- 2014年8月26日
- イベント
子どもたちを守ってくれるお地蔵さん
この夏はあちこちで台風や雨による被害がおきています。
広島では大変な災害がおきてしまいました。
広島の被害状況が連日ニュースで流れる度に心が痛みます。
幼い子どもを探すお母さんの悲痛な叫び声が耳に残っています。
これ以上の被害が拡大しないように祈っています。
そして、被災地域のみなさんにお見舞い申し上げます。
京都では8月23日、24日を「地蔵盆」と呼ぶのですが、各町内ごとに地蔵尊の前に屋台を組んで
花や供え物をおそなえしてお地蔵さんをお祭りします。
私が子どもの頃には地蔵盆の前日に町内のおじさんやおばさんがお地蔵さんのお顔をきれいにして、
前掛けを新しいものに替えたり、路地の入り口に提灯がぶらさげたり、
路地を通行止めにしてどこから切ってきたのか、大きな青竹を建ててテントを張ったりと
忙しく準備をする姿がみられました。
明日からのお地蔵さんがとても待ちどうしかったことを思い出します。
テントの下のござの上で子どもたちはゲームをしたり、おやつを食べたり、
大人が用意してくれたマジックショーや福引きなどをして、子どもたちを楽しませてくれました。
お地蔵さんを中心に町内の子どもやお年寄り、ご近所さんのコミニュケーションの場がうまれます。
京都では今でも昔ながらの路地での地蔵盆をしているところもありますが、
マンションの集会所やガレージなどで行われるところも増えてきました。
形は少しずつ変化していますが子どもを大切に地域で育むための行事として続いて欲しいと思います。
8月23日(土)に京都造形芸術大学でも瓜生山地蔵盆を開催しました。
こども芸術学科、こども芸術大学、児童図書館ピッコリーの三部署共催で毎年行っています。
今年は開催をはじめて10年目になります。年々、地域の親子の参加が増えてきました。
今年も200近くの親子が来てくれました。
お地蔵さんは子どもたちをお守りしてくれます。
世界中の子どもたちをお守りしてくださるように手を合わせてお願いしました。
きっと、お参りした親子も同じ思いで手を合わせていたことでしょう。
こども芸術大学の床の間にはこども芸術大学のスタッフが描いたお地蔵さんが迎えてくれました。
奥のホールで今年の瓜生山地蔵盆のお楽しみ会です。今年も岸本先生が進行司会です。
そして、挨拶やお願いごとが終わった後「準備はいいですか〜」「いいですよ〜」で
こども芸術学科の1年次生の 露木かおりさん、長谷川夏子さん、平田真弓さん、湯浅啓介君4人が
大型絵本【ふくろにいれられたおとこのこ】を持って登場です。
オニの袋に捕らえられ、夜のごちそうにされそうになった男の子が、スキをみて逃げ出し、
オニをやっつける痛快なフランスの民話を読み語りします。
露木さん、長谷川さん、平田さん、湯浅君は子どもたちの前で読むのは始めての経験です。
とても緊張していたそうですが、子どもたちのリアクションやノリのよさにに助けられたと
言ってました。
そして、再び岸本先生の登場です。
準備ができるまで,岸本先生の手遊びで子どもたちは大盛り上がりでした。
♪落ち〜た♪落ち〜た、なーにが落ちた♪おかあさん!で子どもたちのテンションMAX!でした。
さすが岸本先生!子どもたちの心をキャッチするのが上手いっ!
そして,再びこども芸術学科の4人による長新太の人気絵本「キャベツくん」のペープサートです。
キャベツくんとブタヤマさんの掛け合いが面白くて、会場は子どもたちの笑い声であふれました。
子どもたちは一場面ごとに、とてもいいリアクションをしてくれます。
舞台の後ろの露木さん、長谷川さん、平田さん、湯浅君も嬉しかったでしょうね。
次の幕間の手遊びはピコネットのおねんさん。
舞台芸術学科の学生、室田啓介君によるパフォーマンスと続きました。
パントマイムにマジック、風船でいろいろな動物をつくる、などなど盛りだくさんです。
学内にはいろいろな才能の学生がまだまだいるんでしょうね。
12月のクリスマス会に我こそは、という学生のみなさん名乗りをあげてください。
次は活動ルームに準備されたブースに分かれてのワークショップ の時間です。
各ブースの紹介です。お目当てのブースで楽しみます。
こども芸術大学のお母さんのブースは空飛ぶ円盤です。
こども芸術学科のブースは2つのプログラムを考えました。
大小の空き箱を高く積むワークショップです。
高さを競うためのイメージイラストのタワーの絵は圧巻でした。
もうひとはつとんとん相撲です。
ピコネットのみなさんはマラカスづくり。
さて、どこに行こうか?どこも楽しそうで迷いますね。
これはこども芸術大学のお母さんのブースです。動物が大きな口を開けています。その口の中に
棒切れとゴムを使って円盤を飛ばして、口の中を狙います。
縁日にありそうな出来映えです。
こども芸術学科のブースです。スカイツリーを目指して高く高く積み上げます。
誰が一番高く積み上げられるかな?
湯浅君も丁寧に言葉を掛けながら高く積み上げる子どもに寄り添っていますね。
子どもはいろいろな方法で積み上げる工夫をします。
ただ積み上げるだけでなく、何度も繰り返すうちに下から順番に大きさを変えて積み重ねると
安定することを発見したり、牛乳パックはパックを次々に差し込んで繫げるとか、
湯浅君も思いもよらない,子どもたちの工夫に驚いたと、振り返りで話してくれました。
とんとん相撲です。あっ!倒れた!平田さん、子ども相手に楽しそうですね。
でも、もう少し大きな土俵をつくった方がよかったかなぁ…と次に繋げる気づきがあったようです。
この後は毎年お世話になっている吹奏楽団「パルウイング」による演奏です。
子どもたちの知っている曲が流れると、子どもたちは大合唱を始めました。
つられて、お母さん、お父さんも口ずさんでました。
いい時間だな〜。みんなの顔がとても幸せそうでした。
カメラの充電切れで写真が撮れず、アップできないのが残念です。
お地蔵さま、これからも子どもたちをお守りください。
(教員:梅田美代子)