- 2025年8月8日
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学外実習【黒田村穴窯焼成実習】についてご紹介
こんにちは!美術工芸学科研究室です!
総合造形コース学外実習【黒田村穴窯焼成実習】についてご紹介いたします!
今回の実習では総合造形コース2年生から4年生、大学院生の参加希望者、総勢約50名で行われました。
期間は8月中に4日間、9月に1日の計5日間の実習でした。
1200℃を超える窯の中の温度と闘いながら、3日3晩を通して薪をくべて焼いていきます。
焼くために窯の中へ作品を詰めていくのですが、当日のお昼から翌朝の6時までかかったそうです。この量が詰め込める窯の中の広さにも驚きです。
窯で焼いた作品数は、いくつあったか数えられないくらい、300点くらいはあったのではとの事です。
作品数と窯詰めの時間も凄いですが、大量の薪にも驚きです。
大量の薪と薪割りの様子です。とんでもない量の薪と時間を使ってこれから焼いていきます。
電気窯という、設定した通りに温度が上がって焼く事が出来る機械の窯とは違い、穴窯は薪を使用して火を大きくして温度を上げるので、酸素の量が重要です。
薪も同様で、薪を入れた分だけ酸素の量が少なくなってしまうので、薪を入れたら温度が上がる訳でもなく、絶妙な加減が必要との事です。
また、窯の中の温度を上げたい場合、ただ窯の中に薪をいれても温度が上がるわけでもなく。
なかなか温度が上がらないので、温度を上げたい窯の場所に薪を入れずに、窯内の別の場所に薪をいれたら何故か温度がちゃんと上がったり。
自然と闘い工夫をしながら、とても難しく絶妙な加減の中で温度を上げていくそうです。
不完全燃焼と燃焼を繰り返しながら、3日3晩もの時間をかけて焼いていきます。
実習終わりに先生より、
人生はやけ食いをしないといけない時もあれば絶食をしないといけない時もある、人生も窯も似たようなもの
とのお言葉を頂戴しました。
現代の機械を使って焼く窯とは違い、今回のとても自然的な穴窯で焼く体験は大変貴重だったのではと思います。
以上、黒田村穴窯焼成実習のご紹介でした!