舞台芸術学科

舞台「鬼滅の刃」技術監督 小野先生にインタビュー Part.2

こんにちは!

舞台芸術学科です。

 

今回は、舞台「鬼滅の刃」技術監督 小野先生へのインタビュー企画第2弾をお届けします!

 

前回の記事はこちら

 

昨年11月・12月に上演された『舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入』にて、舞台芸術学科 准教授の小野哲史先生が技術監督を担当しました!

 

舞台「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴さんによる大人気漫画『鬼滅の刃』(集英社ジャンプ コミックス刊)を舞台化した作品です。

 

公演の詳細はこちら

舞台芸術学科 舞台デザインコースの1年生3人がインタビューしました♪

(学生3人の写真)

左から、川西沙羅さん、谷口華奈子さん、河原大起さん

 

前回の記事では、Part.1 『技術監督のお仕事とは?編』ということで、「技術監督のお仕事とは?」「公演中の仕事量は?」といった内容をお話いただきました。

 

今回は、舞台業界でのキャリアの積み方や人とのつながりの作り方など、盛りだくさんな内容となっております♪

Q : 舞台/技術監督として、原作のある作品に関わる上で、気を付けていることはありますか?

A : 2.5次元の場合は、原作をとにかく読み込みます。

漫画を読んでいるお客さんに向けて舞台作品を作るわけですが、漫画は絵でできていて動きはないですよね。例えば、漫画で人が一瞬で切られるというシーンがあったとします。現実では切られるまでに、刀を振り下ろして、刀が入って、それから切り離されます。読者は無意識に脳内で再生して読んでいますが、実はコマとコマの間にブラックボックスで隠れている部分があり、そこには無限の可能性があります。漫画のコマとコマの間の動きを現実でどう繋げて表現していくのかというところが2.5次元の難しい部分です。演出家がとても真剣に考えているので、それをどうフォローアップしていくか、アイディアをどう現実にしていくかということを舞台/技術監督は考えていきます。

 

Q : 舞台業界でキャリアを積む上で、大切にしていることはありますか?

A : ひとつひとつの仕事をコツコツまじめにやることです。他人にはわからないけれど、自分でごまかしたな、サボったな、というのは自分で絶対にわかりますよね。それをなるべくなくすというのをずっと繰り返しています。

これはみんなの日常生活でも同じで、例えば、レポートをサボったりだとか、普段の授業の出席率が悪い人がいいデザイナーになれるとは私は思っていないんですよ。全部繋がっているから。例えば、芸術教養科目の成績が低い学生は、そこの手を抜いているということですよね。専門科目では手を抜かないぞ、と思っていても、手を抜いてる癖は絶対に出てしまいます。作品作りの最後の踏ん張りをきかせないといけないときに踏ん張れなくなります。この辺でいいか、って。この辺でいいか、というのは、自分以外は誰も気が付かないときもあります。例えば、落ちているゴミを拾うか拾わないかで、舞台の全体のクオリティはかわらないかもしれません。でもそのゴミを拾える自分でありたいですし、そういうことが繋がっていい舞台はできると思っています。そういう意識をなるべくみんなに持ってほしいなと大学では思っています。

 

あとは、私の場合は、本当に人に恵まれて、いろいろな出会いがあって様々な場所に連れて行っていただいたというのが大きいですね。作品に仕事として関わるには、いろいろな巡り合わせや、人とのつながりを大事にすることだと思います。

ちゃんとその時々で頑張っていたら、誰かは見ているから、必要以上にアピールしなくてもつながっていくんだと思います。もちろん舞台業界は結果を出すことが求められますが、結果だけを見られるわけではないと思います。

 

Q:先程、人とのつながりという言葉が出てきましたが、どのように人とのつながりを築かれてきましたか?

A:人に興味を持つことです。どのような人にも自分にはない魅力的な部分があり、それが何なのかを解き明かして、どんどん真似していきます。

 

人の魅力というのは、年齢や地位や能力ではありません。みんなが持っている魅力は、1年生で大学に入ったときから、もうなんらかの魅力があるんですよ。

 

あの人のこういうスタンスがいいなあ、真似しようと思ってどんどん真似をする、真似するためには、その人のことをもっと知りたくなりますよね。

 

「こういう頭の良さを持っている人って、何を読んでいるんだろう、何を見ているんだろう」と気になったことを聞いて、「こういう本を読んだんだよ」と言われたらその本を読んでみます。次に会ったときに、その本の話をするとどんどん広がっていきますよね。

 

あの人のこういうところいいなあ、そのアイディア素敵だな、どうやったらそんなアイディアが出てくるんだろう、というのは、その人に対する興味だから、自然と距離が縮まっていきます。そういう魅力を持った人の周りにはまた別の魅力を持った人がいるから、それがどんどん繋がっていく、ということの繰り返しですね。

 

みんなもっと人に興味を持って、それをどんどん出していけばいいと思います。その人に興味があってそれを聞き出しにいこうとする人って嫌な感じしないと思うんですよ。例えば、「その服かわいいね、どこで買ったの?」と聞かれて嫌な気持ちしませんよね。そういったポジティブな感情を隠す必要はないと思います。もちろんタイミングを間違えて「今そんな話してる場合じゃないよ」みたいなときはダメですけどね。そういう懐への飛び込み方というのは大事だと思います。

 

Q:小野先生が考える舞台芸術学科の魅力は何ですか?

A: 舞台デザインをトータルで学ぶことができるところが、本当に魅力的な部分だと思います。自分が本当に何をやりたいかというのは、大学に入学したばかりではわからないと思います。実際に様々なセクションを体験した上で、自分の専門分野を考えていけるというのはすごく大きなポイントだと思います。

私自身、大学生の頃は照明をしたり、大道具をしたりして、舞台監督になったのは本当に最後です。様々なセクションを経験してきたからこそ今があると思います。

舞台はいろんなことが繋がってできているので、様々なセクションの関わりを学ぶのは何よりも大事です。

 

また、作品作りという協働作業を通じて、様々なセクションの人と話し合う能力や、チームワークを身に着ける機会があるのは、この学科のすごくいいところだと思います。

 

単なる技術的なことであれば、大学で学ぶ必要はありません。例えば、ただ単に釘の打ち方を学ぶのであれば、日本中どこでも同じですし、釘が打てる人はいくらでもいます。その釘をなぜ打つのか、どう打つのか、その一本の釘がどれだけ物語を豊かにするのかを考えられるようになってほしいと思っています。

 

以上、小野先生のインタビューでした♪

 

舞台芸術学科について、興味を持ってくださった方は、是非オープンキャンパスにお越しください!

3月にブース型オープンキャンパス、4月に体験授業型オープンキャンパスが開催されます。

小野先生も参加予定です!

進路についてのご相談や、体験授業を受けることができます。

 

〇オープンキャンパスのお知らせ〇

3月23日(土)・24日(日)にブース型オープンキャンパスが開催されます!

くわしくはこちらからご覧いただけます。

ブースでは、教員と在学中の学生スタッフが皆さまをお待ちしております。

学科のことや学生生活のこと、舞台のことなど、さまざまなことをご相談いただけます♪

また、演技のワークショップと劇場のバックステージツアーも実施します!

皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc03-23_03-24/

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