クロステックデザインコース

2コース合同授業学外展示と公開講評会が行われました!

こんにちは、クロステックデザインコースです!

少し前になりますが、 3/25 (火) ~ 4/5 (土)にプロダクトデザインコース/クロステックデザインコースの2コース合同授業学外展示が開催されました。今回は展示と公開講評会の様子をご紹介します!

 

プロダクトデザインコース・クロステックデザインコース合同授業

コロナウイルスが流行し始め、日本でも緊急事態宣言が出された2020年にこの授業は始まりました!

授業を担当している白石先生、風間先生は「こんな時だからこそ、何か面白い授業ができないか?」と考えた末、このパンデミックがデザインの世界を大きく変えるのではないか?と思われたそうです。

 

そこで、現在の社会がどのように変わっていくのかをみんなで考察し、これからどんな未来にしたいかを考える授業が始まりました。未来について考えるためには「社会を調べる」必要がありますが、何からどのように調べるといいのか分からない学生も多いだろうということで、テーマを決めることになりました。

 

 

2020年は株式会社ロフトワークが主催している「YouFab Global Design Awards 2020」のテーマを参考に「contactless(by default)」接触の問題をテーマとしました!その後、コロナの期間が長くなるにつれて、人との距離感や生活のスタイルも変わってきたので、2022年は「(Social)Distance」人と人との距離をテーマに。

 

そして2024年、緊急事態宣言も解除され、少しずつ元の生活に戻りつつある中で、先生方は未来の社会について再度考え、協力してくれる企業の方々と話し合って、「過去・現在から考える存在・偏在・遍在の未来」というテーマが生まれたそうです。

 

 

コロナ禍で、オンラインで繋がったり、さまざまな場所で働く人が増えたりして、私たちの「存在」のあり方はとても多様になりましたね!

この授業ではそんな社会の変化を、今を生きる学生たちがどう感じて、どんな未来になってほしいと思っているのかという視点を大切にしながら活動をしたそうです。

 

2024年のテーマ「過去・現在から考える存在・偏在・遍在の未来」は抽象的で分かりずらいところもあるため、足掛かりとして平野啓一郎さんが提唱されている「分人主義」をリサーチや成果物に対して補助線として活用しました!

 

分人主義とは:人間は一つの「本当の自分」ではなく、複数の「分人」で構成されているという考え方。それぞれの状況や関係性によって、異なる自分である「分人」が表れると捉えます

 

 

最終的にはテーマと分人主義を含め少し具体的に、「ちょっと未来の分人的生活を道具・場・出来事・仕組みを用いて肯定(否定)してみる」という課題にチームで取り組みました。

 

 

ここからは、実際に展示された成果物を紹介します!

 

・フォトブック

授業の参加者全員でSNSを使った、遠隔離散的なフィールドワークを行い、その成果を各自1Pの組み写真にまとめたもの

 

 

・カルチュラルプローブスの実施

キットを利用し、調査対象者に自身の生活記録を記録・記述してもらう参加型の調査技法。ある程度の調査期間を設け、対象者に充実した内容の資料を作成してもらう。定性的なナラティブの抽出を主目的とする

 

 

 

Aチーム【分人狼】

「人狼ゲーム×分人」のカードゲームを考案。人狼ゲームのルールを応用し、与えられた役割(例:学校にいる自分)を演じることで、状況によって変わる「私」の側面を探る。ゲーム後の振り返りを通じて、自分や他者の多様な「分人」を理解し、コミュニケーションの深化を目指す

 

 

Bチーム【心のハザードマップを作るキット】

怒りを「分人」の視点で分析し、その原因や発散方法、心の避難場所を発見する「心のハザードマップ」を考案。GPSと連携したアプリ化、個人の怒りを未然に防ぐ「自助」ツールへの展開、さらには企業や学校での怒りの可視化など、様々な可能性を探る

 

 

Cチーム分人 Card collectio】

LINEのトーク履歴をテキストマイニングで分析し、相手によって変わる言葉遣いや話題を調査し、結果を元にペアで互いの「分人」を表すカードを作成するキットを考案。AI画像生成も活用し、自分の多様な側面を視覚化することで、分人主義への理解を深めることを目指す

 

 

Dチーム分人マッチング】

関係性や状況に応じて変化する「分人」を理解し、可視化するためのキットを考案。分人が固定的なものではなく、他者との相互作用を通じて形成されると捉え、分人カードを用いた対話により、お互いの「分人」への理解を深める。既存の関係性をより良く再構築するコミュニケーションツールとしての機能を目指す

 

 

Eチーム健康分人化診断】

個人の健康意識が他者からどう見られているかを調査し、自己認識と他者認識のズレを探る「健康文人化診断」キットを考案。 救急箱周辺の状況写真といった定性的なデータを通じて、普段意識しない健康への配慮や、それが人間関係の親密度にどう影響するかを探求する

 

公開講評会の様子はこちらのYouTube動画から視聴できます!

学生のみなさんが成果物について詳しく説明をしていますので、ぜひご視聴ください✨

 

 

今後も授業の様子をピックアップしてお届けします。お楽しみに!

 

\\\ 学科独自オンライン講座のお知らせ ///

 

6/5(木)、8/6(水)、8/29(金)に学科独自オンライン講座が開催されます!

プロダクトデザイン学科の国際経験豊富な先生方から様々な経験談や知見を伺える機会となっていますのでぜひご参加ください!🌎

 

【多角的な観察のレッスンー日本の視点×世界の視点でデザインを比較する】

これからの20年で人口が1,400万人(九州・沖縄規模)が減少する日本の一方で、20億人増える世界の人口。これから私たちは、ローカルとグローバルの両方の視点で、クリエイションを考えていく必要があります。その視点を得るヒントを、国内と海外の事例を元にデザインの話をしましょう。全日程テーマは同様ですが、毎回異なる事例をお話します!複数日程の参加がおすすめです。

 

<日程>

・6/5(木)18:30-19:30
・8/6(水)18:30-19:30
・8/29(金)18:30-19:30

 

お申込みはこちらから👇

 


クロステックデザインコースの最新カリキュラムや進路について紹介|先生によるコース紹介動画2023

クロステックデザインコース 在学生へのインタビュー

 


京都芸術大学クロステックデザインコース公式ページに、授業内容の詳細を掲載中!

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