こども芸術学科

あそびとじねん/ポスター展

2回生・造形表現Ⅳ受講生と3回生・Aゼミ学生による展覧会のお知らせです。

 

展覧会のタイトルは、

「あそびとじねん –日常と芸術と地域の中から− 」

内容は、

 現代社会のパソコン、携帯電話などの電子機器に囲まれた生活の中で、人が持ち得ている手触り含めた五感を伴った初源的な感性が失われつつあります。特に、子供のあそびの世界も今や様変わりし、自然の中であそぶことでの学びは、ほとんど得ることが出来ないのです。今回のポスター展は、「あそびとじねん」と言うキーワードにより人にとっての自然とあそびの在り方を探り、大量生産ではない手づくりのポスターの原画・原型を作品とした展覧会を開催します。
 作品であるオリジナルポスターの原画・原型を作成した後、作品を撮影した写真を元に、展覧会の日時などの文字データを入れたポスターを各作家が別々にデザインします。印刷した紙媒体の各自のポスターは、展覧会前に大学界隈の街中に展示貼りだします。手づくりでつくったものから、外界とつながるポスターにより社会とコミュニケーションを取り、相互の関係をつなげ、本質的な表現を問うて行きます。

(※じねん:自然(しぜん)と言う言葉と、自然(じねん)とも読み方がありますが、ここでは日本古来の自然の考え方を反映している言葉として、じねんを用いています。)

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造形表現Ⅳの授業の中では、社会と関わる中で造形や表現などの根本を探ってきました。今回の展覧会も社会の外に開く展示と共に、参加者も見せる内面を開く中で自己を見つめ学びを得る機会としています。展覧会を行うこと自体が最終の目的ではなく、その過程で自己と社会との関係から今を意識化してリアルな表現だったり、自身の生活を見つめるものであります。

 

展示にいたる過程を少しご紹介いたします。

まず、各自のあそびとしぜんのルーツを子供の頃にさかのぼりながら探り、いくつかの自然とあそびを考えました。制作の準備はだいぶ前からはじめ、基本的に制作は自主的に進めて行きます。ポスターの原型原画の作品を制作すること、それが出来たら写真に撮りポスターデザインをします。各自のポスターが出来たら、街中に交渉して貼り出すと言う流れです。素材探しから、制作、場所探しと。

 

制作風景:

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原画原型からのポスターは、現在街中の店舗などに各自が伺い交渉して貼らさせていただいています:

今回の授業の中で一番意味あるのがここになります。街の中に作品でもあるポスターが貼られ、交渉する過程から社会を感じる機会になったと思います。交渉の際には展示の話やポスターの話、世間話などここが一番楽しく学びになるところかもですね。

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s11..11671006小川s12..11671016 中垣匠人s13松井IMG_1342s14新宮IMG_1053s15..11671004 上田s16山下さIMG_1336s17杉山1s18村原s19大口IMG_8253image1.jpegs21辻屋2s22IMG_1310 2s23髙橋IMG_1385s24朝平2

面白いですね、全然違うポスターが街中に点在しているのですね。

 

展示は、大学の人間館1階です。ここは人の出入りが多く開かれたパブリックな場所です。

壁の設営から、ペンキ塗りをして展示作業を日曜日にしました。

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そして現在の展示の様子(一部)です。

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会場には、活動の過程などをまとめた各自のポートフォリオが見られるようになっています。また、街中に貼られている各自のポスターも原画原型の作品の横に展示しています。規模の大きな展覧会ではありませんが、皆のあそびとじねんの捉え方をご覧ください。

 

会期:2017年12月11日(月)から17日(日)/10時30分から16時30分[会期中無休] 
会場:人間館1階ラウンジ
主催:京都造形芸術大学こども芸術学科(企画・担当教員:村山修二郎)

展示作家:朝平 千尋/石原 佳奈実/石山 真帆/上田 珠里/小川 楓/奥村 彩奈/柴田 圭真/新宮 夏樹/杉山 風胡/高橋 実華子/辻屋 伽衣/中垣 匠人/二宮 慈/松井 七海/宮石 百花/山下 紗弥香/山下 菫/大口 みずほ/雁部 あゆみ/関根 修介/中島 萌香/村原 千江見/山﨑 木実(こども芸術学科2回生17名、3回生7名・Aゼミ)

 

 

(教員/村山)

 

 

 

 

 

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