本文へ移動

東アジアにおける人面トンボ玉

芸術学コース 國原淑子

自身が仕事としてガラス工芸に関わった経験から、トンボ玉について研究したいとの思いがあった。人面を絵柄としたトンボ玉について調べを進める中で2つの問題が浮かび上がった。東アジアで発掘された古代のトンボ玉には人面を絵柄とするものがほとんどなく理由もわからないこと、例外的に韓国慶州市で発掘された人面柄のトンボ玉の制作地が特定されていないことである。
韓国慶州市で発掘された人面柄のトンボ玉の制作地については、複数の説の比較考察を試みた。また、東アジアで人面を絵柄とするトンボ玉がほとんど発掘されていない理由に関しては、複雑な絵柄を作ることの困難さを考慮しつつ、古代中国において根付いていた玉文化との関連があるのではないかという仮説を立て論じた。
いずれの問題も、トンボ玉の制作に関わっていた自身の経験を踏まえつつ、ガラスという素材の特徴を加味しながら考えをまとめていった。
ご指導いただいた先生方に感謝すると同時に、今回明らかにならなかった点について今後も考察を重ねていきたいと考えている。

國原淑子

芸術学コース

このコースのその他作品