文化財保存修復・歴史遺産コース

【大瓜生山祭2025:歴史遺産学科の展示と研究会総会レポート!】

こんにちは、歴史遺産学科研究室です。今回は、11/1(土)・2(日)に開催された「大瓜生山祭」の様子をお届けします!

 

「大瓜生山祭」の学科展では、3回生を中心に、各学科が作品や活動報告などを展示します。今年は、歴史遺産学科の新しい取り組みとして「歴史遺産学研究会総会」も同時開催しました。 それでは、歴史遺産学科の展示の様子をご紹介します!

 

【 歴史遺産学科 展示レポート】
〈木村ゼミ・増渕ゼミ〉
木村ゼミと増渕ゼミでは合同で研究を行ってい浮世絵に関する活動を紹介しました。浮世絵は、本学芸術館が所蔵している豊原国周の役者絵を用い、木村ゼミでは調書作成や役柄ごとの衣装比較・分析の結果を展示しました。一方増渕ゼミでは、分析機器を使って役者絵に用いられている色材の調査を行い、その成果を展示しました。また、テーブルにはクイズを設置し、楽しみながら活動内容を知ってもらうような工夫がされていました。

 

〈大林ゼミ〉
大林ゼミでは、現在処置中の被災資料を展示していました。欠けや破れの補修途中の状態を公開し、実際に使用している道具の展示も行いました。文化財修理の世界をより身近に感じられる内容でした!

 

〈仲ゼミ〉
仲ゼミでは、修学院荘の庭園管理・清掃・保存整備の活動を紹介していました。たくさんの活動写真が展示され、学生たちの真剣な姿や和気あいあいとした雰囲気が伝わってくる展示でした!

 

〈溝邊ゼミ〉
溝邊ゼミでは、民俗資料の修復を中心に作業工程を紹介していました。展示では、学生が修復した行灯等に当時の灯りを再現し、実際に体験できるブースを設置しました。優しく灯る行灯が落ち着いた雰囲気を演出していました!

 

〈宇佐美ゼミ〉
宇佐美ゼミでは、デジタル技術を活用した考古学の取り組みを紹介していました。フォトグラメトリやGIS、ひかり拓本の解説パネルを展示し、体験ブースでは全天球カメラで撮影した修学院荘のバーチャルツアーを楽しむことができました。現地に行かずとも空間を立体的に感じられる内容となっていました!

 

〈研究会の活動報告〉
研究会ブースでは、これまでの活動をまとめたパネル展示や成果物の展示を行いました。どの研究会も、楽しく活発に活動している様子が伝わる内容でした!

 

【 歴史遺産学研究会総会「仏像修復にみる歴史遺産の継承の形~歴史遺産学を考える~」】
今回は、卒業生の水谷誠さん、そして姉妹校・東北芸術工科大学の宮本晶朗先生を講師にお迎えし、仏像修復をテーマにしたシンポジウムを開催しました。会場には学科・コースの学生に加え、卒業生や一般の方、オンラインでは東北芸術工科大学の学生にもご参加いただき、大変盛況となりました。 ご登壇いただいた水谷さん、宮本先生、誠にありがとうございました。

 

【おわりに】
今年の「大瓜生山祭」はいかがでしたでしょうか。歴史遺産学科としての展示は今年が最後となり、来年度からは「美術工芸学科 文化財保存修復・歴史遺産コース」として展示を行います。さらにパワーアップした展示をお届けできるよう、日々の活動に励んでまいります!

 

ご来場いただき、誠にありがとうございました!来年度もお楽しみに~!!

 

 

12月14日(日)体験型オープンキャンパス開催!

文化財保存修復・歴史遺産コースでは、「日本の書画-独特のカタチと素材-」をテーマにワークショップを行います。ご予約お待ちしております!!
https://www.kyoto-art.ac.jp/1day_hajimete/

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