ぬいを揉むひと
文芸コース 藤井 麻悠
最初にぬいぐるみを揉むということを知ったのは、数年前のTwitter(現X)の投稿だった。よく揉まれて、若干くたびれたぬいぐるみ。綿が少しへたって、くったりとしたその姿はとても愛らしかった。そこになんとも言えない、持ち主の愛情を感じたのである。
この作品を書くにあたり、実際に新しいぬいぐるみを買って、約一年積極的にぬい活をしてきた。もちろん揉むという行為も。ぬいぐるみは次第に私の手に馴染み、愛しい存在となった。普通にぬい活をするよりも、揉むことでより一層、愛着が湧いたのだと思う。
ここで関係者の皆様に感謝を述べたい。ひどくぼんやりした構想の時点から、ずっとアドバイスをくださった先生方。拙い文章を読んでくれた同期の方々。そもそも揉むというきっかけを作ってくれたTwitterのフォロワー。散々ぬい活に付き合わせた家族。そしてぬいぐるみのカーミット。本当にありがとうございました。
さて、ぬい活が市民権を獲得してきた今ここで、私は提案する。
あなたも、ぬいを揉んでみませんか。
藤井 麻悠
文芸コース
ぬいぐるみをこよなく愛する者。自宅はぬいぐるみであふれている。ファーストぬいはしまじろう。
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