- 2014年8月29日
- 日常風景
こ学 学生からのメッセージ
こども芸術宇学科4回生の吉井翔斗くんからのメッセージをご紹介します。
こんにちは!!
皆さん夏休みをいかがお過ごしですか?
私は学生最後の夏休みということで後悔のないよう充実した夏休みを過ごしています
今日はそのうちの二つをご報告させていただこうと思います
まずは日本保育連盟GTサミットに参加させていただいたことからご報告します
このサミットは日本全国から、保育先進国であるドイツの保育方法論である「見守る保育」の理念に共感し、実践している保育園の園長や理事長が集まって研修や現場視察、情報交換を行うというものです
学生はもちろん私だけで緊張しましたが、多くの日本の保育を担う方々とお話させていただいて素晴らしい学びになりました
よく日本の保育、教育は遅れていると言われます
何故でしょうか? 日本は世界的に見ても恵まれた環境にあり、決して環境が保育や教育に不向きな訳ではありません
見守ることができていないのです
日本の保育はすぐに答え合わせをしてしまいます
芸大生ですので芸術で例えると、子どもが海をオレンジ色で描いたとしましょう
保育士は何と声かけしますか!?
「海は青でしょう!?」という声かけですか?「オレンジ色の海もステキだね!」と声かけしますか!?
どっちが適切でしょうか?
前者ならば、「海は青なのか…」とそこで子どもの自由な思考が止まってしまいます
大人が思う絵が上手いは概念にとらわれた絵に他なりません
しかし後者ならば、「誉められた!!…でもオレンジ色もステキだねってことはホントは何色!?」となるかもしれません
自分で興味を持ち、疑問を発見し、調べる
これが勉強です
誰かにやらされてる感があれば伸びる訳がない。伸びたとしても楽しくない。ずっと小中全国模試一位の県が自殺率もずっと一位なのも偶然ではないでしょう
保育の6年間は義務教育に直結する大事な期間であり、学びに対する地盤をつくることです
ここで勉強に対して苦手意識を植え付けるのか、興味を持たせるのかは保育士の腕の見せどころだと思います
しかし勉強と言っても国語、英語、理科、社会だけという訳ではないですよ
例えるば音楽に興味がでて、練習して楽器が弾けるようになる
これも勉強です!
ようは様々なことを子どもたちに体験させて危険がないように見守り、多くのことに興味をもってもらうことは、一人ひとりの個性を発見することに繋がります
だから私はこの京都造形芸術大学、こども芸術学科に所属しています
個性を発見する引き出しとして芸術のように万能で概念が広いものはありませんから
保育、教育とは「未来の世代を育てること」です
言い換えれば「日本をつくっていく仕事」ということです
この先の日本がどうなっていくのかは大人の責任です
私はゆとり教育をうけた「ゆとり世代」です
ゆとり教育が決定された当時は私は子どもで、もちろん選挙権もなく勉強しないという拒否権もありませんでした
言葉は悪いですが、
当時の大人が勝手に決めて勝手に私たちに強要したゆとり教育
なのに終わってみれば、「ゆとり教育は失敗だ」「これだからゆとり世代は」等と世間では罵られます
何故でしょうか?
私たちは好きでゆとり世代になった訳ではありませんよ?
これは当時の大人の責任です
しかし大人のせいにしてきた私も今年で22歳となりました
立派な選挙権という選ぶ権利を得た大人です
なのでこれからは子どもたちの未来を見据えて、子どもたちのために自分ができることをしっかり考えていかなくてはなりません
そして考えるだけでは意味がない
しっかり行動に移していかなければ!!
しかし私はまだまだ未熟者でできることは微々たるものです
なので自分をもっともっと高めるためにとある企業の内定者研修に行って参りました。
これがご報告2つ目です(笑)
未熟者の私には厳しくてもしっかり学べる環境が必要です
尊敬できる上司、志の高い仲間がいる最高の環境に巡り会えたと嬉しく思っています
この企業は少子高齢化問題で保育、教育産業は厳しいと言われている現代で確実に教室数を増やしている塾を運営する企業です
私はまずはこの企業で現代の子どもたちの個性を伸ばし、夢を実現させる手伝いをします
その中でしっかり実力をつけて、子どもたちのためできることのレベルをあげていきます!!
まずはできることから行動していかないとダメです!!
少子高齢化問題が進む今だからこそ、日本の保育を見直していく必要があると感じた夏休みでした!
渋い文章ですが、以上とさせていただきます
P.S.
すいません宣伝させてください!
明日8月30日に後輩たちと作ったワークショップを青山学院大学と京都造形芸術大学でリンクして行います!!
ワークショップコレクション10!子どものためのワークショップ!!
http://wsc.or.jp/workshop/ws10/article/1317.html
吉井翔斗
吉井さんが熱く語ってくれています。
(浦田雅夫:教員/子ども家庭福祉・学校臨床)