何を考え、どのように過ごしていたのか。本ブログを併せて読むことで、芸大進学への不安が少しでも和らぐことを期待します🤭

≫公開されたWEBサイトはこちらから

 


文芸表現学科の出射優希です。

芸術大学の一大イベント、卒業制作作品展も終わり、大学は新学期を迎えました。プロジェクトや展示が続く校内はいつもにぎやかです。これまでお話を聞かせてくださった4年生のみなさんも、4月から働きはじめるのだなぁと思うと、4年間の短さを感じずにはいられません。今回お話をお聞きした小口さんは、そんなあっという間の大学生活を、悔いのないように過ごされていたようです👀


 

 

 

後悔しないために留学へ、オンラインではじめた就職活動

 

今回は、空間演出デザイン学科、空間デザインコースをこの春卒業された小口桂奈さんに、就活の体験談をお話ししていただきました!

 

空間演出デザイン学科 空間デザインコース

 

小口 桂奈(おぐち・けいな)さん

長野県松本蟻ヶ崎高等学校出身

 

内定先 インテリアデザイン会社

職 種 デザイン職

 

 

小口さんはこの春、企業に向けてオフィスや公共空間で使用するインテリアの提案から、インテリアの設計や制作まで、幅広く行う企業に、デザイナーとして就職されます。

 

授業やプロジェクトなどでコツコツとデザインを学ぶなか、コロナ禍で見送り続けていた留学をするため、4年生を前に休学することを決意したそうです。

留学中もオンラインで日本企業のインターンシップに参加するなど、今だからできる就活の形を聞かせてくださいました。

 

 

  “就活は3年生からはじめていたんですけど、このまま就職してもいいのかなぁと、自分のなかではモヤモヤした思いがあったので、休学して語学留学をすることにしたんです。海外からオンラインで夏のインターンシップに参加していました。時差もあって大変だったんですが、なんとかそれだけはと思って。冬の対面インターンはちょうど日本に帰国するころだったので、参加することができたんです。留学中は、休学しているしっていう危機感もあって、就活サイトで業界研究をするところからはじめて。第一志望の会社(内定先)以外にも、なるべくたくさん見るようにしていました。

 

   留学先では70歳のおじいさんが英語を勉強しに来ているとか、いろんなバックグラウンドを持っている人に出会ったことで、自分が一年遅れていると引け目に感じていた部分ってすごく些細なことだったなぁと思ったんです。それからは、追い込みすぎず、留学をした分いろんな経験をできているから、とポジティブに捉えられるようになりました。

 

 

コロナ禍での自粛生活中も、自主的にインテリアにまつわる資格の勉強をはじめるなど、常に学ぶことに全力な姿勢がお話からもひしひしと伝わりました。

留学は貴重な経験であったものの、就活中の面接では、「留学が一番がんばったことですっていうのは違う」という思いから、デザインなどの学んできたことについて話すようにしていたそうです。

 

そのときの自分にとって重要なことをまっすぐ見つめ、見極める。

一貫した姿に、小口さんの芯の強さを感じます。

 

 

 

 

デザインを知らなかったからこそ、領域横断的に学べる空間デザインコースへ

 

そんな何事にも真っ直ぐに取り組んでこられた小口さんですが、はじめは芸術大学への進学を考えていなかったそう。

デザインを学びたいと思うきっかけは、他大学のオープンキャンパスでデザイン系コースのお話を聞いたこと、でした。

 

 

  “高校生の頃は書道部に入っていて、先生からのご指導のおかげで大きな賞をいただくこともあったので、周りの人の勧めもあって、そのまま書道の推薦で進学しようかなぁと考えていました。そう思って説明会に行った大学にはデザイン系のコースもあって、一緒に説明を聞いてみると、私は書道よりも全然デザインの方に惹かれてしまって。デザインを学べる大学を改めて調べました。

 

   高校は普通科だったし、過去にこの大学に進学した実績もなかったので、周囲の人からは「大丈夫?」って心配されてたんです。けれど、親は周りから勧められて書道の道に進もうとしている私を逆に心配してくれていて、芸術大学に進学しようと決めたときには、自分で決めた道のほうが続くと思う、というふうに言って応援してくれていました。

 

アートスクールでデッサンや色彩構成を学ぶなか、気負わずに挑めそうと考え秋の体験型入試を受験。

「何も知らないからこそ、いろんなことを勉強してから領域を絞りたい」という思いがあり、グラフィックからプロダクトまで横断的に学べる、空間デザインコースを選んだといいます。

 

 

  “私が秋に受験したときは人数もそこまで大人数ではなくて、先生とお話ができる時間も長かったです。一人ひとりをよく見てくださっていたなぁと。それは入学してからも変わらなくて、名前もすぐ覚えてくださったり、半期ごとに面談があって。こういうことが好きっていうのを把握してプロジェクトなどに誘っていただけることもありました。私にはその環境がすごくあっていたなぁと思います。相談したいことがあってご連絡するとすぐに返事をしてくださったり、学生と近い目線から親身になってお話をしてくださったり。すごいなぁって、人柄から尊敬しています。

 

 

「教員と学生がたくさん話す」というのは、この学校のひとつの特徴なのではないかなぁ

と、いろんな方のお話をお聞きしていて思います。

学科でも、プロジェクトでも、ものづくりをする同志として学生を尊重し、お話してくださる先生がたくさんいます。

大学で基礎と実践を学ぶと同時に、そうした先生とのやり取りは、教科書にはならない、人としての大事な姿勢を学べる機会になっています。

 

↑2年生のときに参加したプロジェクト。教員である家成俊勝さんの建築事務所「dot architects」や他大学と共同で行われた。

 

✅ 小口さんのポートフォリオはこちらから(別サイトへ)

 

 

 

終わりなく、ずっと成長していける場所

 

小口さんはさらに、学外で取り組んでいたアルバイトもよい経験になっていたと語ります。

 

 

  “週末には、結婚式場でのアルバイトを4年間続けてきました。社会人としてのマナーとか言葉遣いも、そこで教えていただいて身についたかなと思います。そうした意味での厳しさや大変さはあったけれど、終わりなくずっと成長していけることが楽しいし、やりがいになっていましたね。ずっと勉強中というか。就活の面接では、企業の方も式場バイトはきついというイメージがあったようで、それでも4年間続けていることを評価していただけました。

 

 

学ぶことに貪欲な小口さんは、「まだまだデザインスキルは未熟なので、とにかく一人前に仕事ができるようになることが今の目標です」と教えてくださいました。

 

お話をお聞きして、完璧になんでもできる人にならずとも、今置かれている環境に向き合って、いつでも学べる人でいたいなぁとつよく感じました。

 

大学生活の終わりは新たな学びのはじまり。

そう思うと、どんなことをどんなふうに学べる場所に行きたいか、という目線で考える就活もありそうですね。

 

 

 

 

 

取材記事の執筆者

文芸表現学科4年生

出射優希(いでい・ゆうき)

兵庫県立西宮北高校出身

 

大学2年生のときから書きはじめた、この「KUA BLOG」での美術工芸学科に関する取材記事のシリーズが、学内外で人気を博してきた。
個人で記すノンフィクション作品も含めて、地に足をつけ、ゆっくり呼吸しながら取材対象を受けとめ、言葉を深く彫り込んでいくプロセスの切実さに定評がある。
「逸脱する声 京都芸術大学美術工芸学科教員展」(2022年6月に開催)では、文芸表現学科の学生たちが23人の専任教員にインタビューした声の数々も作品として発表されたが、そのうち最多の8人へのインタビューとそのまとめを担当した。

 

 

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