- 2015年5月14日
- 日常風景
こどもの時間に仲間入り:泥だんごづくり
爽やかな季節になりましたね。外遊びにはとてもいい気候ですね。この季節、子どもたちと思いっきり外で遊んで欲しいですね。
私の子どもの頃は近所の子どもたちが集まって、地面に枝や石で絵を描いたり、神社の大きな木の根元の斜面に小さな穴を幾つか掘ってドングリを転がして遊んだり、何をするでもなく土と水を混ぜてドロドロの泥をつくることが面白かったり、と土で遊ぶことが多かったように思い出します。土との関わりのなかで、子ども同士の豊かな時間を過ごしていたように思います。土っていいですね。
連休明けの第1弾!爽やかな5月の風と新緑のなかで、今年の月曜日のこども芸術研究IVはこども芸術大学の年長さんたちと泥だんごづくりをしました。
はじめて自分たちで活動計画を立てて子どもたちと向き合います。
ドキドキ!の横山さん。
「どろだんご」の絵本できょうの活動の導入です。
きょうはこども芸術学科のお姉さんたちと泥だんごづくりをすることをお母さんから聞いていた年長さんはとても楽しみにしていたようです。ドキドキの横山さんの絵本の読み語りも子どもたちはワクワク気分のようです。
そして、ウッドデッキに集合!
もう待ちきれない子どもたちです。さらさらの土は瓜生山で学生たちが前日につくっておいたものです。山に隣接している大学キャンパスですが腐葉土や粘土質の土はあるのですが、さら粉をつくるための土を探すのには苦労したようです。土がどこにでもある環境ではなくなったことを実感します。学生たちは授業後に土を求めて歩きました。そして一生懸命、篩に掛けてつくりました。
サラサラで子どもたちも気持ち良さそうです。
福島の原発事故以来、土で遊ぶことができない子どもたちのことをふと、思いました。
思いっきり土と触れることのできるしあわせをありがたく思いました。
コロコロ、丸くするのってむつかしい。ちょっと大きかったかな?
学生たちも子どもたちと一緒に泥だんごづくりを楽しみました。
たらいを囲んで一緒に手を動かすと学生と初対面に近い子どもたちとも自然に会話が弾みます。
ココアをまぶしたチョコレートみたい!おはぎだよ!
学生もすっかり泥だんごづくりに夢中です。
まあるくなったよ、と見せに来てくれました。ちょっと自慢げです。
「午前中の活動はおしま〜いです。手を洗ってお昼にしましょう。」と学生から声がかかると「え〜」と年長さんから。もっと、遊んでいたいようでした。
きょうの泥だんごはここまでですが、保管も兼ねて玄関のロッカーの上に飾りました。
可愛い箱に収まるとまるでお菓子のように美味しそうですね。
もっともっと磨くとピカピカになっていくんだよ。
時間を掛けて、大切に大切に磨いてあげてね。
「楽しかった」「もっとやりたい」「ぴかぴかにする」といろいろ感想を聞かせてくれました。
こども芸術大学を実践の場に子どもたちとはじめて向き合った学生たち、子どもたちの大好きな土という素材に助けられ、準備や道具の配置、時間配分など、いろいろ試行錯誤した活動が無事に終わりました。
振り返りでは
子どもたちに咄嗟に投げかけられる言葉にどう返していいか分からなかった。
子どもたち一人ひとりの興味の違いにどう対応したらよかったのか。
集中力が途切れた子どもたちへの言葉掛けはどうしたらいいのか。
準備とシュミレーションの大切さが分かった。
子どもたちから「楽しかった」という笑顔を添えた言葉がこんなに嬉しいものなんだ。
土っていいな。泥だんご楽しかった。自分たちも楽しく活動ができた。
など、自分たちの課題も子どもと関わる楽しさ、喜びも感じることができた1日でした。
こども芸術大学の坂本先生、小林先生、先生方の言葉の懸け方に学生たちは学ぶところが多かったようです。ご指導をいただきありがとうございました。
次週はこども芸術学科教授の森本先生の創作の時間「土からクレヨンをつくろう」のお手伝いをします。次回も土との関わりです。新たな気づきや学びが楽しみですね。
(梅田美代子:教員)