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芸術学コース 高田 華子

岐阜市の三輪地区にある真長寺に、丈六の釈迦如来坐像が安置されている。三輪は古くは大和・大神神社とのつながりが示唆される地であるが、本像に関わる史料や先行研究はほぼ無いに等しい中、いわゆる「定朝様」であることは明らかに思われた。当初テーマは未定だったが、定朝というスター、その形式が地方へと広がりを見せたことへの興味、そして地域の文化財に対し、解明と言えずとも、考察によって何かを積み上げられたらと考え、本テーマとした。
定朝様と目される基準作例との比較は、一をもって時代を確定出来るものではなかった。各像の差異をどう捉えるか、歴代の研究者の論考を読み継ぎながら、最終的に持論を述べることは、怖さと面白さがあった。当初思ってもみなかった結論に辿り着き、最終的に俯瞰してみると浅薄な部分は否めないが、考察を通して本像や地域の見え方が変化し、今後の学びへの意欲を持てたことは非常に有意義だった。


愛知県

三輪山真長寺 釈迦如来坐像 —定朝様の受容と変容—

高田 華子

芸術学コース

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