(大学院)グラフィックデザイン分野 平山 健宣
家庭系⾷品ロスと仕掛学
消費⾏動を伴った仕掛けにおける⾏動変容の効果について
本制作研究は、⾷品ロスのなかでも⽇本において5割弱を占めるといわれる家庭系⾷品ロスの削減を主題としている。家庭系⾷品ロス削減において⼀定の効果が⾒られるとされている冷蔵庫の整理整頓を⽅法の主軸とし、⽚付けられていない冷蔵庫へは簡単に⼊れられないようなサイズや量の要冷蔵⾷品が届くことをきっかけに、冷蔵庫の整理整頓を促すという内容である。使⽤する媒体は、店内掲⽰物・ウェブサイト・案内リーフレット・緩衝誌(緩衝材)などとし、無印良品との協働を想定している。
このうち今回の実験研究では、案内リーフレット・緩衝誌(緩衝材)を使⽤し、筆者に近い関係の⽅々5組へと⼤きなスイカを送った。後⽇ヒアリングを実施した結果、荷物が届いたときに少し⾯倒だと感じたというのが2組、冷蔵庫に⼊れることを諦めたというのが0組、ついでに冷蔵庫を⽚付けたというのが3組となった。冷蔵庫に⼊らないのであれば廃棄するという⽅法も考えられるにも関わらず、誰もそれをせずに冷蔵庫のなかに⼊れる⽅法を考えたのである。これはスイカを受け取った⼈の横に筆者がいるわけではないのに、送り主の存在を感じる情報(配送伝票・最近取った連絡の内容など)により潜在的他者が⾃分を⾒張っている状態をつくり出すことで、⾏動変容のきっかけになりうるという成果を得た。
平山 健宣
(大学院)グラフィックデザイン分野
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