本文へ移動

文芸コース 伊藤 正子

小学校高学年で夏目漱石作『吾輩は猫である』を読み、多彩な面白さ・表現・世界観に強く惹かれました。他の作品や漱石の人物伝も読み、彼に対する思いはさらに強くなり、将来は「夏目漱石のような作家になりたい」という夢を抱きました。残念ながら作家にはなれませんでしたが、漱石への思い、作家になりたいという夢は、変わらず持ち続けています。
今回、卒業研究で永年持ち続けていた夢を、小説の形で具現化しようと考えました。主人公の少年がタイムマシンで明治にさかのぼり、人気作家になった漱石に会いに行く。憧れの漱石先生宅での顛末を面白おかしく描き、作家夏目漱石ではなく、ひとりの人間としての漱石を浮き彫りにしました。
明治の文豪、日本を代表する作家として名高い漱石ですが、家庭人としては暴君で、夫人や子どもたちに暴言を吐いたり、暴力をふるったりします。でもそれは持病である胃痛や神経衰弱が影響していて、漱石の本質は真面目で正義感が強く、多彩な面を持ち合わせた尊敬できる人物です。
本作が、漱石の魅力の一端を知る手がかりになれましたら幸いです。


静岡県

漱石先生

伊藤 正子

文芸コース

このコースのその他作品