- 2018年8月10日
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【授業紹介】輪廻転生を描いてみよう
こんにちは、情報デザイン研究室です。
前期の授業が終了し、学生の皆さんはいよいよ夏休みですね。
前回お届けしたイラストレーションコース2年生の「デザイン演習」の授業紹介の続編をお届けします。
今回は山下先生にご担当頂いた授業の様子と、学生の作品をご紹介します。
前回の記事はこちらから★
今回の授業テーマは「輪廻転生を描く」です。
誰もが知っている物語の主人公や伝説上の人物が実在すると想定します。
その人物が生まれ変わり、現代に生きていたらどんな生活をしているのか、イメージを自由に膨らませ、その人生の物語を1枚のイラストレーションで伝える課題です。
最終日の発表では、自由な発想で、のびのびと描かれた作品がたくさん出てきました。
制作の画材は自由ですが、MacやiPad、スマホアプリなどを駆使しデジタル作画にチャレンジした学生もいました。
グラフィックデザインの一分野であるイラストレーションは、「イメージを伝える」という大きな役割を持っています。
自己表現としてただ好きな絵を追求するのではなく、その役割も考えながら制作することがポイントですね。
それでは、ここから作品を一挙にご紹介していきます!
感動を呼ぶイメージから、笑いを誘うものまでバリエーション豊かなものが揃いました。
・福井美咲さん『清少納言と紫式部』
文学で競った二人は、現代ではラップバトル。いとをかし!
ゲームセンターでボーリングしている元おじいさん。ボールがおむすびに!?
ネズミも集まってきました。
・谷元聖さん 『裸の王様』
原宿で下着一枚でクレープを食べているところを逮捕された元裸の王様。
・松井聡平くん 『マッチ売りの少女』
寒い季節に悲しい最期を遂げたマッチ売りの少女は、暖かい地でかき氷片手に逞ましく生きていた。彼の名は、マッチョが売りの正造。
【上】西岡美郷さん『銀河鉄道の夜』探していた友達ジョバンニと、VRの世界で再会。
【下】磯本朱里さん『不思議の国のアリス』アリスと京都造形芸術大学ワンダーランド
【左】橋本怜奈さん『ピノキオ』義手義足を作る職人のおじいさんとピノキオの絆は永遠。
【右】田辺奈那さん「狼少年」今もちょいワル、いい男。
また、2名の学生にインタビューをし、作品を詳しく紹介してもらいました!
『北風と太陽』
【コメント】 イソップ寓話「北風と太陽」の話をモチーフに恋のライバルの女の子達を描きました。競い合う、旅人の上着を取り合う点に着目して、輪廻転生を考えました。ライトノベルのハーレムに少し似ているなと思い、話を膨らませそこから2人のキャラクター設定を細かく決め、表現では絵で見えていない部分を人に想像させる工夫などをしました。いろいろなパターンを考え想像力が鍛えられる課題でした。次に作品を作るときはもっと絵の内容や構図に力を入れ、目をひく作品を作っていきたいです。
泉加奈子さん 出身高校:兵庫県立鳴尾高等学校
『シンデレラ』
【コメント】 働き者のシンデレラを輪廻転生させてニートにしました。ネズミ、かぼちゃ、片方脱げたスリッパを紛れ込ませたり、水色と黄色を使ってシンデレラ感を出したり、カーペットを時計、カーテンの隙間から刺す光を針に見立てて12時を表したりしてみました。アイデアを散りばめたり、線を描く作業が楽しかったです。ブラッシュアップするなら、ポスターとして遠くから見ても映えるように意識して作りたいです。
情報量の多い「物語」のイメージを練り上げ、その優先順位を定め、見る人に魅力的に届けることが今回の課題でしたね。
構図の法則、魅力的な人物ポーズ、色の持つ力、描画力…
様々な知識は念頭に置きつつも、皆さん楽しみながら描くことができたのではないでしょうか。
使用ソフト:Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、CLIP STUDIO PAINT、ibis Paint X
授業担当:山下光恵先生
スタッフ:ミズタ
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