(大学院)グラフィックデザイン分野 黄 婕詩 + 孫 啓恒
Sensory Hiking
健常者と視覚障害者が一緒にハイキングを楽しみ、視覚障害者が役に立てる機会を提供する
プロジェクト
本研究「Sensory Hiking」は、視覚障害者と健常者が共に楽しめる新しい登山体験を提案し、社会的な理解と協働を促進することを目的としている。視覚障害者は社会的孤立や参加制限に直面することが多く、その背景には社会の偏見や認識不足が存在している。視覚障害者は支援を必要とする存在として捉えられることが多いが、その一方で触覚や聴覚といった感覚を優位に活用する能力を持ち、それを最大限に引き出すことで健常者を導く立場にもなり得る。このプロジェクトは、そうした視覚障害者の特性に着目し、多感覚統合デザインを取り入れた新しい協働モデルを提案するものである。
現状として、世界保健機関(WHO)の統計によると、世界には約2.2 億人の視覚障害者が存在し、その数は今後も増加すると予測されている。特に日本では、約32 万人の視覚障害者のうち7割以上が65 歳以上の高齢者であり、社会的孤立や生活の質の低下が大きな問題となっている。また、視覚障害者が自然体験やアウトドア活動に参加する機会は限られ、健常者との交流を深める場が不足していることも課題である。こうした背景を受けて、一番大きなミッションは「視覚障害に対して、社会的理解とインクルージョンを高めること」と考えている。本研究では「登山」という共同体験を通じて、視覚障害者と健常者が互いの能力を補完し合いながら活動するデザインを構築した。
黄 婕詩 + 孫 啓恒
(大学院)グラフィックデザイン分野
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