歌人・阿部たつをと妻エイの冬籠り~春を待つ相聞歌
アートライティングコース 後藤夏江
この冬は全国的な大雪と寒波に見舞われました。
そんななか、私が2025年度の卒業制作として取り組んだのは北海道函館市ゆかりの歌人、阿部たつをと妻のエイの短歌にまつわるものでした。
阿部たつを(本名 阿部龍夫)は大正・昭和期の函館市において、小児科医としての仕事の傍ら、短歌、俳句、郷土史研究、啄木研究、医療史編さん、文芸誌出版、登山など様々な分野で活躍した人物です。入学当初から卒業制作には阿部を取り上げることと決めていたものの、提出にあたってはテーマを2回変更し、最後に阿部と妻エイにテーマを絞りました。夏は登山家としての阿部が提唱した山歩きのコースをたどり、冬は阿部の著書を調べるため図書館と家を歩いて往復したため筆力よりも脚力がついた日々でした。
長びく厳しい寒さと高く積もった雪に、今年はいつもより春が待ち遠しい方も多いのではないでしょうか。
この阿部たつをとエイのお話を読んで、一足早く春の気配を感じていただけたら幸いです。
卒業制作作成の際、市立函館中央図書館、北海道教育大学函館校図書館、函館市文学館など多くの施設を利用しました。豊かな文化資源を残してくれた函館の先人たち、それをいまに守り継ぐ方々に深く感謝申し上げます。
後藤夏江
アートライティングコース
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