文芸表現学科

授業風景

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2017年10月19日  授業風景

学生REVIEW 「アジア回廊 現代美術展」

1回生の「アーティクルライティング」の授業で、元離宮二条城で開催された「アジア回廊 現代美術展」を見学しました。それぞれに展覧会を鑑賞したあと、〈ウェブマガジンの記事を想定して書く〉という課題に取り組みました。今回はそのなかから、添田陸くんの記事を紹介します。
 
 


 
 
2017年8月19日(土)~10月15日(日)に元離宮二条城にて開かれた「アジア回廊 現代美術展」。8月から11月にかけて行われる「東アジア文化都市2017」のメインプログラムとして行われたこの展覧会には、京都造形芸術大学卒業生宮永愛子氏と美術工芸学科教授やなぎみわ氏が参加した。
最大の会場である元離宮二条城には、総勢16名の現代美術作家が参加した。私が見学に行った際には、4つの作品がすでに撤去されてしまっていたが、それでも見ごたえのある展覧会であった。今記事では、その作品群よりいくつか紹介したいと思う。
 
会場内に入りすぐ目を引いたのは、赤と緑のザルによる立体物だ。鮮やかなそれは、韓国人アーティストチェ・ジョンファ氏の作品だ。一万個のも及ぶ韓国製のキムチ用のザルによって作られた《エアーエアー》。インスタグラムやフェイスブックなどに写真を載せるということが当たり前である現代において写真を撮られることを前提とした作品となっているそうだ。
 
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その奥に見えるのは、5本の木がマストのようにも見える船だ。船であると同時に一つの巨大な盆栽でもあるこの作品は、中国人アーティストツァイ・グオチャン(蔡國強)氏の手によるものだ。これは前年奈良市にて行われた「東アジア文化都市2016奈良市」で氏が東大寺の境内の池に設置したものを二条城の庭に移築したものだ。展覧会を渡る船。展覧会と展覧会をつなぐ船。ただ、池に浮かんでいた船が、二条城では盆栽となった。果たして、この船はもう一度帆走できるのか。余談となるが、船であり巨大な盆栽でもあるこの作品は、屋外に2か月近く置かれていた。その間苔を枯らすことなく、腐らせることなく維持したことへ単純に驚きを覚えた。
 
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二条城という空間に溶け込む様々な現代美術。この城は、日本の歴史、ひいては東アジアの歴史が変わるきっかけとなった場所だ。多様性の許される時代の幕開けとなった場所だ。そこに現代人の思考や傾向を象徴する作品群が交じり合う。それだけではない。自らのアイデンティティや国のありかたなど、作家を形成するモノも溶け合う。息づく歴史に寄り添い、しかし、アーティストたちの想像力が爆発している。そんな展覧会だった。
 
 
 
 
文・添田陸(文芸表現学科1年)
 
 
 
 
 

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