- 2025年5月12日
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【受賞インタビュー】JIDAのコンペで学生が受賞しました!
こんにちは、プロダクトデザインコースです。
先日最終審査が行われた学生デザインコンペ、第10回JIDA関西ブロック学生デザイン賞の受賞者インタビューをお届けします!!
JIDA関西ブロック学生デザイン賞とは、全国のデザインを学ぶ学生を対象にしたもので、今年度は刃物メーカーの貝印の協賛で開催されました。合計98点のエントリーの中から最優秀賞、優秀賞2点、貝印賞、JIDA賞を京都芸術大学の学生が受賞しました。
今回は最優秀賞と優秀賞を受賞した2人をお招きし、作品づくりの工夫や、受賞までのストーリーなど、いろいろなお話を聞くことができました。
3年生後期の授業「プロダクトデザイン総合ⅣB」では、
授業の最終目標が、このJIDAのコンペに応募すること。
授業後半の11月頃からこの課題制作に取り組み、受賞に至った道のりを詳しくお伺いしました。
左:宇都 翔太さん(4年生 大津商業高校出身)
右:村井 寛紀さん(4年生 八日市高校出身)
■アイデアのきっかけ、工夫した点を教えてください!
村井:「新しい刃物」という課題から、ニッチな課題を解決できる刃物として考え始めました。そこで、以前から気になっていた、ペットボトルを本体とキャップに分別してリサイクルに出す際、下に一部取り残されているリングパーツも切り離して分別できる刃物を考案しました。
村井:ハサミの形の商品はすでに出ていますが、キッチン雑貨として家に置きたくなるようなデザイン性の高いものを目指しました。そこで、ハサミのように断ち切るのではなく、キャップのようにかぶせて回すことで、刃が降りてきてカットできるという仕組みを考案しました。安全性にも考慮し、動作の簡単さや、見た目のスタイリッシュさにこだわりました。
宇都:グミの出荷量がコロナ禍以降一気に増えて、コンビニでも多くの新商品を目にするようになりました。もともとグミ好きなので、グミの開け方にもこだわれるプロダクトを提案しました。パッケージの指示通り手で開けると、切り口が凸凹してしまったり、上部が切り離されることでパッケージデザイン全体のデザイン性が失われてしまいますが、このオープナーでその課題を解決します。
宇都:もともと3DCADを扱うことに苦手意識があり、最終モックにたどり着くまではすべて手作業で試行錯誤を重ねました。カットする仕組みを検討するモック、最適なサイズ感を確かめるモック、機構を検証するモックをそれぞれ作成し、検討を行いました。
ガチャガチャなどで気軽に購入できる200~300円くらいの価格を想定し、カバンにキーホルダーとしてつけたくなるような、また、種類の豊富なグミのカラーに対応できるようなカラーバリエーションの展開にこだわりました。
■プレゼン時の気持ちはいかがでしたか?
村井:授業内で何度かプレゼンを行い、いただいたフィードバックをもとにブラッシュアップすることができたので、本番の発表では自分でも驚くぐらい緊張しなかったですね。普段の授業から定期的に合評があったりと大勢の前でプレゼンをする機会が多くあるので、場数を踏んで過度に緊張しなくなったというのも大きいと思います。この経験は就活の面接にも活かされていると思います。
宇都:確かに僕も、1・2年生の頃は毎回心臓バクバクだったけど、回数を重ねることでだんだん緊張しなくなってるかも!でも学生や教授以外の、企業の方の前で発表するのはやっぱり緊張しました。普段聞けない、現場の方々からの意見があり、とてもいい刺激になりました。
■審査員の方の反応はどうでしたか?
村井:発表時審査員の方から、「デザイン性があるのはいいがどっちがカッター本体か分かりづらい」という指摘を受けましたが、色が濃い方を本体にするというルールを統一しているので、デザイン性と機能性を両立できていると思います。
また、刃物である以上安全性の確保が必要ですが、その点も刃を触った程度では傷つかない程度の鋭さに設定しました。
宇都:グミカッターは刃が内側に隠れているので、安全面はクリアできました。ジッパーのでっぱり部分に挟み込んでカットする形なので、袋の形状に関係なく使用できる点も評価いただきました。
■受賞に対するお2人の感想を聞かせてください!
村井:コンペに出すこと自体が初めてだった中、最優秀賞をいただくことができて素直にうれしいです!受賞記念品として、貝印の包丁・まな板・砥石をいただきました。一生モノの立派な商品なので、大切に使っていきたいです。
宇都:僕も優秀賞をいただけてうれしいのはもちろんなのですが、最優秀賞を狙っていたので正直悔しい気持ちがあります(笑) でも村井君が受賞し、納得の一位だなと思っています!
■今後の抱負を教えてください!
村井:文房具マニアといってもいいくらい、小さいころから文房具が好きで、この大学のプロダクトデザインコースに入学しました。文房具や雑貨のデザインに携われる仕事ができたらいいなと思っています。実は今日スーツなのは、ちょうど就活の面接帰りだからなんです。生活を豊かにするデザインができるよう、頑張ります!
宇都:3年生の前期で参加した無印良品と&PEPERSの産学連携授業をきっかけに、&PEPERSの手がける張り箱に興味を持ちました。インターンを経て&PEPERSに内定をいただいたので、今後は様々な紙製品のデザイン提案を行う予定です!今、産学連携の授業内で僕が提案したゴミ箱デザインの商品化が進んでいるため、とても楽しみですね。
卒業制作や就活で大忙しの中、インタビューに対応してくれたお二人。
ありがとうございました!!
今後の活躍も期待しています🌞
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