文芸表現学科

小説のスピードはとても遅い

 
2月27日より、卒業展がはじまりました。
4回生の中西一貴が書いたFBより、一部を抜粋して以下転用します。皆さま、ぜひ卒業展へお越しください。
 

 
 
はっきり言って、小説という長い長い読み物を、展示という形で見せることには、どうしたって限界があります。
100ページあまりの文章を、限られた展示期間中に、首ったけになって読み切ることは、まず不可能です。
だからきっと、私の作品が、展示期間中に読破されることはないのでしょう。
 
小説は、長いし、かったるいし、疲れるし、まどろっこしいし、重い。
小説は遅い。
写真や絵画や映像、音、彫刻、その他ありとあらゆる表現分野に比べて、小説のスピードはとても遅い。
 
でも、小説は残る。
 
なによりも遅い小説のスピードは、ヒト一人の一生に寄り添うように、一人一人の歩幅と同じ速度で進み続ける。
 
だから、小説はいつか必ず読まれるときがくる。
作者が未だ見ぬ読者を信じ続ける限り。
 
なので、
きてください。
 
きっと小説は読み切れないでしょう。
せいぜい、冒頭数行くらいでしょう。
それでも、きてください。
 
四年間、もがいてもがいて、走り抜け、思いっきり笑ったり泣いたりしたすべてが、この大学の中にあります。
私だけではなく、もちろん、この卒展に関わるすべての4回生の。
 
 
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2月27日~3月6日
10:00~18:00
京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス
〒606-8271 
京都市左京区北白川瓜生山2-116
http://www.kuad-sotsuten2015.com/
卒業展は、3月6日(日)まで、
10:00〜18:00のあいだオープンしています。
 
 
(スタッフ・竹内)

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