- 2016年2月3日
- 日常風景
2月2日 小さな鬼たちがやってきた!~節分の前日~
子どもたちとお山へ散歩に行く道中、ウッドデッキ近くに植樹された梅の木を見ると蕾がぷっくりとふくらんでいました。寒い日は続いているものの、自然界は冬から春へと歩みを進めているのですね。
こども芸術大学では、子どもたちお母さんたちになるだけ季節の行事に親しみを持ってもらいたいと考え日々を過ごしています。
この時期の代表的な行事に節分があります。節分では季節の分かれ目に生じる邪気を払うため、鬼(邪気)に豆まきを行います。今回は節分に因んで、みんなで鬼のお面を作りました。
なぜ鬼のお面を作ろうという話になったのか。
実は年長の男の子がウッドデッキである巻物を見つけたのです。読んでみるとなんとびっくり。鬼からの手紙だったのです。「おやまにおにがいるの?」と子どもたちは大騒ぎ。涙ぐむ子まで出てしまいました。鬼は瓜生山にいるのか、はたまた別の場所にいるのか、子どもたちは鬼の存在を身近に感じ始めました。
「邪気が宿る」という言葉は子どもたちには少し難しいので、鬼からの手紙や絵本などを使い「お腹の中にいる悪い鬼がいなくなりますように」というお話をして鬼(邪気)のイメージをふくらませていきます。そして、そのイメージを紙袋や画用紙など身近な素材を使い表現しました。
10人10色。あっという間にこども芸術大学に様々な鬼が現れました。
「この鬼はどんな鬼?」という質問に対して「怒ったときのお母さん」と答える子どもに大人たちが大笑いする場面もありました。「鬼」というひとつの言葉からこちらの考えが及ばないような発想をしていく子どもたち。
さあ、どんな鬼が現れたのでしょうか?
午後はお茶会の時間。今回はお茶会も節分仕様です。お母さん発案で親子で恵方巻きを作り、お茶と一緒に頂きました。普段はざわざわすることもある食事の場面ですが、今年の方角である南南東を向き、黙々と恵方巻きを頂く子どもたちの姿を見ることができました。
床の間も節分仕様です
お母さんから恵方巻きを食べる理由を説明してもらいます
鬼もお茶会に参加していました
自ら鬼になり、恵方巻きを食べ、こども芸術大学はすっかり節分一色。
さてさて、このような雰囲気のなか行われる豆まき。一体どんなものになるのでしょうか。
(村瀬浦人)