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再生

イラストレーションコース 冨永言葉

コース奨励賞

過去の記憶と向き合い、現在の自分を見つめ直すことをテーマにした作品です。

過去を振り返る行為は、直接的な変化をもたらすものではありません。しかし、自分の原点や価値観を理解するための大切な手がかりになると考えています。他者の評価や社会のペースに振り回されがちな今だからこそ、自分の原点を自分の視点で見つめ直したいと感じました。

制作にあたっては、幼少期のアルバムや記憶を参考にしました。個人的な記憶を題材としながらも、そこに生まれる感情の揺らぎは多くの人に共通するものです。

イラストでは、内面世界をひとつの空間として表現しています。そこでは現在と過去の自分が同時に存在し、思い出は断片的な形で現れます。複数の記憶がつぎはぎのように並ぶ構成によって、寂しさや切なさを表現しました。また、一見すると統一性のないモチーフも、すべて私の記憶や経験に根ざしたものです。

私自身の記憶をもとにした作品ですが、見る人それぞれの中にある記憶と、どこかで重なる部分があればうれしいです。この絵が、ふと自分の思い出を振り返るきっかけになればと思います。

冨永言葉

イラストレーションコース

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