映画学科

【映画制作レポ】京都の夏、映画の夏

床に散らばった写真の欠片。

絞められた跡が残る首や、血まみれの体。

そして、この幸せそうな家族にも何かが、、、

きょうは、中編映画制作Ⅱという1年を通じて中編映画を製作する授業で3年生が進めているホラー映画「City」の現場にご案内します。

 

撮影は学内だけでなく、街の中でも行われます。

この日スタッフは学校を離れて、住宅街の中にある公園に向かいました。町の中で撮影する場合は、学生たちは事前にロケ地周辺のお宅を一軒一軒回って挨拶させていただいています。

ご協力いただき、本当にありがとうございます。

 

映画「City」は、どこか違和感を覚える街で、1人の青年の行動を追ったホラー映画です。

俳優とスタッフ、それぞれの動きを確認し、本番です。

 

ベンチにたたずむ青年。

うつろな表情の下、心の中では何を思っているのか。

そして、あの家族との関わりは。

休日、多くの子どもたちでにぎわう公園で、ここだけが静かでした。

 

映画の撮影では、あれこれ工夫が必要です。

まずは小道具。

このベビーカー、スタッフの知り合いからお借りしました。

赤ちゃんはタオルを詰めてより人間らしい造形になるようリアリティを追求しました。

衣装は知り合いからいただきました。

 

資源ごみとして出されるペットボトルは、

スタッフが自宅から持ってきました。

 

スタッフが運んでいるのは、バスの停留所。学校で作りました。

これ、結構重たいのです。

風で倒れたり、飛んでいって近隣の住民の方に迷惑をかけないよう注意して運んで設置します。

ちなみに「上終(かみはて)」というバス停はありません。

「上終町・瓜生山学園京都芸術大学前」というバス停なら大学の前にあります。

 

本番前、スタッフが靴を脱ぎました。

歩く俳優についていって撮影する際、俳優以外の足音を出さないようにするためです。

1カット1カット細心の注意が払われます。

 

完成が楽しみな夏の映画です。

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