和の伝統文化コース 小酒 和美(玲和)
幼少期、家族で地域文化に触れる時間。それは、未来を生きる子ども達の心にそっと寄り添う「お守り」のような存在になると信じています。
本研究では、祭り文化が息づく浅草育ちの経験から、新潟市最大の祭りで誰もが踊る「新潟甚句」を題材としました。コロナ禍を経て娯楽も価値観も多様化した現代において、地域アイデンティティの感性が世代を超える共通記号として可視化された、まさに地域の象徴となる豊かな文化的意義を実感したからです。この視点から、踊り経験を問わず年長児家族を対象として、多角的に新たな発見を楽しんでもらう方法を探り、また、地域文化から日本文化へと関心が広がることも目指しました。
子ども達は身体を通じて感性を形にし、家族と共に共通記号を体現した結果、「またおまつりのおどり、おどりたい」と自筆のメッセージも届きました。それは、「祭り」を支えてくださる方々のご尽力の賜物であり、そして、「この踊り」は単なる娯楽を超え、地域文化への関心を育む感性のシェアリング手段として有効であることが示唆されました。
こうした家族で「共に育む」経験が、次世代の地域愛をも育み、心温まる思い出となってくれることを、願っています。
新潟県
家族参加型ワークショップによる地域文化への関心醸成と教育的効果
-「新潟甚句」を通じた3ステッププログラムの実践的検証と評価―
小酒 和美(玲和)
和の伝統文化コース
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