- 2014年6月27日
- ニュース
【美術工芸学科】どーんとリニューアル★
美術工芸学科のメインである校舎「NC棟」エントランスには旗がはためいています。
ちなみに、これは2011年の卒業展でNC棟がおしゃれをした時の写真。
染織テキスタイルコースのフラッグで彩りました。
そして、
このたび衣替えのように美術工芸学科の旗をリニューアル!!めでたーい!
これは染織テキスタイルの学生さんの課題
「大漁旗を染める」で制作された祝旗から椿学科長がチョイス。
(そのときの記事はコチラ)★https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?m=201405&author=2
(カメラで両方の旗が綺麗に見える瞬間を捉えるのは至難の技でした、、!)
この写真ではデザインがよく分からないので、、
広げるとこんなかんじです。
縁起のよいモチーフにあふれています。
荒磯文様▽
私の旗は子供(自分)の日を祝う物です。
年中行事をしない家庭で育ち、ひな人形や鯉のぼりといった物に強くあこがれを抱いていたため、自分の鯉のぼりを作ろうと思い制作しました。制作にあたって、自分にとっての鯉のイメージと鯉のぼりを合わせるためにデザインと色にこだわりました。
池の底をはうようにゆったりと泳ぐように下部に大きく鯉を配置し、デザインに動きをつけるため髭と同じ吉祥のアイコンである旭日を加えました。配色も鯉のイメージから曇天、吉祥から光を連想し灰色と黄色を全体に入れています。
今回初めての筒描きに挑戦し、自分が考えたものを自由に描けるこの技法は難しくもありましたが大変おもしろかったです。
今後の自分の制作に生かしたいと思います。
3年大淵柚子
桐に向かう鳳凰!▽
私の旗は両親の銀婚式を祝う物です。
鳳凰は夫婦円満を表す吉祥文様で、銀婚式を迎えたその先、金婚式も夫婦そろって元気で迎えてほしいとの思いを込めました。
今回はじめて筒描きの技法を使ったので、苦労した点も多かったです。絞り袋に入れすぎてしまい溢れ出たり、均一に糊を置いていくのが大変でした。ですが、絵画的な染めが楽しかったので今後もやりたいと思います。
3年塩谷綾菜
鶴と太陽、▽この旗は次の衣替えの際に。
私は、縁起物の象徴として、幣串をコンセプトにデザインを考えました。
幣串とは、上棟式に家の守りとして、御札と一緒に屋根裏の柱に括り付けるもので、家内安全・無災害を願うものです。
現代の幣串のデザインとして三羽の鶴と日の丸が多いようなので、それらのアイコンをもとに自分なりのデザインに再構築しました。
陰陽の考えを取り入れたく、生の象徴である鶴と死の象徴である骸骨が一体になるよう表現し、鶴の羽が鳥の巣に見えるようにも、三つ巴のメタファーに感じるようにも表現しました。様々な神事の教えを取り入れながら、家紋のようなまとまりを目指し、厄除けとなるよう願いを込めて制作しました。
初めての体験だっただけに、制作において、改善点が多々ありますが、貴重な体験になりました。日本の縁起物・祝いの表現も見直す事が出来、大漁旗の奥深さを知ることができました。この作品制作で学んだことを、次に繋げていきたいです。
3年大里千夏
みなさんに福がたくさんやってきますように♪