文芸表現学科

津村記久子さん(作家)、大迫力さん(編集者)、大迫知信さん(ライター)に学ぶ!

 
2年生の授業「プロフェッショナル研究」のゲストとして、
作家の津村記久子さんと、編集者の大迫力さんと、ライターの大迫知信さんにお越しいただきました。
 
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この授業では、はたらく人にインタビューをするという課題を通して、
インタビューの基礎と、それを原稿にまとめることを学び、
さらに、それぞれ自分が卒業したあとの仕事についても考えます(盛りだくさんですね)。
 
6月18日(土)には、作家、編集者、ライター、という、
学生にとって一番関心のある職業の方をそれぞれ招いて、グループインタビューを行ないました。
 
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作家としてお越しいただいたのは、津村記久子さんです。
ご紹介するまでもありませんが、芥川賞を受賞された『ポトスライムの舟』や、百讀にもリストアップされている『君は永遠にそいつらより若い』をはじめ、多くの著作があり、学生たちにも人気の高い小説家です。
津村さんには今年の後期から、文芸表現学科での授業もご担当いただくことになっています。

そんな津村さんを前にして、学生たちは少し緊張していた様子でしたが、
デビューまでの道のりや、仕事と書くことをどうやって両立していたのか、といった話を興味深く聴いていました。
 
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編集者としてお越しいただいたのは、大阪にある株式会社140Bで働く、大迫力さんです。
大迫さんは同志社大学を卒業したあと、『Meets Regional』という関西ではひじょうに人気のある雑誌の編集長だった江弘毅さんと出会い、それが縁で京阪神エルマガジン社で編集者として働くようになったそうです。なぜそのように編集者になったのか、編集者としてどんな仕事をしているのかなど、実際にいま編集をされている『月刊島民』なども資料にしながら、お話してくださいました。
 
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そして、ライターとして来てくれたのは、2015年3月に文芸表現学科を卒業したばかりの大迫知信さんです。
大迫さんは、実は工業系の大学を卒業していったん就職したのちに、文芸表現学科に入学してきたという経歴があります。将来が見通せる安定した仕事を捨てて、書くことをやりたい、先の見えないほうが面白いと、
ライターとして日々チャレンジしているそうです。
 
インタビューでは、どのようにしてライターの仕事を獲得しているのか、
実際にどうやって取材をし、原稿を書いたのか、など、フリーランスとして苦労していることや努力していることを話してくれました。
 
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グループインタビューのあとは、ゲストのみなさんでの鼎談です。学生たちのインタビューを終えての感想や、あらためて仕事の話などをお聴きしました。ここには書けないような面白い話もたくさんあり、大いに盛り上がった鼎談でしたが、さいごに学生のあいだにやっておいたほうが良いことを皆さんに聞きました。
 
大迫知信さんからは、授業にちゃんと出たほうがいいという、ありがたいお話(笑)がでました。
でも冗談ではなくて、この文芸表現学科で学べることはどれも実践的で、いまやっているライターの仕事はすべて大学でやったことをやっている、延長線上にあるからといったことを言ってくれました。
 
大迫力さんも、やっぱり授業には出ていたそうです。大学時代の専攻は、編集の仕事とはまったく関係のないようなことだったけれども、それが仕事のなかで知らずに活きていたそうです。また、判断できない時は判断しないという選択肢もあるよ、というお話もありました。選べないことを選ぶ、というような言い方をされていたかもしれません。選べないのと、選ばないのとでは違うので、その判断をきちんと自分で引き受ければいいんじゃないかということでした。
 
津村さんも、授業に出ていたんだそうです。それで、学生のあいだに、なるべくたくさん雑談をしたほうが良いとおっしゃっていました。友だちや、いろんな人と、くだらないことでも良いから、とにかく話しておく。それがいずれ引き出しになってくるとのことでした。
 
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学生たちは、この日のインタビューをもとに、これから原稿を執筆します。
どんな記事にまとまっていくのか、とても楽しみです。よいものができたら、ここでも公開したいと思っています。
 
 
 
さて、文芸表現学科ではこうしたインタビューや取材記事のほか、小説、脚本、雑誌制作などを実践的に学ぶことができます。7月10日(日)には体験授業型のオープンキャンパスも開催しますので、興味のある高校生のみなさんは、ぜひ参加いただければ嬉しいです! 詳細は下記よりご覧ください。
 
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(スタッフ・竹内)

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