芸術学コース 溝手 紳太郎
新薬の創出は現代社会においても非常に困難な取り組みです。それを可能とする優れた創薬研究職の育成方法のヒントを得るべく、卓越した創薬研究職1名(1950-)を対象に、彼の半生を紐解きながら美的感受性と創造的思考力の発達過程を研究しました。彼の幅広い芸術体験にジョン・デューイの経験学習、アビゲイル・ハウゼンの美的感受性の発達段階、江川玟成の創造的思考力の発達段階、鈴木淳子の芸術制作の経験サイクルを当てはめて分析し、さらに言語化能力、SF小説、身体性、暗黙知などの観点から考察し、創薬研究職の育成方法を一般化することができました。
自然科学の粋である創薬と、人文科学である芸術とをどう繋げれば芸術学の研究として成立するのか、非常に挑戦的な研究課題でしたが、小林留美先生、江本紫織先生からヒントをいただきながら完成に漕ぎつけました。また何といっても、自分の人生の振り返りが後世の役に立つならと、総計8万字に及ぶインタビューに快く応じて下さった研究対象者にこの場を借りて深く感謝を申し上げます。
創薬研究職の皆さん、薬学から少し離れて、一服がてら本卒業論文はいかがでしょうか? 非日常が味わえますよ。
京都府
卓越した創薬研究職の美的感受性及び創造的思考力の発達過程について
溝手 紳太郎
芸術学コース
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