文芸表現学科

「織田作之助青春賞」最終候補に残りました! 2年・千葉美沙希さんインタビュー

こんにちは、文芸表現学科です!

 

文芸表現学科・2年生の千葉美沙希(ちば・みさき)さんの作品が、「織田作之助青春賞」の最終候補に残りました!

 

織田作之助賞とは、大阪府出身の作家である織田作之助の生誕70年を記念して1983年に創設された文学賞です。

大阪市、大阪文学振興会、関西大学、毎日新聞社が主催しており、前年10月1日からの1年間に刊行された新鋭・気鋭の作家の単行本を対象に、作家や評論家、ジャーナリスト、文芸関係者などからの推薦を受けて候補作を決定する「織田作之助賞」と、織田作之助が初めて懸賞小説に応募した年齢である24歳までの若手を対象に、短編小説を公募する「織田作之助青春賞」の2種類があります。

今回千葉さんが挑戦されたのは「織田作之助青春賞」です。

 

残念ながら受賞は逃してしまいましたが、選考委員の方々からは今後の励みになるような選評をいただけました。

 

゛酒を飲むと殺人鬼に変わる父親の「殺したってん」が圧倒的な暴力性で物語を支配し、恐怖に耐える家族と、そう叫んでは暴れずにいられない父親の抑えきれない屈辱感が哀しい緊張の糸を張った゛(堂垣園江さん)

 

゛アルコール依存症である父親の描写に真実味があってぞっとした゛(藤野可織さん)

 

゛異常な日常のリアリティーが見事だった゛(増田周子さん)

(選評の全文は「三田文学」2025年冬号読むことができます)

 

現在学科内でもめきめきと頭角を現している千葉さん。

今回はそんな千葉さんにインタビューを行い、公募の結果を受けて感じたことや、将来の展望について教えていただきました。最後には千葉さんから受験生のみなさんへのメッセージも紹介します!

 

▲千葉美沙希さん

 


 

Q1.今回公募に出した作品は、どんな作品ですか?

 

千葉さん:高校2年生の女の子が主人公で、親と一緒に幸せに暮らしているが、夜になると殺人鬼が帰ってくる。それをどう解決していくかを描いた作品です。この作品は、もともと授業で「自分が怖いと思うものを元にしてホラー小説を書きなさい」という課題が出された時に書いたものなのですが、ホラーというよりもサスペンスに近い作品に仕上がりました。また、執筆する際に衝動のまま書いていたこともあって、外からの視点はあまり持てていなかったなと感じています。

編集者の方からは「迫力とリアリティがあった。身体表現の描写によって、まるで体験しているかのように迫ってくるところがほかとは一線を画していた」と評価していただきました。

 

Q2. 作品が最終候補に残ったことについては、どんな経験でしたか?

 

千葉さん:いろんな公募に応募してきましたが、結果が返ってきたことは初めてでした。社会に近づいている、実力が伸びていると感じ、ちゃんとやれているという自信や成長への実感もありました。(受賞には至らなかったことに対する)くやしさも、もちろんありましたが、それでもよかったなと思っています。階段を少しずつ登れている、堅実に進めていると分かってよかった。でも、やっぱりくやしさはありました。

 

Q3.これまで、文芸表現学科ではどのようなことを学んできましたか?

 

千葉さん:小説を中心に、どうやって書くかという理論や、実践について学んできました。授業で学んだことを武器に、自分が社会とどうやってつながっていくか、ことばを通して社会と関わっていくにはどうすればよいのかについて考えたりもします。

 

____「ことばを通して社会と関わっていく」とは?

 

千葉さん:ことばって社会の至る所で使われているから、ことばの扱いさえ上手くできれば、誰でもどんな環境でも活躍できると思うんです。だから私は、ことばを社会の一員として生きていく上で必要なスキルの土台みたいなものだと捉えていて、そこになにを積み上げていくかは自分の自由。なににでもなれる。例えば、デザインなり編集なりの経験を積みたいと思った時に、ことばという土台があれば、一歩進んだ状態からスタートできるじゃないですか。

 

Q4. 卒業後のビジョンがあれば教えてください。

 

千葉さん:漠然とずっと書いてるイメージはあります。例えば、3年間どこかで仕事して、その経験を活かして書いていく。みたいな。環境が変わればまた新しいネタも生まれますし。

 

Q5. 最後に、本学への入学を目指す受験生へのメッセージをお願いします。

 

千葉さん:楽しんでいろんなことに挑戦してください。経験しておいて無駄なことは何もないと思うし、何事も経験さえしておけば、これからやることにも活かせる。その中でも特に自分がやりたいと思ったことはできるかぎりやっておくといいと思います。刹那的な生き方ができるのは学生の特権なので。

 

私の場合、高校のときに受験で使わない数学の勉強をしていて、さらに大学に入ってからも、文芸には直接関係のない数学の授業を履修して、数学の勉強を続けていました。そしたら、ねぶた作り※のときに三平方の定理の知識が活きて、木材の長さを求めることができたんです。まさかそんなところで活きるなんて思っていませんでした。他にも、地学の知識を小説に活かすことができた経験もあります。

 

私は人生にゴールはないと考えています。死ぬことさえもゴールではない。生を受けたからには走り続けないといけない。死んでからも。だからゴールにたどり着くことより、その道中、つまり人生をどれだけ彩れるかの方が重要だと思うんです。そのためにも経験をすべて自分の中の四次元ポケットにしまっておいて、いつでも使えるようにしておくといいと思います。

 

※1年生が入学してから半年間で得た学びを全て活かし、夏期の2週間集中して“ねぶた”を制作する、京都芸術大学の名物プログラム。

 

▲千葉美沙希さん

 


 

インタビューを通して、千葉さんが普段から「ことば」に対して並々ならぬ熱意を持って創作に励んでいることが伺えましたね。また、「経験」に関するお話も大変興味深い内容でした。今度改めて深く聞いてみたいです。

 

今回の「織田作之助青春賞」の結果も、色々なことに全力で取り組んでいる千葉さんだからこそ得られた結果だと思います。本当におめでとうございます!

 

改めまして千葉さん、インタビュー企画を引き受けてくださりありがとうございました!

これからの千葉さんの活躍に目が離せません!

 

 

 

 

(学生ブログライター/2年生・嶋田結子 高松中央高等学校出身)

 

 

 

 

 

 


 

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※9:45より入場可能

※事前予約制

 

●会場

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