- 2025年4月16日
- ニュース
卒業生・上村裕香さんの『救われてんじゃねえよ』が新潮社から4月16日に発売されます!
こんにちは、文芸表現学科です!
文芸表現学科の卒業生・上村裕香(かみむら・ゆたか)さんの初めての著書『救われてんじゃねえよ』が2025年4月16日に発売されます。
本作は、上村さんが文芸表現学科の3年生だったときに、「第21回 女による女のためのR-18文学賞」(主催・新潮社)で大賞を受賞した作品です。
上村裕香『救われてんじゃねえよ』(新潮社刊)
新潮社コーポレートサイトの特設サイト(試し読み公開中)
このたび、上村さんより文芸表現学科へご著書をご恵贈いただきました! いただいた本には、直筆のサインとメッセージが添えられています。
ご著書は、文芸表現学科の学生が利用できる「ゼミ室」に配架していますので本学科の学生のみなさんは、ぜひ手に取ってご覧ください。
(上村さんと山田先生)
上村さんの担当教員だった山田隆道先生よりコメントが届きましたのでご紹介します。
かしこくなること、うまくなること、おもしろくなること。作家にとってこの3つの力はどれも重要なのですが、最後の「おもしろくなること」はもっとも難しくて、だからこそ、そこを追い求めつづけたのが僕と上村さんの4年間でした。
人間や社会について、なにをおもしろいと思うか、なにをかっこいいと思うか、なにをダサいと思うか、なにを恥ずかしいと思うか、なにを褒め言葉だと思うか。そういう感性と思考の根本を破壊したり再構築したりすることが重要で、それは人間の隙間からおもしろいこと恥ずかしいこと新しいことを目ざとく発見する油断のならない力とも言い換えられて、その工程において物事の表裏を等価値的に見つめながら、傾倒しないこと、夢中にならないこと、いきらないこと、感傷的にならないこと、熱くならないこと、すなわち含羞とはなにかについて、考えてきたように思います。
今や警報級の大型新人小説家となった上村さんですが、僕としてはいつか上村さんから小説家の肩書が薄れていき、上村裕香が肩書になるような、そんな人になったらおもしろいんじゃないかと思っていたりします。
山田隆道
また、上村さんが学生だった当時のインタビュー記事や、トークイベントの様子を紹介した記事が瓜生通信に掲載されています。そちらも、あわせてチェックしてみてくださいね。
R-18文学賞で大賞を受賞!小説家になる夢に向けて ― 文芸表現学科3年生・上村裕香さん:在学生からのメッセージ(瓜生通信:2022.06.30)
レポート〈前編〉 直木賞作家 窪美澄さん×新人作家 上村裕香さんトークイベント『創作の衝動 つづりつづける作家たち』 ― 文芸表現学科の学生が届ける瓜生通信(瓜生通信:2023.06.12)
レポート〈後編〉 直木賞作家 窪美澄さん×新人作家 上村裕香さんトークイベント『創作の衝動 つづりつづける作家たち』 ― 文芸表現学科の学生が届ける瓜生通信(瓜生通信:2023.06.12)
上村裕香
『救われてんじゃねえよ』(新潮社刊)
主人公の沙智は、難病の母を介護しながら高校に通う17歳。母の排泄介助をしていると言ったら、担任の先生におおげさなくらい同情された。「わたしは不幸自慢スカウターで言えば結構戦闘力高めなんだと思う」。そんな彼女を生かしたのは、くだらない奇跡だった。選考委員が大絶賛した「R-18文学賞」大賞受賞作。(新潮社オフィシャルサイトより抜粋)
著者 :上村裕香
出版社:新潮社
発売日:2025年4月16日
定価 :1,540円(税込)
https://www.shinchosha.co.jp/special/sukuware/
(スタッフ・中川)
╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮
\次の開催は4月27日/
オープンキャンパス お申し込み受付中!
体験授業オープンキャンパス
💡文芸表現学科では2つの体験授業を実施💡
ぜひ、大学の授業を体験しにいらしてください!
╰━━━━━━━━━━━v━━━━━━━━━━━━╯
●開催日時
4/27(日)10:00〜16:30
※9:35より入場可能 ※事前予約制
●会場
京都芸術大学 瓜生山キャンパス
●参加登録&詳細
\学科長・山田隆道先生が解説!/
『文芸表現学科 クリエイティブ・ライティングコース』
2025年度コース紹介動画