- 2025年8月20日
- イベント
【平安の遊び「貝合わせ」を体験!オープンキャンパスの様子をご紹介します】
こんにちは、歴史遺産学科研究室です。今回は、7月末に開催されたブース型オープンキャンパスの様子をお届けします!文化財保存修復・歴史遺産コース(以降歴史遺産コースとする)では、「平安貴族の遊びを体験してみよう!―貝合わせ―」をテーマに、貝合わせのワークショップを行いました。
「貝合わせ」は、はまぐりの貝が対になっていることを利用した、平安時代の優雅な遊びです。中世以降は、貝の内側に源氏物語などの美しい絵が描かれるようになり、対を違えない性質から夫婦和合の象徴とされ、近世には婚礼の調度品としても使われていました。
当日は、美術工芸学科の各コースがコース紹介や相談コーナーのブースと、体験型のワークショップブースを用意しており、歴史遺産コースでは、貝合わせの歴史を紹介するパネル展示、貝合わせの絵付け体験・遊び体験を行いました。
絵付け体験では、本物のハマグリを使い、内側に塗られた金色の下地の上に、カラーペンで自由に絵を描いていただきました。少し描きにくそうな部分もありましたが、参加者の皆さんはとても楽しそうに、貝の絵柄が対になるように工夫しながら素敵な作品を仕上げてくれました。
遊び体験では、自分で絵付けした貝を使って、5人ほどで対戦ゲームを行いました。ルールは神経衰弱に似ていて、貝の形や模様などをじっくり観察して、ぴったり合う貝を見つけ出すというものです。記憶力と観察力が試されるゲームに、参加者も観客もどんどん引き込まれて、大いに盛り上がりました。
今回のワークショップのために、前回の2倍となる約10kg分のハマグリを用意していましたが、絵付け体験は大好評で、ほとんど使い切ってしまうほどでした。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。貝合わせの魅力を感じていただけていたら嬉しいです。
8月には、文化財の彩色修復を体験できる「補彩体験」のワークショップも予定しています。興味のある方は、ぜひお気軽にご参加くださいね。
8月23日(土)・24日(日)
体験型オープンキャンパス開催!文化財保存修復・歴史遺産コースでは、「色を読みとく、再現する〜文化財の補彩を体験しよう〜」をテーマにミニ講義と補彩体験を行います。ご予約お待ちしております。
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc08-23_08-24/